14本目(3月3日鑑賞)

 
今の状況は無意味なんかじゃない
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15時17分、パリ行き
 
監督:クリント・イーストウッド/脚本:ドロシー・ブリスカル/原作:アンソニー・サドラー/アレク・スカラトス/スペンサー・ストーン/ジェフリー・E・スターン/音楽:クリスチャン・ジェイコブ
出演:アンソニー・サドラー/アレク・スカラトス/スペンサー・ストーン/ジェナ・フィッシャー/ジュディ・グリア
 
2015年8月21日、アムステルダム15時17分発パリ行きの高速鉄道タリス内でイスラーム過激派による銃撃テロが発生。500人を超える乗客の命が危険にさらされたそのとき、3人の米国人の若者と1人の英国人ビジネスマンの機転によって1人の死者も出さずに事件は収束した。
 
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ご本人出演と知ったのは鑑賞前日。びっくりしましたよ、イーストウッドさん。
 
ということで、実話。ヨーロッパで起きて、英米人が活躍。そのせいか、この事件は知らず。ニュース見ないといかんね。ちょっと調べた。乗務員は乗客見捨てて立て篭もってたの? ホントですかあ?
 
学校の先生が生徒の家庭にズケズケ介入するのにもビックリ。シングルがどうのとか、父親と暮らすべきだとか。ヒトラーを追い詰めたのは米軍…というのもねえ。ビックリがいっぱい!
 
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本作、事件シーンはあっさり。時間にして10分弱。この潔さはイーストウッドらしい、といえばらしい。リアルではあるけど、正直、盛り上がりに欠ける。
 
物語の隙間を埋めるのは、彼ら3人が事件の起こる列車に乗るまでの経緯。少年時代まで遡る。その中にいくつものキーワードを散りばめる。彼らが事件に遭遇したのは偶然でなく必然。彼らが過ごしてきた時間と経験は、この時のためにあった、ということ。
 
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3人は素人なんだけれど、英語芝居の良し悪しはさっぱりわからん。でも、全然気にならなかったのはたぶん凄いことなんだろう。事件後、太って劇中で痩せたスペンサーはホントに凄い。
 
ラストは実際の映像とリンクする。ここで、本人出演の最大の効果を目の当たりにする。当たり前だけど、まったく自然。この感覚、衝撃的。
 
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3人中2人は軍人で格闘や銃器取扱いや救急医療のスキルがあったこと。そして平和のために役に立ちたいと思い続けていたこと。アムステルダムに立ち寄ったこと。すべてが運命だという論法。
 
どこか説話くさい。教会とかで神父様がお話ししそうな内容。「いや、だって軍人だからできたんじゃん」と思うが「そういう気持ちで、って意味だ」と叱られそう。イーストウッド御大には申し訳ないが、そっち方面に疎いhiroはピンとこなかった。
 
 
 
hiroでした。
 
 
 
脚本6 映像8 音響7 配役5 音楽7
33/50