WOWOW鑑賞 夏よ来い!アニメ祭①
コナンはまだまだ奥行きがある!
ベイカー街の亡霊
監督:こだま兼嗣/脚本:野沢尚/原作:青山剛昌/音楽:大野克夫
出演:高山みなみ/山崎和佳奈/神谷明/山口勝平/緒方賢一/林原めぐみ/岩居由希子/大谷育江/高木渉/松井菜桜子/茶風林/井上和彦/千葉一伸/折笠愛/津嘉山正種/平田広明/緒方恵美/小林清志/島本須美/田中秀幸
MITに在籍する10歳の天才少年ヒロキ(折笠愛)は、養父の会社社長シンドラー(津嘉山正種)の下で人工知能の作成に着手している最中に自殺を図る。2年後、シンドラーカンパニーが体感型ゲームを完成。そのリリースイベントを日本で行うが、コナン(高山みなみ)、新一(=コナン)の父で推理作家の優作(田中秀幸)らが出席するなか、ゲームの開発者樫村(平田広明)が殺される。
コナンは17作目「絶海の探偵」からの参戦。それ以前の作品はほぼ未見。近作はあるパターンを踏んでいて、犯人も最初から絞り込める。ところが6作目になる本作はパターン無視。そして面白い!
①犯人がわかっている!
誰がなぜどのように殺したのか。このミステリーの基本を踏むのがコナンのパターン。ところが本作「誰が」が明確。コナンでもこういう変化球ありなんだ。
②父との共闘!
バーチャル世界とリアル世界が同時進行。バーチャルはコナン、リアルは新一の父優作と謎解きを分担。異世界をまたいでの親子の共同作業は初。というか優作って初めて見た。
③ラスボスはAI
リアル世界での殺人の実行犯はいるが、コナンたちをバーチャルで追い込むのがAI(人工知能)。もちろん他作では見られない。このAIがやたらと人間臭い。SFとしても注目してよい。
という具合に至るところに新鮮味。バーチャル世界では例の秘密兵器も使えない。江戸川コナンも正々堂々の頭脳戦。劇場版1作目から監督のこだま兼嗣の手腕が冴える。
バーチャル犯人はジャック・ザ・リッパー。予想どおりのシャーロック・ホームズにモリアーティまで登場。ミステリーファンも納得の豪華ラインナップ。
パターンにはまっても面白いのがコナン…だと思ってた。ところがこれだ。hiroの知らないコナンがまだまだある。
最新作「から紅の恋歌」(未見)が21作目。WOWOW放送で20作目までコンプリート録画。楽しみがいっぱい。
hiroでした。
本作、コナンの欠点が暴露される!