19本目(5月6日鑑賞)


テルマエ・ロマエ



観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-テルマエ


ヤマザキマミ原作の人気コミックの映画化。


古代ローマ時代、テルマエと呼ばれた浴場は大衆から愛されていた。テルマエ設計技師のルシウス(阿部寛)は、斬新なアイデアを求め悩んでいたところ、ふとしたことから現代の日本にタイムスリップしてしまう。

銭湯、シャワー、ウォシュレット等々、現代日本のバス文化にカルチャーショックを受け、古代ローマに戻って次々と実践していくことで名声を上げていく。

そんな折り、暴君といわれた皇帝ハドリアヌス(市村正親)の後継者争いに巻き込まれるルシウス。偶然にも彼とかかわりを持ってしまった現代日本の漫画家志望の女性真実(上戸彩)らも巻き込む壮大な歴史スぺクタルに発展…するのか?


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-テルマエ上戸

古代ローマ時代の衣服トーガをまとう彩ちゃん。

なかなかキュート。



主演の阿部寛をはじめ、市村正親、北村一輝宍戸開と、そうそうたる濃い顔の面々。イタリアロケで、イタリア人エキストラに混じっても違和感がない。というより日本人に見えない。

一方、国内組はルシウスが「平たい顔族」と命名するような平たい面々。この対象が実写化のツボ。平たい顔族の活躍は、終盤の見所です。



観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-テルマエ濃

濃い面々


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-テルマエ平
平たい面々(力さんを除く)



キャスティングの妙。ただし、それだけで今年のゴールデンウィーク、ナンバーワンヒットになるはずもない。何せ観に行った日は年に数度しかみることのない「完売」の2文字。劇場内も最前列まで埋まる満員。完売なのだから当たり前。そして、あちこちから笑い声。特に子どもの「大ウケ声」が鳴り響く。けっこう「エロ」なネタがあったにもかかわらず、子どもも十分に楽しめるのです。男の子はお父さんとライダーに、女の子はお母さんとプリキュアに、家族全員ならテルマエに…そんな構図なんでしょうかね。


さてそのギャグセンス。根源は監督の竹内英樹。テレビの出身で、映画デビューは「のだめカンタービレ 最終楽章 前編・後編」。映画オンリーのファンには馴染みが薄い監督ですが、のだめファンなら唸ってしまうようなネタの連発です。

【その1】

イタリア人役者と阿部ら日本人役者のセリフ。見たところイタリアン人はイタリア語で、日本人は日本語でセリフを発しています。で、イタリア語部分に吹き替えの日本語をかぶせる。そう、明らかに不自然。わざと不自然にしているんです。撮影風景を想像してみる。イタリア語と日本語でしゃべってて、会話が成り立っている。可笑しい。

【その2】

bilingual…ネタばれになるので説明できませんが、ここは大人を中心に受けてた。僕も声出して笑いました。

【その3】

人形。のだめの時から、随所で利用していた人形ネタ。ここでもタイムスリップのシーンで本領発揮です。


阿部ちゃんのオーバーアクションも、実に分かりやすいです。まさに子どもでもわかる。笑える。初めて未来の日本のバス文化に触れたときの驚愕の表情、声。どれをとっても子どもでもウケますよ。初ウォシュレットのシーンは必見。目を凝らして、耳をすまして、集中してご覧ください。

そんなこんなで、いろんなところで「のだめ」な映画です。

なので、好き嫌いは結構出そうです。


「映画オンリー+テレビドラマはキライ」という方は観ないほうがいいかも。きっと満足できないでしょうから。


のだめが好きだった方は、ぜひご覧あれ。


阿部ちゃんの裸体も盛りだくさんなので、そっち系が好きな貴女も貴方も。



公式サイト



hiroでした。