君の誕生日 | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                

2019・韓国     判定できず、すんまそ。

                     

監督:イ・ジョンオン

出演:ソル・ギョング  チョン・ドヨン  キム・ボミン  ユン・チャンヨン  キム・スジン

                     

                   

多くの人が命を落としたセウォル号沈没事故を題材にしたドラマ。

 

事故で息子を失った悲しみに沈む家族が、前を向こうとする。

                      

メガホンを取るのは、ボランティアとして事故の遺族と接してきたイ・ジョンオン。

                       

ソル・ギョング、チョン・ドヨンのほか、キム・ボミン、ユン・チャニョン、キム・スジン、

イ・ボンリョンらが出演している。 (シネマトゥデイより抜粋)

                     

                  

コスモス

ご想像通り、ボロ泣きで夢中で書いているので、ネタバレしまくりです。

知りたくない貴方様は、どうぞポチッとなだけして、ご覧になられてからまたお越し…。岩おこし。

                     

ブタ

本作は劇場で予告を見た時に、もし見るならば「家」でないと無理だなと心に刻んだ作品。

本心は「観ないでおこう」と思っていた。 だが、Netflixでタダで見れるとなると話は別。←別なのか?

                             

                          

2014年4月16日。

この世を先に去った息子スホへの恋しさを抱きながら生きる、母親のスンナム。

                     

                                  

仕事の為にベトナムに単身赴任していた夫ジョンイルがようやく帰国する。

 

やがて1年にたった1日だけのスホの誕生日が近づいてくる…。

                          

                               

スンナムは、主役不在の誕生日は息子がいない現実を認めるようで怖くて堪らない。

                        

一方、ある事情により息子が亡くなった日に、父親としての役目を果たせなかったジョンイルは、

家族に対して罪悪感を抱えたまま、帰国する。

                         

スホの妹イェソルは、そんな両親に戸惑うばかり。

                               

 

そしてスホの誕生日が近づく中、支援者からのスホの誕生会開催の申し出にも

頑なに拒絶するスンナムだったのだが…。

 

<予告だけでも、号泣ですわ>

                    

きっと立場が違うと、流す涙の種類も違うのかもしれない。

                    

自分の息子が楽しみにしていた修学旅行に参加し、帰って来なかったら…。

そんな事、考えるのも恐ろしい。 下手なホラーよりも、何十倍も怖い。

                        

前にも書いたが、私は中学の修学旅行の時に同じクラスメイトを亡くしている。

                      

彼は、事前に診断を受けた医師に「参加したら、死ぬぞ」と言われたが、「死んでも行きたい」と言い

修学旅行に参加したのだが、後半のハイキングにも参加出来ず、帰路の際、最寄り駅に

送迎するバス乗り場で、救急搬送された。 深夜電車に揺られ、翌朝学校に到着し、

ヘロヘロになりながら自宅に帰る際に、役員の知り合いのおばさんから、私は皆より早く

彼が亡くなった事を聞かされた。

                 

でも、余りにも疲れていて、何も考える事が出来ず、母親に報告だけして風呂に入って寝た。

                

身近な年寄が亡くなる事はあっても、自分と同い年で話もした事のあるクラスメイトが、

突如いなくなる。 「死ぬ」という事を頭の中で延々と想像した。

「死」の恐ろしさが、波のように襲ってきたのを覚えているが、今日本作を見て、彼は持病の為に

亡くなったけれど、スホは事故で亡くなった。

            

どちらも、子供を失った事には変わりはないが、心の準備が全く出来ていない所に

突如襲う「息子の死」。

その時、夫は海外で、しかも事情があって駆けつける事すら出来ない。

              

もし私がスンナムだったら…。  怖すぎて考える事すら拒絶してしまうだろう。

                         

                       

夫のジョンイルは、戻って来て何もかも変わってしまった事に戸惑っている。

自宅も引っ越している。 訪ねて行くも、「居留守」を使われて連絡すら取れない。

                       

「何故」なのか? 実妹の家に厄介になりながら、理由を尋ねる。 「お金がいったでしょう」と。

                        

                     

息子の事だけでなく、夫の事でもダメージを受けていたスンナム。

頭では、「息子の死」を理解しているけれど、心は納得していない、認めたくない。

                      

                 

スンナムは、遺族会にも、1年前のスホの誕生会をしようと言う呼びかけも拒絶し続ける。

                     

私も絶対に無理だな。 生きていた子供達の思い出話をにこやかに話す遺族達。

勿論、顔で笑って、心で泣いている事も重々承知だが…。

                      

妹のイェソルがいるから、スンナムは辛うじて生きている。

けれども、成長したであろう息子の事を想像して、新しい服や靴を買い、玄関の電気が

意図せずに点いたり消えたりした時に、スホが帰って来たとその服を抱きしめて話しかける。

                

そして言うのである。 「一緒に連れて行って…」と。  私もきっとそう思うと…。

もし、イェソルがいなかったら、絶対に後を追っていただろうな。

                 

スホは、父親に家族を守ってくれと託された長男。  母親の事を名前で呼ぶ。

一寸何処か、大人っぽい。  スンナムには勿論息子であるが、若い恋人の様にも思える。

「最愛の人…」なのに。  居て当たり前のこれからと言う人生を歩む人なのに…。

                        

                

スホの誕生日が近くなる。 事情の分からないジョンイルは「誕生会」の事を喜ぶが

スンナムは、「行きたければ、1人で行って」と…。

                      

                 

が結局、誕生会に出かけてみて初めてスホの知らない面を知る。

             

スホの救命胴衣を脱いで渡して貰った人、スホが押し上げてくれた為に甲板に登れたクラスメイト。

スホが居たから、助かった「命」。  代わりにスホはいなくなってしまったけれど…。

                     

                 

それを教えてくれた、スホの友人達。

            

スホの事を詩人が詩にしてくれた…。  その詩を読むのは隣に住む、スホに憧れている後輩。

遺品整理」の自閉症のグル役の「タン・ジュンサン」氏。  彼は素朴で本当に良い青年だな。

                

            

絶対に泣くし、冷静に映画として判断など出来ぬゆえに、逃げましたがお許しを。

            

どんな事であれ、親より先に逝ってしまうなんて…。  昔は、「此処は修行の場で、神様は

修行せずとも好い人物だったので、手元に呼ばれた」等と慰めたりしたこともあったが。

               

今日は泣き過ぎて、ホンマに疲れました。  後は何も言うまい…、いえ、言えません。

 

                        

 

 

 

 

                     

 

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