リトル・ミス・サンシャイン   超最高な、ロードムービー此処にあり! | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。



2006・米     ★★★★☆(4.8)


監督:ジョナサン・デイトン  ヴァレリー・ファリス 

出演:グレッグ・キニア  トニ・コレット  スティーヴ・カレル  アラン・アーキン  ポール・ダノ



アリゾナに住む、フーヴァー家の紹介から…。





父親・リチャード(キニア)

人生の勝者になる事が、幸福の秘訣と信じる。  自分で開発した「9ステップ理論」の書籍化に

命をかけているのだが…。  イケイケGoGo野郎。





母親・シェリル(コレット)

バラバラなフーヴァー家を必死で一つに纏めようと頑張る、ウォーキングマザー。

経済的には、非常に苦しいので「9ステップ理論」が本になる事を祈っているのだが…。





長男・ドウェーン(ダノ)

空軍に入隊し、テストパイロットになる夢見る15歳。  日々筋肉トレーニングをこなしている。

ニーチェの教えに従い、夢が叶うまで「沈黙の誓い」をたて9ヶ月間、家族とは筆談のみで会話する。





長女・オリーヴ(プレスリン)

ビューティ・コンテストに夢中で、目下の目標は「リトル・ミス・サンシャイン」に優勝する事。

幼児体型で、お腹がぽっこりの眼鏡をかけた、ごく普通の女の子。





祖父・グランパ(アーキン)

ヘロイン吸引が止められずに老人ホームを追い出されたリチャードの父親。

ポルノ雑誌愛好家。  15歳のドウェーンに「出来るだけ多くの女をこませ」等と相当な過激ジジイ。





伯父・フランク(カレル)

シェリルの兄。  プルースト研究者なのだが、ライバルの研究者に奨学金やゲイの恋人まで奪われ

自殺未遂を起こして、フーヴァー家に引き取られる。  ドウェーンと同室で暮す。 現在は無職。



「リトル・ミス・サンシャイン」の地区大会で2位だったオリーヴ。

1位の受賞者が失格になった為に、繰上げで1位になるオリーヴ。

カリフォルニアのレドンド・ビーチで行なわれる決勝戦の出場者の資格を得る。


何やかやで、結局家族総出でオンボロなミニバスに乗り、カリフォルニアを目指す事になったフーヴァー家。

タダでさえ、問題を抱えまくりのこの一家が、すんなりとカリフォルニアに付くはずも無く…。


一体旅では何が起こり、それぞれがどうなっていくのか?

オリーヴのコンテストの結果は、果てさてどうなったのか…?







《***》

紛れも無く、ミニシアター系作品。  ROSEさんより試写状を頂き、昨夜観て参りました。

ROSEさん、本当に有難う。  そして、必ず観て下さい。  抜群の面白さを放っていました!


試写状を頂く前に、何度も劇場で予告を観ていた作品。  

ちょっとドタバタコメディーなのかしら?と思ったりもしましたが、ハートフル・ロードムービーで御座いました。


個性豊かで、豊か過ぎる一家のストーリー。

ともすれば、てんでバラバラになりそうなんだけれど、案外根っこでは纏まってたりする。

我儘集団の様に見えて、やっぱり家族なんだと分からせるエピソード。


自殺未遂後にフーヴァー家に引き取られるフランク伯父さんが、一家に入った事で少々風向きが

変わったのかもしれない。

そんな伯父さんを驚かせるエピソードもてんこ盛り。

筆談で迎えてくれた、ドウェーンは「ようこそ!地獄に」って書くんだけれど、伯父さんも思わず納得。


 
この一家の中で大好きだったのは、やっぱ過激ジジイ。  超カッチョ良い。

そして、オリーヴにはこの上も無く優しい。  

このジイさんの台詞のせいでPG-12が付いていると思われます。  

でもジイさん、ヘッドフォンでオリーヴには聞こえない時しか言わないのよね!



此処で、この一家とは別に問題提起している「お子ちゃま用のミスコン」

アメリカでは、まだまだ熱は冷めやらないようですが、本当に異常とも言える「お子ちゃま用のミスコン」

故ジョン・ベネちゃんで、クローズアップされていましたが、これに優勝する為には、整形も厭わないそうです。  

このミスコンのシーンを見る度に(映画では無く他のニュース等)吐き気を催しそうになる。

気持ち悪いし、本当に不気味。


そのステージで、オリーヴちゃんはジイさんから特訓してもらったダンスを踊ります。

ブラボー意外には、思いつく言葉も見当たりません!




もう、本当に全部話してしまいたいぐらい、「おもろうて、やがて悲しき…」って感じでしょうか。

どうしてなのか、エンドロールが上がる頃、涙がポロポロこぼれておりましたが。


どうして、満点じゃ無いかって?  あんまり言うと不味いけれど「ジイさんの出番が少ない事」と

言っておこうかしら…。


「リトル・ミス・サンシャイン」は12月23日上映公開で御座います。


東京国際映画祭では、3冠に輝き。

グローブ賞でもノミネートされている。  もしや、オスカーも狙えるのか?どうなのか…。

楽しみ、楽しみ。