齋藤和紀氏の心に響く言葉より…

 

 

ディアマンディスが提唱する「エクスポネンシャルの6D」とはどんなものでしょうか。

 

ディアマンディスは、物事がエクスポネンシャル(指数関数的)に成長するとき、その多くのケースで「D」の頭文字を持つ次の6つの事象が連鎖反応的に起こるといいます。

 

 

1. デジタル化(Digitalization)

 

2. 潜行(Deception)

 

3. 破壊(Disruption)

 

4. 非収益化(Demonetization)

 

5. 非物質化(Dematerialization)

 

6. 大衆化(Democratization)

 

 

1. デジタル化(Digitalization)

 

連続的でとらえどころのないアナログな物事を、きちんと数えられる「データ」として扱えるようになれば、科学的に研究を進めることもできます。

 

デジタル化によってイノベーションがスタートした例としてわかりやすいのは、「写真」でしょう。

 

フィルムで撮影して現像し、紙焼きで保存されていた写真は、あるときからデジタルデータとなりました。

 

フィルムや紙という物質的な制約から解き放たれたわけです。

 

そこからエクスポネンシャルな進化を遂げる過程では、デジタル写真の成長を見抜けなかったコダック社が倒産するという象徴的な事態も起きています。

 

 

2. 潜行(Deception)

 

デジタル化が起きた段階では、あまり大きなインパクトが生じない…これはエクスポネンシャルな進化の大きな特徴といえます。

 

指数関数のグラフは、初期段階ではほとんど上昇しません。

 

しばらくは、ほぼ横軸と平行に近い形で推移します。

 

直線的な成長をイメージする人にとっては、期待を下回るレベルにしかならないのです。

 

これが「潜行」にほかなりません。

 

デジタル化によって派手なイノベーションが起きると思っていた人々が、詐欺師に騙(だま)されたような気分になる。

 

「裏切られた」という感覚にも近いかもしれません。

 

エクスポネンシャルな成長は、当初は誰も気づかないほど小さなレベルで進行します。

 

 

3. 破壊(Disruption)

 

最初は「大したことないじゃないか」と失望していた人々が、「これは思っていたよりもすごい」と気づく。

 

ディアマンディスはこの段階を「破壊」と呼びました。

 

そこで破壊されるのは、既存の市場です。

 

デジカメをオモチャとしか考えていなかったコダック社は、ここで市場からの撤退を余儀なくされたわけです。

 

近年では、スマートフォンの普及も爆発的でした。

 

初めてアップル社のiPhoneが登場したときは、いわゆる「ガラケー」がこんなに早く市場から追い出されるとは誰も思わなかったでしょう。

 

しかしその普及スピードは、ガラケーのiモードが普及したときの倍以上だったのです。

 

 

4. 非収益化(Demonetization)

 

破壊的なイノベーションを果たしたのだから、その商品は大きな収益を上げるはずなのに、なぜ「非収益化」なのでしょう。

 

ここで非収益化が起こるのは、その技術が生み出した商品そのものではありません。

 

たとえば写真のデジタル化によって、コダック社はフィルムという収益源を失いました。

 

また、かつては「現像」にもお金がかかっていましたが、いまはそのプロセス自体がなくなり、私たちは写真を撮ってすぐにSNSなどにアップし、みんなに見せています。

 

このような例は、枚挙にいとまがありません。

 

かつて長距離電話には高額な料金がかかりましたが、いまはSkypeやlineの無料通話などによって非収益化され、完全に過去のものになりました。

 

ネットフリックスやHuluのような映像ストリーミング配信は、レンタルビデオ産業を非収益化しましたし、インターネット上の辞書や辞典は「紙」のそれと違って無料です。

 

ある技術の発展は、こうして既存の何かを非収益化するので、「被害」を被る側はあらかじめ対策が必要です。

 

いつ、何が、どれくらい非収益化するのか表面的には見えにくいため、対応が遅れてしまうのです。

 

たとえば日本でも、空き部屋を「民泊」に活用するエアビーアンドビーがホテル業界を、一般人の自家用車をタクシーとして活用するウーバーが運送業界を非収益化する動きは、すでに「潜行」から「破壊」の局面に入りました。

 

その脅威への日本の対応は完全に後手に回っているといわざるを得ません。

 

 

5. 非物質化(Dematerialization)

 

非物質化は物やサービスそのものが消えることを意味しています。

 

たとえばデジタルカメラの普及によってフィルムを使う従来のカメラは消えましたが、それだけではありません。

 

次の瞬間には、そのデジタルカメラも姿を消し、スマートフォンで使うアプリのひとつになってしまいました。

 

これは、かつてパソコンの普及によってワープロ専用機が消えたのと似ています。

 

高機能の機械は、万能機器が登場した瞬間、そこに取り込まれてしまう。

 

自分の手元にあるスマートフォンを開いてみれば、それがどれだけ機械を非物質化したかよくわかります。

 

電話機、ICレコーダー、ゲーム機、テレビ、CDプレーヤーなど、多くの物がそこに取り込まれて消えてしまったのです。

 

 

6. 大衆化(Democratization)

 

アプリ化したそれぞれの機能は、かつての「機械」よりもはるかに安く手に入るようになりました。

 

それが「大衆化」にほかなりません。

 

カメラのように昔は富裕層しか手にできなかった高価な物やサービスが、非収益化と非物質化による当然の結果として、誰にでも手に入るものになる。

 

これが、エクスポネンシャルな技術進化がもたらす連鎖反応の最終段階です。

 

 

シンギュラリティ・ビジネス AI時代に勝ち残る企業と人の条件 (幻冬舎新書)』幻冬舎新書

 

 

 

 

齋藤氏は本書の中でこう語る。

 

『テクノロジーが進歩するスピードがこれまでと違う…これが、まさに、シンギュラリティが迫っていることの本質です。

 

それをより深く理解するには、テクノロジーの進化が「指数関数的」=「エクスポネンシャル」に加速していることがもたらすインパクトの大きさを理解する必要があります』

 

 

 

田中真澄氏の講演でこんな話があった。  

 

「あるとき、豊臣秀吉は曽呂利新左エ門の功績をたたえ、何でもほしいものをやろうと言った。  

 

すると、新左エ門は、今日は1銭(米1粒という話もある)、翌日には倍の2銭、その翌日には更に倍の4銭と、毎日倍のお金を100日間もらうことを希望した。  

 

それくらいならたいしたことはないと秀吉は簡単に承諾したが、数日後にもう一度計算してみると、100日後には大変な金額になることがわかり、頭を下げて褒美を変えてもらったという」   

 

1銭を今の1円として計算すると、1ヶ月後にはなんと10億円を超える。  

 

これを成長曲線(成功曲線)という。  

 

最初のうちはまったく変化のない一本の線だが、あるときから爆発的に右肩上がりに急上昇する。

 

 

これがまさに、エクスポネンシャルな成長だ。

 

最初の頃の変化は、誰も分からない。

 

しかし、それを積み重ねていくと、ある日突然、誰もが分かる大きな変化となってあらわれる。

 

 

AIがAIを作り、さらにそのAIがもっと優秀なAIを作っていく。

 

その無限のループが、ある日突然爆発し、人類の知能をはるかに超えたAIとなる。

 

それが、技術的特異点(シンギュラリティ)と呼ばれるポイントで、2045年に起こると言われている。

 

 

時代の大きな変化に対応できる人でありたい。

 

 

 

 

 
 
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