萩本欽一氏の心に響く言葉より…


「負けるが勝ち」

よくこう言いますよね。僕もそう信じています。

でも、なんで負けるほうが勝ちなんだと思いますか?


僕なりの理由はこう。

“負けたほうが運がたまるから”。

誰も必ず人と意見が衝突することがあるけれど、そういうとき「自分のほうが正しい」とか「議論に勝ちたい」って、つい思っちゃいますよね。

でも、そう思ったら負け。

勝とうとすると自分の運が減っていくんです。


カッとなって「てめえ、ばか野郎!」なんて相手に言うと、それだけで運が10ポイントも減点されちゃう。

「てめえ」でマイナス2ポイント、「ばか野郎」で8ポイントの減点。


売り言葉に買い言葉で1時間も相手を罵っていると、それだけで2000~3000ポイントも運が減ります。

このマイナス分は、なかなか取り戻せないですよ。

だから言い合いになったときは、自分が正しくないかということより、運を減らさないことを大事に考えたほうがいいの。

相手が「てめえ、ばか野郎!」と言ってきたら、「あ~あ、あの人、自分の運を減らしちゃったよ、その分をこっちがもらっちゃおうかな」と心の中で考えるの。


具体的な方法はどうすればいいかというと、謝っちゃうんです。

「そうか、悪かったね」とか、「ごめん、君の言う通りだよ」って言えばいい。


えっ、そんなの悔しい?

そう、悔しいよね。

自分が謝る場面じゃないのに「悪かったね」なんて言うと、損したような気がする。

でも、そのときあなたには、相手が失った10ポイントの運がたまっています。

気持ちで損をするのと、運が10ポイントたまるのと、どっちをとるかっていったら、運がたまるほうがいいでしょ?

こうやって少しずつ運のポイントをためていれば、宝くじだって当たるかもしれないしね。


もう一つ大事なのは、自分が一歩引くことによって、相手に嫌われるのを避けられるっていうこと。

人に嫌われないっていうことは、すごく運になるの。

それでまた10ポイントついてくる。


人生って結局、運をどれだけためられるかっていう勝負なんです。

だから、そのほかの勝負で勝とうなんて思わなくていいの。


だからバ~ンと言われても、ぐっとこらえて言い返さない。

負けるが勝ち。

いや、我慢していい言葉を返していくとポイントが次々に加算されるから「負けるが勝ち、勝ち、勝ち」だね。

勝ち、勝ち、勝ちって、火打石がカチッ、カチッ、カチッと鳴って火がポッポッポッとつくようで景気もいいでしょ。


今の日本では、運をなくしている人が多いですよね。

これもみんなが怒りっぽくなってることと関係あるんじゃないかな。

これからは相手に一歩譲る人になって、小さな運を少しずつためていきましょう。


『まけるが勝ち、勝ち、勝ち!』廣済堂新書




欽ちゃんは、「運がいい人」はなぜか“負け好き”の人、だという。

負け好きの人は、失敗しなれているということでもある。

失敗しなれている人は、打たれ強いし、起き上がりこぼしのように転んでも何度でも立ち上がる「飄々(ひょうひょう)とした軽さ」がある。


逆に、負けず嫌いの人は、他人に負けることを嫌う勝気な性格であり、負けないことに執着するという、「融通のきかない固さ」のようなものがある。

軽さや柔らかさは明るさにつながるが、固さは明るさにはつながらない。


神さまから好かれるのは飄々とした明るい人。

そして、神さまから好かれる人を運のいい人という。


負けるが勝ち、の精神で、飄々として明るく頑張りたい。


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