結婚=起業説。 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


恋人時代は まあとどのつまり
「好きだよ」「愛してるよ」
トラブルは何とか治まり
山や谷が乗り越えられたものだが


結婚するとそれだけでは
到底おさまらないものだとよく分かったよ、というのが
私はじめ既婚者(5年以内)の共通の感想であります



なにせ独身時代は純粋に恋愛感情だけが残っていればよく
お互いの肩には何ひとつ任務も義務も乗っかってなかった



ところが結婚するとふたりは「社会の最小組織」の一員となる


一緒にやらねばならない案件と責任が
社会的、内的にいきなり増えるのである



それをどちらかだけががっしり背負って
片方が独身時代と同じ感覚でのほほーんとしていると

必ず齟齬が生じてくる



さまざまな家事
いち家庭としての生活サイクル
子供のこと
両方の親のこと
ユニットとして参加せねばならない行事
この先の人生設計(金銭含む)



「わかった、ごめんね、愛してるから許して♪」
もうそれだけでは、解決しない物事なのである


「愛してるのは分かった、だからとっとと実行してくれ」なのである 笑



だからつくづく、結婚とはスタートであり
ふたりでイチからつくりあげていくものなのだなあと思う


ラブとロマンは下地にあってよいが
がっちりした現実も 2人で話して決めて遂行せねばならんのだ


どちらかが、もしくは両方がそこに
「ええ~、そんなの考えたことないよ、恋人時代と同じで自由にいようよ」
なんて姿勢でいると、もうダメなのだ




仕事至上主義で、ゆえに完全なる私的空間である家庭は
後回しでも仕方ないと思いがちな旦那にわたしはよく言うのだ



あのね それならこう考えてくれないか


家庭というのはいわば2人で立ち上げた会社
社長と副社長、兼、社員ふたり


そして家庭の中で決めねばならないあれこれ、
すすめて実行せねばならないあれこれは
すべて新規会社の新規事業だよ



「結婚したからあとはそんな頑張らなくてもいいのでは?」というのは
「会社立ち上げて肩書きついたから、もういいじゃん仕事しなくても」と同じだよ



せっかく素晴らしい事業パートナーを見つけて
あたらしい「◎◎株式会社」(名字入れて下さい)を立ち上げて
出資者(結婚式列席者及び周囲の知人たち)にリリースをしたのに


事業計画もたてず、会議もせず、オフィスに顔出して机に座ってるだけって
それが会社として完全にヤバいのは よく分かるでしょ



私たちは夫婦株式会社のベンチャー企業になろう


「仕事なんて日々のおまんまのための仕方なしだよ」じゃなく
「仕事を自主的につくりあげていくのが楽しくて仕方ない」になるように
家庭でも まだ誰も見たことない新しい事業をわくわくしながらつくろうよ



そう考えれば
プレッシャーもトラブルも義務も先々のややこしい計画もすべて、
今より楽しく豊かな未来のために必要なハードルだと思える


そして、他社の失敗事例や「会社なんてこんなもん」に
倣う必要など一切ないのだから、2人でどんどん新しいものをつくろう



普通の旦那さまにこう話したらきっと
「家庭が仕事だなんて重い例えだな…」と思うかもですが


「仕事=心身と時間を最大限に捧げるべき」と思ってるような
ベンチャーばかりに籍を置くうちの旦那さまみたいなタイプには 
とても理解しやすいようです 笑



彼の多忙ぶりや2人の生活サイクルの違い、人生設計の相違などで
派手な喧嘩や齟齬がたくさんありましたが
ひとつずつちょびっとずつ足並みを揃えているところで


彼は「今年は去年の反省を活かして、2人の会社も頑張るよ♪」と言っておりました 笑



別に休むなとかくつろぐなとか言ってるんじゃありませんが

サボってはいかんと思うのです 笑



わたしは家庭も、いや家庭だからこそ
いつでも最大限の重要性とパワーとモチベーションでもって
2人がそれぞれプレイヤーとして、事業責任者として、
わくわくとしあわせを創造していくべきだと思うのです

ふたりの息の根がとまる その時まで ね


だってしあわせは そのまんま放置じゃ

毎年、花が咲き続けない


日々いろいろな気づきをして ちいさなことを思いやって

すこしのズレを調整して ていねいに世話してあげないといけないものなのだから



面倒くさい妻ですかね?ヘ(゚∀゚*)ノ テヘ