フラメンコをされる方ならご存じであろうタブラオ。荒木町に移転してきたのは2015年の秋だったと記憶していますが、それ以前は新大久保で営業されており、歴史は半世紀を超えます。新宿三丁目にあったEl Flamencoと、経営が変わってのGARLOCHIをあわせたよりも少し長いという、日本でもトップランクの老舗タブラオです。

 

私、その昔に新大久保に住んでいたことがあり、ほんと偶然にこのお店を発見し、たまにお邪魔したりしてました。その後、足が遠のいていたのですが、ここ数年、荒木町に変わられてから、再びお邪魔するようになりました。

 

改めて、CASA ARTISTAは新宿区荒木町に所在しており、最寄りは東京メトロ丸の内線四谷三丁目駅か都営新宿線曙橋駅です。荒木町は新宿区では珍しく、○丁目などの表示がなく、単に荒木町なんです。古くは松平摂津守のお屋敷に、木々に囲まれ滝まであったそうですが、後に花街として発展し、その名残か、いまはオシャレな大人の街って感じで、小さな飲食店も多く所在しています。

 

その荒木町の車力門通りから一歩東に入ったところにCASA ARTISTAはあります。雑居ビルの地下1階にあるため、初めての方は少し迷うかもしれませんね。でも、こちらの看板を頼りにすると良いかも。

 

 

 

 

そして、地下に降りていくと、お店の玄関。なかなか風格があって素敵ですね。

 

夜はたいていフラメンコライブが開催されていますが、その時のお料理はライブによって異なります。よくあるパターンとして、ワンプレート・1ドリンク付とか、ワンプレート・フリードリンク付など。ワンプレートといっても侮れません。先日のライブでのワンプレートはこちらですが、それにライブチャージ、さらにフリードリンクが付いて4,800円。どの品も美味しいんです。あぁ、お腹空いてきた(笑)

 

ライブはたっぷり2時間程度、またライブ1時間前にオープンしますので、ワンプレートで足りない場合は、ワンコインで追加メニューもあります。また、3時間のフリードリンクで飲み足りない場合、特にフラメンコのアーティストの方々とライブの後にも熱く語り合いたい場合は、キャッシュオンで追加ドリンク(ワイン等500円、ビール550円)もあります。

 

そしてそして、CASA ARTISTAの良い点は、お料理だけではありません。やはりフラメンコライブを観る訳なので、音も大事ですよね。40名がギュッと詰まって満席になる小さなお店なので、マイクやアンプがなくても大丈夫。床を叩く足の音、手を叩くパルマの音、カンテ(歌い手)の声、弦をかき鳴らすギターの音、すべて生音で楽しめます。店の中が音でいっぱいになります。マイクやアンプを通さない分、アーティストの息遣いもはっきり感じられます。

 

曜日やタイミングによっては、日本を代表するアーティストも出演されています。フラメンコに興味がある方、練習生の方、ぜひ本物に触れてほしいものです。