プチ信の部屋 -611- 17/07/30
今回は「「ぴんぴんころり」をお願いする」
「ぴんぴんころり」なんて…言葉がある。
死ぬ直前までピンピンと元気でいて…気付いたら眠るように亡くなっている。
僕らはそんな死に方を「ぽっくり地蔵」にお願いする。
銀河鉄道999というアニメを知っているだろうか?
主人公の星野鉄郎はただで機械の身体にしてくれるという星を目指し
メーテルという女性と銀河鉄道に乗る。
しかし、鉄郎は多くの人々と出会い
「限りある人生だから人は一生懸命に生きる。そこから優しさや思いやりが生まれる。」と
生身の身体で生き抜く事を決める。
そんな鉄郎も「ぴんぴんころり」だったらいいが…
年をとり…足や腰が痛くなり…病気を患い…ボケが始まり…介護をしてもらう状態で10年も生きたら
…どう思うのだろう?
鉄郎ほどの人間でも…永遠の命を手にしたら「優しさ」や「思いやり」を失くしてしまうだろうか?
人間が「脳」だけで…培養液に浮かんでバーチャルリアリティの中で
「怪我」も「病気」も「苦しみ」もなく生きる世界。
近い将来…そんな不老不死がやって来るかもしれない。
そんな未来の話をすると
「俺は嫌だなぁ~。だって電源切られたら…終わりジャン」という声が聞こえてくる。
でも…それって僕らが「ぽっくり地蔵」にお願いした「ぴんぴんころり」じゃないの?
きっと…今「生きるのが苦しい」と思っている人は…
迷わずにバーチャルリアリティの中での生活を選ぶ。
そんな人たちがある程度…現れれば
…老後の不安を感じている人もバーチャルリアリティを選んでも不思議ではない。
「バーチャルリアリティの中で生きる」という選択肢がリアルに出てきた時…
「死ぬ事」のもっと重要な意味が理解できなければ…
僕もバーチャルリアリティを選んでしまうかもしれない。
…こわい。FIN.
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