『あの日』 | 【「サブスリー塾」サブスリーランナーのトレーニングって?】

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ブログショートストーリー -NO.3-
『あの日』 

そして、私は研究者になった。

あれは今から33年前、私が7才の時の事だ。
その晩、私はなかなか寝る事が出来ず、一人でベランダに出て星を眺めていた…

…ちょっぴり、寒いなぁ~と、思いながらベランダにいたら
遠くの空がピカッて光ったんだ。
始めは「流れ星」かと思ったよ。
だけど、それはすごい速さで僕に向かって落ちて来たんだ。

「うぁぁ!!」
僕はそう叫ぶと、その場にしゃがみ込んでしまった。

その時、僕が見たものは紛れもなく
未確認飛行物体[UFO]だった。
僕がUFOを見たのは後にも先にも
あれ一回きりだけど・・・。

朝、気がつくと僕は自分のベッドに寝ていた。
僕は昨日の事が気になって、ベランダに出てみたんだ。
そしたら…隣の空き地に大きな家が建っていた。

僕はすぐに台所に行くと大きな声で言った。
「お母さん、隣の空き地がなくなっちゃったよ!」
「隣は健ちゃんの家でしょ。何言っての?」
朝ご飯の支度をしながら、お母さんはそう言った。

でも、僕は[健ちゃん]なんて、知らなかった。

小学校へ行っても、そこはいつもとは違っていた。
僕のクラスには[健ちゃん]と呼ばれている人気者がいたんだ。
[健ちゃん]は体育のドッヂボールで活躍をし
国語の授業ではよく発表をした。

『きっと、あいつは宇宙人だ!』

一番、後ろの席に座っているあいつの事を
僕はそんなふうに思った。

すると、その時、僕の頭に声がした。
『ああ、確かに私は宇宙人さ』
「エッ!」
『声を出しちゃダメ!
 私の方を向いてもダメだよ。
 何か聞きたい事があるのなら、頭で思えばいい』

僕は頭に聞こえてくるあいつの声にとても、驚いたが
勇気を振り絞って、頭で思って聞いてみた。

『おまえ、何しにきたんだよ!』

「実はキミに頼み事があるんだ』
突然、頭の中であいつの声はそう言った。

『なに?』

『私達の調べによると、この地球はあと40年で
 生物の住めない星になってしまいます』

『エッ!』

『キミにこの地球を救って欲しい』

『僕に?』

『私達の調べによると
 地球人でこの星を守る力を持っているのはキミだけなんだ』

『僕が?』

『ああ。研究者になって欲しい』

『・・・・』

『あと40年したら、この星の酸素はなくなる』

「エッ!!」

僕はそう声を出し、振り返ったが
教室の一番後ろの席にはだれも座っていなかった。

僕がいきなり大きな声を出したので
クラスのみんなは驚いている様子だった。

そして、[健ちゃん]の事を覚えている人は
誰ひとりとしていなかった。

あれから、33年がたち、私は研究者になった。
今、地球の大気を研究している。

温暖化が言われているこの地球の大気には
まだ、それほどの異常は感じられない。

ただ、あと7年で、「あの日」から40年が経つ。
FIN


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