地下鉄東西線早稲田から

夏目坂を登ります。

この坂は緩やかながらも長く息もきれます。

道沿いにはいくつものお寺があります。

ただし最近のお寺は

鉄筋コンクリート造りの境内が多く、

人を寄せ付けない雰囲気。

 

その中で一際目を引くのが、

ここ「感通寺」です。

門前には「どうぞお気軽にお参りください」

という表示もあり、

道ゆく人が思わず立ち寄りたくなります。

 

山門を潜ると、

まずはたくさんの石仏が迎えてくれます。

そして右手には「さざれ石」。

君が代で、

唱われているさざれ石。

 

石灰岩が雨水で溶解し

粘着力の強い乳状体となり

地下に大粒小粒の石を集結して

次第に大きくなったものが

さざれ石とのこと。

 

 

「さざれ石の巌となりて苔のむすまで」と

歌われている国歌の意味がわかります。

 

 

そして目を向けると境内の端に、

犬小屋と柴犬がぽつり。

 

 

お参りをさせていただき近寄ると

「すばる」と表札がありました。

近づくと犬小屋から出てきてくれたけれど、

至って冷静沈着な様子。

 

 

もう少し打ち解けたいので

これからも夏目坂を歩く時

君にに会いに

寄らせてください。