暑過ぎてバイクに乗る気になりません。部屋の窓から時折、外の様子を見ながら過ごすそんな週末でした。

 

先々週、妻と娘が福岡までソフトバンクの試合を見に行き、もらったお土産「はかたスパイス」。

今日ちょっとなめてみたら、実に美味しい。

ガーリック、醤油、ゴマ、塩、オニオン、唐辛子、他と、まあ鉄板の調味料が混ざっていて食欲をそそらないはずがない。

 

 

昨日は土曜の丑の日。うなぎを食べながら思います。子供の頃はうなぎは安く、夏バテ防止に食卓によく上がっていたもの。時代は変わったな。

 

今日は午後に意を決して、ひさしぶりのジョギング。マスクなしで走ります。日差しが強く、汗が吹きでます。そして走りながら、また子供の頃を思い出す。

 

小学生の頃、家は氷の販売店を稼業としていて、夜は小さな木造店舗の二階に布団を並べて寝ていた。二階の部屋は、北を除く3方向に窓があり、夏はその全ての窓を開け放って風を入れていた。すだれはかけていたが、網戸はなかったので、たまにカナブンが家の中に入ってくることもあった。家の前は、田舎の駅前道路だったけれど、夜になると車も少なくなり静寂が訪れた。そもそも車自体、誰もが買えるものではなかったので夜の街をドライブするような生活はまだまだ後のことだった。

 

天井から吊るした円形の蛍光灯から垂らした紐を引っ張ると、窓の外の信号機が部屋を照らし夜が深くなる。それでも深夜には気温が下がり人々は熱中症になることもなく僕は静かで爽やかな夏休みの朝を迎えることができた。今では考えられないような夏だった。

 

それから時代は流れ、エアコンが普及し、部屋は涼しくなったが、室外機が発する熱は街に溢れた。電車もオフィスも、商業施設も全ての快適な空間の代償として外気温は上昇し電気は逼迫する。便利で快適な生活と引き換えに、それを享受できない人々の生活が脅かされている。便利さと快適さ、豊さを求めた暮らしが、綻びと歪みと不公平を生み出してしまった。この道を軌道修正するのは一筋縄ではいかないだろう…。

 

そんなことを思いながら走り終え、公園で頭から水道水をかぶる。飛沫がシャツを濡らし、体が冷めてゆくのが心地いい。日陰でストレッチしていると、風が時と同じ速さで流れた。