ツーリングマップルを見ていたら、あきる野市十里木の奥にダートが1kmくらいあると書いてある。家から近いので試しに行ってみよう。

武蔵五日市の駅を過ぎるとすぐに十里木の交差点。ここを右折して細い道をゆっくり走る。眼下には養沢川が流れている。

しばらく行くと道は川面に添うようになり、渓流には釣りを楽しむ人の姿もちらほら。こんな綺麗な川で釣りをするのは楽しいのだろうな。ルアーだったら興味あり。やがて道は細くなり新緑が道を覆うように茂る。近場でも旅心をくすぐる。いつか見たことのある景色のようだ。

道路脇には駐車禁止や、立ち入り禁止の看板が多く都会から押し寄せるマナーを守らない観光客を拒絶する地元の人たちのぼやき声が聞こえるようだ。きっと私有地への無断駐車や道路脇の路上駐車が多いのだろうと想像できる。

 

やがて道はダートになったと思ったら、車止めが道を塞いでいる。行き止まりなのか。看板には落石注意と書かれている。多分通行止めなのだと思うがバイクだったら行けないこともないような気がする…、がやっぱりUターンすることにした。なかなか心置きなく進入できる林道はないものだな。

そして来た道をゆっくりと帰ることに。景色が美しいので所々で立ち止まり森林浴。見下ろせば渓流が木漏れ日の中をきらきら流れている。地元の掲示板には小学生が書いた熊注意のポスターが貼られている。

十里木は近いのですぐに地元に戻ってきてしまう。そいして昼になったので、いつもの河原でお決まりの自炊ラーメンをしてから帰ることに。今回は椅子とテーブルをトップケースに積んできた。ただ、箸を忘れてしまったのでコンビニで小さな弁当を買って割り箸を調達した。自炊ラーメンはコロナ禍だからという意味もあるけれど、一人でお店に入るのがもともとあまり好きではない。誰かに気を遣われるよりも一人がいい。

今日は50kmも走っていないだろう。セローは僕のツーリングスタイルを大きく変えた。パワーにまかせて高速を走り続けるツーリングから気軽に近場をより深く知るツーリング。でもそろそろ遠くまで行ってみたくもある。

こんな気軽なツーリングもいいものだと自己満足。

 

                                 2021年4月26日(月)