1462年、京都、東福寺の禅僧の日記
「碧山目録」の記述が、歴史上もっとも古い
いけばな池坊の記録となっています。
それから今年で550年。
「いけばなの夜明け」と題された
記念花展が昨日よりスタートしました。
550年のメインの花展は春の東京と、この〆の京都。
基本構成は同じにしましたが春と秋。
風情は見事に変化してます!!
でもその中で一番の大作。
(家元、次期家元の作品は別として。)
それが、こちら。
「前田邸の大砂物」
生けた先生が違うと作品もこのとおり。
テーマは同じでもかなり違ったものとなります。
1594年、秀吉が前田利家邸に赴いた際、
当時の家元 初代専好が立てた花の再現です。
四間床に六尺×三尺の亀形の鉢が置かれ、
そこいっぱいに松の枝葉が広がります。
そして背景には4幅の軸。20匹の猿が戯れています。
その意味は私の昔のブログ、タイトル「花いくさ」をどーぞ。(笑)
http://ameblo.jp/hiromu122/entry-11269706994.html
春の緑一色の松に対して、
秋は色が少し入り、やらかく優しいニュアンスで温まります。
それにしても素晴らしい!!
池坊的に手前味噌ですが、これをキッチリと生ける技。
これぞ日本の文化。
当然ですが、なんとなくではなく「型」を守り、
その先に「らしさ」を込める。
「守破離」の精神。
もう、しばらくはお目にかかれないシロモノ。
しっかりと目に刻み、心に納めます。
文化とは伝えること。
みなさんぜひ。
まずは百聞は一見に如かず。
日本の心に触れて下さい。お待ちしてます