『解明される宗教』ダニエル・C・デネット | 女子リベ  安原宏美--編集者のブログ
2011-01-26 11:23:09

『解明される宗教』ダニエル・C・デネット

テーマ:ブログ

http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011012401000689.html

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佐渡のトキ、ドジョウ過食か 保護センター、訓練中断

 環境省は24日、3月の放鳥に向けて佐渡トキ保護センター(新潟県)で順化訓練中のトキ19羽のうち、ビタミンが欠乏した4歳の雄と、右の翼を骨折した1歳の雌の計2羽を治療のために捕獲、収容したと発表した。

 同省によると、4歳の雄は22日以降、首振りなどの不自然な行動をしたり、池に落ちて一時溺れたりした。エサのドジョウの食べ過ぎで、ビタミン不足に陥ったらしい。

 淡水魚にはビタミンB1を破壊する酵素が含まれ、偏食すると飛行や歩行に障害を起こすことがあるという。12日に0歳の雄が同じような症状を示して収容。ビタミン剤を注射して元気になり、6日後に訓練再開した。

 1歳の雌は22日から飛ばなくなり、翼が地面に触れるほど垂れ下がっていた。飛行中にケージなどに衝突して骨折したとみられ、捕獲後にテーピングで翼を固定した。

 環境省は応急措置として、訓練中の残る17羽にビタミンBを混ぜた人工飼料を今後約1週間、与えて様子を見る。2011/1/24(共同通信)

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 関係者は大変なんでしょうが、・・・・いかん・・・・笑ってしまった。ドジョウの食べ過ぎで池に落ちるって、おまえはそれでも鳥か!

 ところでトキの学名「Nipponia nippon」って、なんでこんなザ・愛国心みたいな名前ついてるの?誰がつけたの? トキのことはぜんぜん知らないので、ウィキ見ると、田畑を食い荒らす害鳥だったらしいじゃない。「なお、トキは田畑を踏み荒らす害鳥であった。仏教の影響で肉食が禁じられ鳥獣類が保護されていた江戸時代においても、あまりにトキが多く困っていたため、お上にトキ駆除の申請を出した地域もあったほどである」って書いてあったが。「トキ汁」は赤くて気味が悪く「闇夜汁」と呼ばれていたらしい。いいのか米どころの新潟としては? ドジョウの食べ過ぎで池に落ちるらしいし、そりゃあ絶滅するだろう。もしもトキの放鳥が成功して自然にどかどか増えて米に被害が出たら滅ぼすんだろうか・・・。どうしてこんな鳥にお国の名前をつけたんだろう?カラスとかニワトリとかにつけとけば滅びんのじゃないか。きっと強いよお。カラスはおいしいんだろうか?誰か食べた人はいるんだろうか。


さてと。デネットの去年出た新刊『解明される宗教』を読みました。

解明される宗教 進化論的アプローチ/ダニエル・C・デネット

 

 『ダーウィンの危険な思想 』とか前の本に比べれば、すごく読みやすいんじゃないでしょうか。デネットは神がいようがいまいが、「宗教」は人間の集合的な現象なので、科学の土台にのせましょうってことを言ってるんですが、その、のせねばならんってことを、ほんとにくどいくらい書いています。アメリカが宗教組織が力を持っていて、進化論を信じてない人が多くてっていう事情があってという状況なんでしょうが、いつもいつも大変だなあと思います。
 本は、いろんな人の引用も引っ張ってますが、そこも含めて、デネット節をお楽しみいただける本かと。
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 第二次世界大戦は、確かに多くの人々から良いところを引き出したし、それを生き抜いた人々は、それは自分の人生において最も重要なことであり、それなしには自分の人生には意味がなかっただろうと、しばしば語っている。しかし、これは、また世界大戦をすべきだということを、まったく意味していない。あなたの宗教あるいは他の宗教は美点について「なにがしかの」主張をするために支払わなければならない代償は、あなたの主張が率直に吟味されるのを進んで見守るという自発性である。
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 以下は引用。キューピットという人が、超自然的な痕跡をいっさい除去した宗教ブランドを処方箋としてあげているのが・・・。
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 しかしながら、神のいない宗教になぜ未来があるのだろうか?キューピッドが書きあげた処方箋は、ボールを追いかけずただじっと立っている選手を見るためにサッカーのチケットを買い、スタンドに集まり続けることを人々に期待しているのと、かなり似ている。超自然的存在がなければ、奇跡もないし、救済もなく、祈りはむなしい。〈戒律〉は古い知恵にすぎず、死は終わりである。このような場合、合理的な人は、教会に関係することはないだろう。もっと正確に言えば、合理的な人は、そのような教会のようなものに関係することはないだろう。
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 おなじみドーキンスの引用。
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 現代の有神論者の、〈セム人の豊穣の神〉バアルや〈古代エジプトで崇拝された〉黄金の子牛、〈太陽の神〉のミトラやアモン・ラー、〈雷神〉トールや〈最高神〉ウォーデン、〈海神〉ポセイドンや〈光明神〉アポロンといった話になれば、自分たちが実際には、無神論者であると認めるかもしれない。私たちは、皆人類がこれまで信じてきた神々のほとんどについて無神論者である。
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 メガテンをやってもらって、と。あれ神様が合体材料だからなあ。メガデンで合体遊びしてもらって(たまにスライムになりますが)にしてからお話してみるというのはどうでしょう(笑)。トール怖かったわあ・・・。
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 人文科学のきわめて多くの思想家たちが皆、ポストモダンの、すべては物語だ、すべての真理は相対的だ、という主張は正しいのだと判定してきた点である。敢えて名前を伏すある文化人類学者が、最近学生にこう言った。自分の研究分野で重要なことの一つは、同じデータが与えられても、同じ解釈に至る人類学者はいないことだ、と。これではもう先がない。確かに科学者の間でも、すでに共有され受け入れられているデータの解釈の仕方に関して、そのような意見の不一致は良くあることなのだが、しかし科学者にとって、これは解決へ向けての第一歩なのだ。どの科学者が間違っているか?「真理」を発見してこの問題に答えるために、実験と統計学的分析などがデザインされる(もちろん、真理とはいっても、すべての事柄に関わる大文字の〈真理)ではなく、この個別的な事実上の意見の不一致を解消するための、ささやかな真理にすぎない)。発見されるべき事柄について客観的真理があるという観念そのものを嘲笑するイデオローグたちによって、不可能だとか不必要だとされるのは、意見の不一致の後に続くこの過程なのである。もちろん彼らは、客観的真理のようなものは存在しないことを証明すると、主張することはできないだろう。というのも明らかに矛盾しているだろうし、彼らは少なくとも論理的思考をとても大切にしているはずだからだ。そういうわけで彼らは、依然として真理が存在すると信じている人の厚かましさと素朴さに舌打ちして満足する。この容赦のない自衛的な冷笑が、どんなにつまらないものなのかを伝えるのは難しい。それだから、それに反論する努力をやめてしまって、ただからかうだけで我慢する研究者がいても、驚くにはあたらないのである。
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 ダーウィンほど相対的なものはないんじゃないかと思うがなあ~。
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 結局のところ、私が何よりしてほしいことは、世界中の人々が穏やかにまたしっかりと教育を受けることであり、そのようにして、自分の人生に関して〈正しい情報を与えて上での選択〉を行えるようにすることである。無知は恥ずべきことではない。無知を強いることこそが、恥ずべきことなのだ。
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 町山さんの番組で紹介されていた衝撃作『ジーザス・キャンプ』を観ると、デネットやドーキンスが必死になるのもわかります。これおすすめ。全米8000万人の福音派。原理主義者の子供たちが夏に送られるサマーキャンプを追っかけたもの。妊娠中絶は大反対、同性愛などもってのほか、進化論なんて嘘に決まっている!聖書で学校行けなど言われてないから自宅で母親が教える、と。番組放送を契機に発売が決まったそうで、よかったですね。
 ジーザス・キャンプ ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~ : 松嶋×町山 未公開映画を観るT.../出演者不明

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