こんにちは
4月なのに「真夏日」となる日が出てくるくらい、暖かくなってきました。
そして、発表会までのクラスが「あと1回」となる曲も出てきていて、貸衣装の到着も始まっています
衣装もお客様に楽しんで頂くには、重要な要素です
アクセサリーや衣装の着用のアレンジ等・・・みんなで心を込めて考えています。
舞台を楽しんで頂くポイントが満載になるように準備していますので、どうぞ色々な角度からフラメンコをご堪能ください。
ソロで踊る方
群舞で踊る方
どちらの方も
「曲のイメージに合わせて衣装を考える」
「頭につけるお花やアクセサリーを選ぶ」
「振付がより活きるように、踊り方を工夫」
「早替えの方は「間に合うかな?問題」」を判断
「衣装を着るだけでテンションが上がって素敵
になる
」
という時間を経て、舞台にあがります
舞台メイクも大事なので、既に「舞台メイクレッスン」は終えています。
バランスもお伝えしているので、全部が揃うと総合的により美しくなるので、私自身もやっぱり本番当日が一番楽しみです
ということで、今回は【衣装の視点から】各曲をご紹介してみます
踊り手のこだわりを探っていただけたら嬉しいです
✿オープニング ブレリア Bulerias(10名のうち4名にソロがあり)
スペイン・アンダルシアきってのワインの産地:ヘレスで生まれたとも言われる
生命力と即興性、ユーモア溢れるフラメンコを代表する曲。
・・・全員全て自前です。ソロで踊る方もいるので、自分の振付や踊りたいイメージに合わせて、色合いやアクセサリー等。。。様々な工夫をしています。
イメージ以上の「お花」が咲きますように
✿1-2タンゴ Tango de Tabacalera(5名)
カルロス・サウラ監督 映画「カルメン」の劇中で有名な「タバコ工場」での
いさかいで歌われたタンゴ。「カルメンに近づくな、彼女はナイフを持っている」
・・・マキ・コスチュームさん
シニアクラスのみなさんの背中が美しく見えるように。そしてカルメンの情熱的な雰囲気やこのクラスならではの優雅な魅力も考えて、色々アレンジしています。
アクセサリーは自前です。
Taller de LasFloresMias Kazumi(LFMお花による衣装アレンジを加えています)
✿1-3ソロンゴ Zorongo(6名)
ガルシア・ロルカというスペインで著名な詩人の美しい詩とアンダルシア民謡が融合して出来た曲。 ~月はちっぽけな井戸。花には何も価値がない。価値があるのは夜に私を抱く貴方の腕だけ~
・・・マキ・コスチュームさん
このクラスはとっても個性的なので、その個性が活きるような衣装を選びました。
衣装のアレンジも一人一人工夫して、アクセサリーは自前です。
ヘアアレンジはみんなで相談して、とってもお気に入りなものがみつかりました。
✿1-4タンゴ・デ・マラガ Tango de Malaga(5名)
マラガ地方でよく歌われたタンゴ。
哀愁たっぷりな音色とリズム、カンテの魅力と共に、踊り手の様々な表現を引き出してくれる曲。
・・・マキ・コスチュームさん
エレガントな部分と、陽気な部分を表現できるように工夫しています。
ペチコートはみんなで相談して揃え、アクセサリーは自前です。
Taller de LasFloresMias Yoko(LFMお花による衣装アレンジを加えています)
✿1-5シギリージャ Siguirilla(2名)
世俗的な悲劇の苦痛・嘆きを、深く尊いカンテと独特なリズム、メロディーで緊迫した情感を醸し出す曲。シギリージャ独特のコンパス(リズム)は大変難しいがその魅力はフラメンコに欠かせない。
・・・ナジャハウスさん
カンテとギター、コンパスのパワーに負けないように、どの角度からもフラメンコでいられる衣装を選びました。
ペチコートやアクセサリーは自前です。
長くなりますが、2部にも続きます
✿2-1セビジャーナス Sevillanas(16名)
セビージャをはじめ、アンダルシア地方の春祭りで踊られる曲。
1番出会、2番誘惑、3番喧嘩、4番仲直り というテーマがある。
・・・基本は自前ですが、初舞台の方は群舞での衣装を着用している方もいます。
「セビジャーナスだから」とアクセサリーを変えるだけでも、踊り手の気持ちは変わるものです。お客様にも気持ちの違いが伝わると嬉しいです。
✿2-2ガロティン Garrotin ソロ
口説き歌の一つとも言われ、遊戯的で滑稽な要素をフラメンコにもたらした、
エレガントな魅力とリズミカルで陽気な曲。
・・・全て自前です
持っていた衣装にアイテムも追加しアレンジを加えました。
Taller de LasFloresMias Kazumi(LFMお花による衣装アレンジ)でとてもエレガントで舞台に映える衣装になりました。
✿2-3グァヒーラ Guajiras ソロ
グァヒーラとはスペイン移住民がキューバでつけられたグァヒーロ(白人の農民者)からきている曲名で、愛やハバナの美しさ・魅惑が歌われている。イダ・イ・ブエルタ(キューバに行ってスペインに戻ってきた)系の曲。
・・・全て自前です
毎回、故郷のお母さま「Mano de Tokiko」による愛情のこもったアレンジをして頂いています。今回は踊り手の個性に合った可愛さが増しています。
✿2-4ソレア Solea ソロ
「フラメンコの母」と呼ばれるこの曲は、ゆっくりとしたメロディーと情感たっぷり
なカンテと共に、人生のあらゆる情念や愛、孤独の真髄、強さ儚さ…等、
様々な感情を表現している。
フラメンコを語る時に欠かすことのできないとても重要な曲の一つ。
・・・全て自前です
2024年フラメンコ協会「新人公演」出演演目用に「スペインのアトリエ Pilar Cordero de Sevillaへオーダー」したスカート&ペチコートの衣装に、今回はブラウスをオーダーしました。
踊り手のフラメンコなフォルムと表現力がダイレクトに伝わる衣装は、曲のもつ品格をあげてくれます。
✿2-5カーニャ La Caña バタ・デ・コーラ(3名)
カーニャと呼ばれるワイングラスに敬意を表しバルで歌われた古い習慣から
名付けられたとも言われ、独特な嘆き(ラメント)が魅力的な曲。
・・・全て自前です
「スペインのアトリエ Pilar Cordero de Sevillaへオーダー」した「世界で一つ」のバタ・デ・コーラに、今回は新しくブラウスを揃えました。
カーニャのエレガントさとフラメンコな美しさ、踊り手の個性が引き立つように選びました。
読んで頂く方もお疲れかと思いますが、一気に最後までご紹介します
✿3-1 バンベーラ Bambera ソロ
北部地方の「バンバ祭り」に由来し、郊外の草原に立つ高い木にロープを垂らし、
そこに長いスカートを履いた女性が乗ってブランコのように揺らし背中を押す時、
調子をとるために歌われた民謡がルーツと言われる曲。
メランコリックな雰囲気もこの曲の魅力の一部。
・・・全て自前です
諸事情でフラメンコをお休みすることになった際「落ち込まないように気合で靴を買った」というその靴で返り咲きます。衣装にぴったりなカラーシューズで心地よいサパテアードと共に踊ります。
✿3-2タンギージョ Tanguillo(2名)
港町カディスの春をつげるカーニバルで歌われる愛嬌たっぷりで軽快な曲。
・・・全て自前です
タンギージョの軽快さと踊りで扱う小物に合わせて、何度も吟味し「おもてなし」の心を込めました。カーニバルを意識して細部までアレンジした衣装もお楽しみください。
✿3-3ロンデーニャ Rondeña(5名)
マラガの北にある山間の街ロンダの古い民謡がもとになっており、山岳地帯に因んだ歌詞が多い。強い心と愛、情熱、フラメンコの魅力をドラマチックに思う存分楽しむことが出来る曲。
・・・ナジャハウスさん
フラメンコだからこそ映えるフォルムをベースに、踊ることで増す衣装の魅力をアレンジしました。ベースの衣裳以外は全て自前で、このロンデーニャだからこその魅せ方を意識した色合いとなっています。
✿フィナーレ アレグリアス Alegrias(全員)
アレグリア(喜び)という名の明るく活気に満ちた伝統的な曲。
何気ない日常が続くことがなによりも幸なことを「喜び」として歌われている。
・・・各クラスで着用した衣装
フィナーレはLasFloresMiasのお花全員が集合です。
心を込めて選んだ衣装と踊り手たちを、もう一度ご覧ください。
✿パルマ(全員)
第1回から続けてきている全員でのパルマで終演となります
衣装だけでなく、照明、音響、受付のみなさん・・・・・
たくさんのスタッフさんに支えていただきます。
今日から◯日まであと何日か?カウントダウンツール | こませ道具箱
舞台の緞帳が下がるまで。
打ち上げをして自宅に帰りつくまで。
そしてお客様の感想を伺うまで
発表会は、本当に大変ですが
全員、本番が一番素敵になるように あと 17日 頑張ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
3600文字。
長くおつきあいありがとうございました