聞き苦しい話が続きますが
記録ですのでご勘弁を。。
妹と母の間に喧嘩は
とりあえず収まった。
父を一時帰宅で受け入れる前に
母と妹の間の
わだかまりだけは解きたかった。
実は
父が帰ってくる日
家族全員が久しぶりに揃う。
そんな時にみんながギクシャクするのは
あんまりだ。。
妹が納得してくれたのも
ここの部分が大きいだろう。。
受け入れる準備をする。
必要なものを手に入れるため
ありとあらゆる場所に買い物に行く。
まずは。。
西松屋。
西松屋といえば
赤ちゃんの用品を置いてる場所。
なぜ、西松屋に来たかと言うと。。
沐浴剤を買うため。
今の父には病気以外に問題があった。
それは、湿疹。
そしてオムツかぶれ。
この二つがひどい状態なのだ。
どれも、お風呂に入れれば
ある程度解決するのだが
今回はお風呂に入れられない。
理由は
1風呂場に段差があり
危険だから。
2ユニットバスではなく
昔ながらのタイル式のお風呂で
滑りやすいから。
3父をお風呂に入れる人員を確保できないから。
4風邪を引かせたく無いから。
理由はてんこ盛りだ。
中でも4番の風邪を引かせたく無いは
切実な願い。
飲み込む機能を失った父の
最も危険な状態は「風邪」。
咳き込んだり
痰がうまく吐き出せず
食べ物と一緒に吐いてしまって
誤飲性肺炎を起こすこと。
これが今最も父には危険なこと。
この大惨事だけは避けたい。
今までぬくぬくとした病院で過ごして来て
この時はまだ肌寒い日が続いていたので
その温度差でも体に負担なのに
これに風呂となると
どうしてもリスクが高すぎる。。
でも、全身の痒みやオムツかぶれなどの」痛みから
解放してあげたい。。
清潔にしていれば
少しは気持ちがいいし
治りも早いはず。。
だから
沐浴剤で
こまめに拭いてあげたり
お尻だけでも
あげよう。。。
と言う作戦。。
なにせ、素人の考えること。
これが合ってるとか間違ってるとかは
わからないが
できる限りの事をしたい。
で・・・沐浴剤を
赤ちゃん用から選んだのは
低刺激用が欲しかったから。。
痒みを伴ってる湿疹があるのなら
低刺激がいいはず。。
そして、もうひとアイテム。。。
ドーナッツ型の座布団。
オムツかぶれでお尻が痛いので
車椅子に長いこと乗れない。。
妊婦だった時
あの痛みを和らげる最高のアイテムが
このドーナッツ型座布団だった。。
なので、父にこのドーナッツ型座布団を用意する。
そして最後に。。。
オムツを替える時の下に敷くシート
(タイル生地に裏張りしてあるもの)
赤ちゃん用の
大きいサイズを数枚購入。。
そして、100円ショップのセリアでは
ソース入れを購入。。。
これは沐浴剤を入れて
お尻を洗うため。。
そして、その他諸々
綺麗に整頓して
持ち運びできるようなカゴも購入。。
母が介護しやすい環境を整える。
日本って本当になんでもあるな。。
特に
百円ショップって
本当にありがたい。。。
トライアルでは
とっさの時に
さっとどこでも拭けるよう
赤ちゃんの体拭き用ティッシュも購入。
ベットを借りる手はずだけが間に合わず。。
前から使っているベットを使用することにした。
ちなみに・・・
入院している間は
介護保険は使えない。
もし、家に引き取って介護するのなら
介護価格で
介護用品を借りれる。
しかし、病院にかかっていて
一時帰宅とかになると。。
全て定額の自費。
例えば段差のあるところに設置する
車椅子用のリフトを借りるのに
介護保険だと月々2000円だが
入院してるとこれを借りるのに
全額負担の2万円。。。
父の場合
介護保険は1割負担。(2割負担の人もいる)
これほど金額に差がある。
今回、ベットを借りるかどうか
検討していたが
結局判断が遅れて
間に合わなかった。。。
私が帰国して3日後の受け入れだったため
やることが多く
時差ボケも加勢していて
ものすごくバタバタしていたのが原因。
母は、父の食事だけは
病院で習って来ていた。
父は胃瘻だ。
胃瘻は胃に直接管を通して
食べ物を入れるのだが・・・
噛まないので
食べ物自体は
野菜ジュースみたいに
ドロドロなもの。。
それがパックに入ってやってくる。
胃瘻に使うチューブや袋は
毎回使い捨て。
毎回真新しいものを使う。
理由は感染症にならないため
常に清潔なものが
必要なのだとか。
封を開け
セットし
お白湯を200ミリ入れた後
薬を入れ
入りきったら
今度はゆっくり時間をかけて
食べ物を入れていく。。
この作業の手順を
母は知っている。。
母が、父を家に受け入れられると
信じ込んでいるのは
これができるから。
まあ、確かに
ここは重要だ。
ここだけはバッチリな母。。
さて、今回、受け入れる時にいるメンバーは
私と一番下の妹と母の3人。
真ん中の妹は日曜日の午後のみやってくる。
彼女のこう言うところが
一番下の妹が納得しないこと。
余計なことには偉そうに口出すけれど
本当に必要な時は
いつも逃げる
または
いない。
私が帰ってくる前
真ん中の妹と
一番下の妹は
大げんかをしたらしい。。
全てこれが原因だったらしい。。
一番下は喧嘩の後
自分から折れてやった。。
気にくわないとはいえ
お姉ちゃんだから。。
妹のなりの気遣い。
そして、父を迎え入れるのに
協力して欲しかったから。。
だけど、調子に乗った真ん中の妹は
一番下が謝ったにも関わらず
余計な一言を言ってしまう。
しかも、今回も肝心なところで手伝わない。
一番下の妹は
これが許せず
また切れたらしい。。。笑
まあね。
気持ちわかるけども。。
母とは違い
とりあえずは平静を保てる妹なので
私が仲直りさせる必要はないけども。。
一番下が不憫すぎる。。
姉ちゃん(真ん中)が不甲斐なさすぎて。。笑
さて。。準備は整った。
いよいよ、決戦の日。
この次の日に父を迎えにいく。。
朝から
父を迎え入れるのに
バタバタしていた私たち。。
午前中に父を迎えにいく。。
車2台で迎えにいく。。
母は借りた車椅子を取りに行き
私は父を迎えにいった。。
妹は父を乗せる車を下に準備しておく。
家族のチームワークで
父への負担を最小限に。。
病室に父を迎えにいくと
父はすでに車椅子に乗っており
窓の外を見ていた。。
私は駆け寄り
後ろを向いている父の顔を覗き見て
「お父さん!迎えに来た・・よ・・?」
と声をかけて
固まった。。。
父は何故か
ティッシュを山のように持っていて
そのティッシュが
まるでバスケットボールのような
大きさと形に。。。
白いティッシュでできたバスケットボール
の上に大量のヨダレが
まるでかき氷の蜜状態。。
「うわあ!何やってんの?」
と私はゲラゲラ笑いながら
ティッシュを取る。。
「ティッシュが
いっぱい取れて
切れなかったっから
全部持ってた。。。」
だそうで。。笑
父もニヤついていた。。
すこぶる顔色はいい。。
話す言葉も
シャキシャキしていて
機嫌もいい。。
「さあ、帰ろう!」
孫2人に押されて
病院を後にする。。
この日、家に帰る前に
行くところがあった。。
それは・・・公園。
花見をするためだ。。
もちろん
食べれないので
文字通り見るだけ。。
この日は桜が満開だと言われていた日。
偶然なのだが
ちょうど父の一時帰宅と重なった。
「もし、この日
父が調子が良く
気候もよかったら
花見に連れていってやろう。」
そう、
妹と母と話し合っていた。
この日はこの奇跡が全部重なった。。
「じい。(父)
帰る前に
桜を見に行こう!
今日は満開だってよ!」
そう、私は声をかけると
「お!いいね〜!
勝山公園がいいよ。
桜は。。。」
と記憶が曖昧な割に
はっきりとした答えをする父。
本当に調子がいい。。
「勝山公園はちょっと人が多すぎるやろうから
もっと近場にしよう。。
疲れたらダメだからね!
家の近くにある綺麗な場所を見つけたから。
そこに行こう!
うちの子供達も
桜が満開なのを見るのは
初めてなんよ!
特に一番下(娘)は見たことないから
見たいんだってよ!」と私が話すと
「そうか!そりゃ〜見せてあげないけんな〜」
と快調に話す父。。
病院から10分ほどの場所にあった
桜がたくさん咲いているその公園には
たくさんの花見客が訪れていた。。
その中をかいくぐり
父の車椅子を押しながら
桜が満開の道を
ゆっくり歩く。。
「うわ〜綺麗やな〜
ここはすごいな〜」
そう、喜んでいる父。。
連れて来てよかった。。
そう思った。。
子供達も
大はしゃぎ。
「マミー、桜が綺麗だね〜!
ピンク色だね〜!」
そう言いながら
桜道を通る。。
その桜道の先は
ちょっと上りになっていて。。
父はもっと先に行きたいよう。。
父の指示通りにいくと寺の裏の方に出た。。
ここで、道がアスファルトから
砂利道に変わった。。
どう見ても山道。。
父はこの先に行きたいようで
「もっと先に
もっと先に」と前のめり。。
父がまだ元気な頃
父の趣味は山歩きだった。。
山を歩いては山菜を採ったり
石を拾ったりと
今からは考えられないほど
アウトドア派だった・・・。
私たち姉妹も良く父に連れられて
山遊びをしたものだ。
父に食べられる草を教わったりした。。
この獣道(砂利道)は
その山遊びの時に通った道に
よく似ている雰囲気だった。。
だからそのことを思い出したのかもしれない。。
父の生き生きとした目に
応えてあげたくなり
私は車椅子で
まさかのオフロードをした。。。汗
もちろん、坂道などではなかったので
結構したのだが
それでも、パンクのリスクは
かなりあった。。
それでも父の足となって
この先を見せてあげたかった。。
頑張って砂利道を
オフロードした先には
何もなかった・・。
ただの行き止まり。。
それでも
林の中を歩いた気分になった父は
上機嫌。。。
「ここはいいな〜!」
そう、一人楽しそうにしていた。。
こんな父を久しぶりに見た・・・
そう、のちに母と妹は言っていた。。
1時間ほどの散策の後
父の疲れも見え始めたため
帰ることにした。。
花見をするのに
車を駐車場に停めていたのだが。。。
身体障害者用の駐車スペースは
全て埋まっていて
普通の駐車スペースに
父の乗った車を停めていた私たち。。
駐車場の係りの人の誘導により
そこに駐車したのだが・・・
車椅子をギリギリまでドアにつけるため
隣の車の距離が
ある程度ないと
いけないのだが・・
この駐車場に来たときは
車との距離があったため
車椅子は問題なく横付けできた。
しかし、帰りは隣の車との距離が狭く
車椅子が通らなかった。。
困ったな。。。
そう思っていると
身体障害者のスペースに停めていた車の持ち主が
帰って来た。。。
彼らが駐車場を出たので
妹に身体障害者用のスペースに
駐車し直すように
指示する私。。
身内に車椅子を使う人がいて
初めて気づく
身体障害者用の駐車スペースの意味。。
健常者が
停めてはいけないということは
常識だから
そこには何も最初から疑問は抱かなかったが
このスペースがあるおかげで
車椅子で無理なく車に乗れる。。。
こんな当たり前のありがたさには
全く気づかなかった。。
この立場になって
初めて気づく身体障害者優先の意味。。。
この後、家に帰る。。
そして、第一の関門
我が家の玄関・・・12段の階段に
チャレンジするのであります。。。

