病院には16時少し前に着いた。
問診票を記入し、しばらくすると名前を呼ばれ、部屋に入った。

「臨床心理士の◯◯です。よろしくお願いします」
最初は先生じゃないんだ。と思いつつ。

どうゆう経緯で、ADHDだと思って病院に来たのか。から始まり、子供の頃の事、家族の事、どんな仕事をしてきたのか、仕事ではどんな感じだったのかを、1時間以上かけて聞かれた。途中、思い出すのも辛くて涙が出たが、ここで逃げたらなんの為に病院に来たのか分からなくなる!!そう思って頑張った。

話し終わると、先生の診察までしばらくロビーで待った。

名前を呼ばれ中に入ると、年配の男性の先生が、とても穏やかな顔で座っていた。私は少し安心した。
先生は開口一番、
「人生うまくいかない!ってずっと思ってたんだね!」と。

その瞬間、涙腺が崩壊した。
そう!そうなの!!どうしてか分からず、ずっと苦しかったの!!分かってくれた。それだけで嬉かった。

「親から自信をつける教育を受けてない
アダルトチルドレンの傾向とADHD(注意欠陥障害)の傾向があるね。来週から2〜3回に分けて、心理テストをして、まず本当にADHDかどうか。あと得意な事、苦手な事など、あなたの特性を調べて、対策を一緒に考えましょう。」って。

やっと原因が分かる!!そう思った。
そして私は先生に確認した。

「アダルトチルドレンかもしれないんですか?6〜7年前に調べて、そうなのかも?ってずっと思ってたんです。」

すると先生は
「ひょっとして、お母さんも似たような感じ?遺伝はないと言われてるけど」

「はい。確かに行動としては似てるかも。」
(母も母方の祖母も。ただ2人と私の決定的な違いは、私が自分を責めてしまうのに対し、
”自分は絶対に悪くない”と思っている所だけど😓だから反面教師としてた。絶対にあーなってはいけないと。)

「仕事を辞めるかどうかは、急いで結論を出さない方がいいよ。ADHDの薬があるけど、試しに飲んでみる?」
と聞かれたが、うつ病の親友を長年近くで見てきた私は、薬には抵抗があり、それを伝えると、
「じゃぁ止めておこうね。」と無理強いはしなかった。