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 玉ネギは1年中食べられる野菜で、私たちの食生活からなくすことは出来ない程、あらゆる料理に使われ食べられています。歴史は古く、エジプト時代より滋養強壮に、欧州・インドでは風邪薬として重んじられ、そして日本にはやや遅く明治4年に北海道で栽培が始められ・・・。今は世界中で日々食されています。
 玉ネギにはビタミンC、A、B群などの一般的な栄養素分も有りますが、さほど多くなく、注目されるのは切ると目が痛くなる硫化アリル等の硫黄化合物と、フラボノイド系のケルセチンです。玉ネギを多く食べる人には胃ガンの発生が少ないとか、血液サラサラ効果や動脈硬化予防・血糖値の低下作用・解毒・殺菌効果などいっぱいの働きをします。
また、皮に多く含まれるのですが、ケルセチンは抗酸化作用が大きくガンや老化、記憶障害の防止に、そして脂肪吸収をおさえ、燃焼させる力も強く、ダイエット効果も大きいと言われます。さらにビタミンB1の吸収を5~6倍も高めたり、ぜん息や花粉症を抑える効果も見直されています。
 このような素晴らしい玉ネギ効果をより高める為には切ってすぐに調理せず、室温にしばらく放置すると玉ネギ自身の生物合理性制御(玉ネギが切られて劣化するのを防ぐために更に酵素を出す働き)が加わりパワーアップします。また、電子レンジで調理すると素早い変化の為、より多くの甘味成分が出たり、ビタミンCなど、水溶性の成分がまるごと吸収できたりします。
 今回はそんな効果大の調理で美味しい玉ネギメニューを2品ご紹介します。そして、おすすめは農薬の影響が少ない玉ネギの皮があればよく洗って乾燥し、お茶にしていただけたら、素晴らしいケルセチン効果が得られるのではと思います。
 
 
★★★豚キャベツと玉ネギの旨煮★★★
キャベツ400g程(巻きがやわらかいのが作りやすい)
玉ネギ 3個(あれば新玉ネギを)
豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用)150g→3cm巾に切る
人参適量
グリンピース 大s3
たこ糸
A・・・水3cup・かつおひとにぎり(紙パック)・酒大s2・みりん大s2
B・・・淡口大s3~強
C・・・水溶き片栗粉大s1程
 
    キャベツは大きいまま水につけてしばらくおき、バラバラにならないよう軽く洗って水気を取り、2つに分ける。
    ①の間々に豚肉を挟み、たこ糸等で軽くむすんで形を整える。
    玉ネギは根をくりぬき、1個を3切れの輪切りにし、15分以上そのままおく。
    深目の鍋に②と③を入れ、Aを加えふたをして火にかけ、沸とう後弱火で10分程煮る。
    次にBを加え更に3~5分煮込みCを加えて、つぶさないようとろみをつけ、グリンピースを入れる。
    キャベツのたこ糸をはずして見栄えよく切り分けて皿に盛り、くずさないよう玉ネギをそえ、人参をスライサーや、けんつきで細切りにして共に盛り合わせ、たっぷりの煮汁をかける。
 
<一口メモ>
玉ネギ、キャベツ、豚バラの旨味がミックスされて、とても美味しい一品です。バラバラにならないよう、やや多目の煮汁でじっくり煮込むと見栄えよく仕上がり、豚肉のビタミンBがより多く摂取でき、血液サラサラ元気になれるでしょう。
 
★★★電子レンジで丸ごと新玉ネギ★★★
新玉ネギ(200g)4個→皮の薄いもの
ラップ
木の芽 少々
A・・・白みそ大s山1(30g)・さとう大s1/2・酢大s1・マヨネーズ大s1・コチュジャン小s1・当たりゴマ大s1/2
 
    玉ネギは皮をむき、根と芯をくりぬき、上から2/3の深さに十字の切り込みを入れ、1個ずつラップで包む。
    電子レンジに入れて、しっかり火を通し、そのまましばらくおく。(600wレンジで1個だと4~5分。4個だと8分入れ、返し46分入れる)
    冷めた①を切り込みを上に皿にのせ、Aをたっぷりかけて木の芽などをかざる。
 
<一口メモ>
新玉ネギは肉厚で水気が多く、とろけそうに甘くて美味です。味噌やゴマと共に食べると血液サラサラ効果も増しますが、マヨネーズポン酢や、おかか醤油など、好みのソースで食べて下さい。美味しくて毎日食べてもあきません♪