

周囲を海で囲まれた日本は古く縄文時代から海藻を食べていたと云われます。そして昔から海藻を食べるのは日本と韓国ぐらいと云われてきましたが、近年、海藻のパワーが世界で注目されるようになりました。海藻はビニールみたいとか、海の雑草と言っていたフランスでは新しい海藻のメニューが増え、パンに練りこまれたりもし、おしゃれな食べ物の扱いになり、アメリカでは健康の為にカプセル状で多く食されたりと・・・。
なのに日本では、食生活の変化からか、海藻の消費が少なくなってきたと言われます。残念なことです。
海藻の特徴としては、日本人に不足しがちの栄養素、食物繊維やビタミン各種、ミネラルを多く含み、肥満や便秘の防止、血圧や血糖値を下げる力、抗がん作用などなど、また腸の働きをよくし、老廃物だけでなく、体に有害な成分を排出する解毒効果もと、本当に書き示せない程のパワー、効果です。
だから皆さん!毎日少しずつ色々な海藻を食べるよう努力しましょう!でも海藻は野菜や肉などと異なり、主役としては食べにくい。まとまった量も取れない食材ばかりです。今回のひじきだと作りおきがききますし、ワカメはどんどん付け合わせとして利用していただけたらと・・・。
健康と長寿のため、また美容のためにもっともっと海藻を食べるようがんばりましょう!
★★★ ひじきと玉ネギのサラダ ★★★
ひじき 15g
玉ネギ大1個
人参 20g
サラダ水菜(又はカイワレ菜)適量
白ゴマ 少々
A・・・さとう大S1・酢大S2・濃口大S2・ゴマ油大S2・おろしにんにく少々
① ひじきは水に5分程つけた後、サッと湯通ししてザルに上げ水気をよく切ってAにつける。
② 人参は2cm長さの細切りにし、①に加える。
③ 玉ネギはスライサーで薄切りにし、水にさらした後、よく水気を切り2cm長さの水菜と共に皿に盛り、食べる直前にひじきを汁ごと上に広げて置き、白ゴマをひねって散らす。
〈一口メモ〉
ひじきをやや甘味のきいたドレッシングに漬け、ソースに利用します。玉ネギの他、生野菜や茹でたキャベツなどにもよく合います。多めに作っておくと重宝します。
★★★ ワカメたっぷりの丸ごとイカ焼き ★★★
スルメイカ 大2~小4杯
塩ワカメ 1/2cup
キャベツ 大1枚
人参 少々
A・・・さとう大S山1・濃口大S3・みりん大S4・生姜汁小S1強
① イカは足をはずし胴の内臓と軟骨を抜き取り洗う。足は目と口を取り開いて、しごくように洗って吸盤を取っておく。
② 胴は片面に1cm間隔で切り込みを入れ、返してちょっとずれるように同様の切り込みを入れる。Aも合わせておく。
③ 厚手のフライパンを熱くし、油をひかず②をジュッと音がするように並べてやや押さえれるように焼き、色が変われば返して両面焼く。半なま状でAを加え、やや強火で返しながら煮詰め、照りよく焼き上げる。
④ ワカメは軽く洗って熱湯にさっと通しすぐに水にとってもどし1口大に切る。キャベツは2cm角に切り、人参も薄く輪切りにし茹でて水に取り、ワカメと共に皿に敷き、イカを食べやすく切って盛り、残った汁をたっぷりかける。
<一口メモ>
ワカメは水につけてもどすだけより、塩を洗い落として湯に通し水につけた方が数倍肉厚に美味しくもどります(乾燥ワカメも同様に)。季節の野菜と共に色々のメニューのつけ合わせにして毎日食べるようにしましょう。また、イカは焼きすぎないこと!