悠仁様の進学先として準備が進む筑波大学の生物学類。

入試も改革されてきます。

 

今年は生徒を厳選し、来年は入試の方法が変わります。

ちょっとだけですが。

 

詳細は募集要項にて。

この時期、外国からの帰国生は難しい3年間となりそうです。

国内で生物を学べる大学としては非常に魅力がありますが、いろいろとやりようのないことです。

 

ここからは本題です。

 

日本の進学校と言われる学校、それはたとえトップ校ではなくても、大学進学に自信があるような学校では非常に多くの「チャンス」が生徒へ与えられます。

そのようなチャンスの提供は、海外のインター校では考えられないほどです。

 

これは、海外のローカル進学校と同じです。インター校ではなく、ローカルの進学校ですよ。

つまり、進学校って、どこの国でも同じようなことを行います。だから進学校になれるのですね。

 

学校は多くのチャンスを生徒へ与え、それを利用した生徒の実績を学校の実績とします。

学校全体の実績は、大学から見たその高校の評価を上げることに役立ちます。

 

チャンスを利用した生徒は、その結果を積み重ねることで、課外活動の実績とします。

普段の教科の成績、課外活動実績を並べることで大学受験に向かいます。

 

それだけ多くのチャンスが与えられる日本の学校ですが、親や教師、子供自身もキラキラを意識しすぎているようです。

 

参加するだけでも十分な履歴として活用できます。

賞を受賞すること、最低でも入賞して表彰されることを目標にしすぎると、なかなか入賞しないことであきらめたり、その程度では無理なんじゃないかと勘違いすることが多くあります。

 

From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler: Special Edition (English Edition)

↑学習のチャンスをつかむには日々の学習と読書が大切。良い本を子供に進めることが重要です。ちなみにこの本、とてもきれいです。

 

しっかり行った研究や、レポート作成、先生にもサポートしてもらい仕上げた研究ポスター、家族で練りに練ったアイデア提案。それでも多くの参加者の中ではなかなか入賞できません。

 

それでも良いのです。

 

インター校からUCなどのアメリカの大学へ入学していく生徒、実は受賞も入賞歴もない生徒が多くいます。それでもUCなどの大学へ入学できるのは不思議だと言われます。

 

一方で海外のローカル進学校は入賞歴や受賞歴が多い生徒が多いようです。もちろん、大学へ入学していきます。

 

クローディアの秘密 (岩波少年文庫)

↑は、上の英語本の翻訳版です。岩波少年文庫、すごく良書揃いですよ。

 

いろいろな有名進学校のことを調べると、その生徒の研究内容、入賞している生徒の発表内容は、昨年に同じ学校の他の生徒が提出したアイデアとそっくりなことが多くあります。もちろん、コピーではなく、かなり発想の側面を変更したりしていますが、アイデア出しをする必要がないようです。

 

これは、学校のカリキュラムの一環で、生徒にコンペティション参加を義務とさせている事や、それをサポートする体制を上下級生と先生でうまく作り上げているからです。

 

入賞している場合、学校や運営団体とのつながりが確認できたり、そもそも入賞するような発表とは思えない内容であったり。

 

闇だらけです。

 

これを大学側が知らないということはありません。つまり、知っていますが、それでも、入賞歴全てを否定することはありません。また、たとえサポートがあったとしても、生徒自身が行った部分が多くあり、全体的に数年間の課外活動内容に一貫性があること、面接で問題なく知識を披露できることなどから、優位に立ちます。

 

日本の学校からアメリカの大学への進学へ必要なこと。それは、最低2年間の一貫性と、英語での面接対策です。

 

もっと受験者が増えれば、自動的にもっと合格者も増えます。日本がだめなのでもなく、日本からは難しいのでもありません。

 

同時にインター校からも同じで、インター校の場合はノウハウを知っているため、インター校からアメリカ大学への調整に躊躇することはありません。

 

ちょっと話が横道にそれていますが、入賞歴は関係なく、そういった応募内容、研究内容に一貫性が必要だという話しです。もちろん、一生懸命研究・調査して論文をまとめるなどという基本が必要です。