本年の『小原流挿花』は、色彩盛花を年間特集のテーマに掲げ、その魅力を深く掘り下げるとともに、新しい試みをしていきます。


流祖小原雲心が、明治30(1897)年に大阪美術倶楽部で開催した「盛花三十瓶発表会」。
そこで盛花が世に初めて紹介されてから、125年という年月が経ちました。
盛花が創案された明治時代、日本には、外国からさまざまな種類の新しい草花が持ち込まれていました。
今ではポピュラーなアネモネ、チューリップ、ヒアシンス、ラナンキュラス、スイートピーなどが一般に普及したのもその頃といわれ、特にダリアが人気を博していたようです。


生活や住環境が少しずつ西洋化していく中で、こうした花材を取り入れた色彩盛花のニーズは間違いなく高まっていたでしょう。



この続きは本誌にて。
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