私はトゲの付いてる植物が大好きです。

トゲがあるだけで何倍もカッコよく感じて、ワクワクしてしまう! 植物を見ることへの

精神年齢が、5歳ぐらいから成長していないのかもしれませんね(笑)。

 

これまでたくさんのトゲのある植物を手にする機会があり、何度も泣かされてきました。

パンダヌス、ネオレゲリア、からたち、ピラカンサ、さるとりいばらなどなど、名前を

挙げればキリがない。

「そんなに痛いのだったら、いけなきゃいいじゃん!」

そう言われると返す言葉もありません……。

それでも、どれだけ痛めつけられようとも、惚れた植物をいけずにはいられないのが、

いけばなバカたる習性(笑)。

 

最近の多肉植物ブームで小さなサボテンの鉢植えが売られているのを目にすること

が多くなりました。サボテンの王様と呼ばれる「金鯱(Echinocactus grusonii)」は、

植物園のサボテンコーナーの定番です。いかにもサボテンらしい、太くて鋭く尖った

トゲを見ているだけでも、首筋にチクっといや~な感じがする方も多いのでは?

実は私は、そういったトゲのイカつい強刺類が、そんなに痛くも怖くもない! これま

での経験から、太くて硬いトゲというのは気をつけていれば、それほど深く刺さること

はないし、刺さっても折れにくいので、体内に残ることも多くはないと分かっているからです。

サボテンの生産者の方が、植え替えや移動のために、発砲スチロールの板で左右か

ら挟んで持ち上げているのを見た時は、あれだけのトゲも形無しだなと、思わず笑ってしまいました。

 

 

この続きは、本誌にて。

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