フジのTOB期限控えニッポン放送株が急反発
7日午前の東京株式市場でニッポン放送株が急反発した。この日はフジテレビジョンによる株式公開買い付け(TOB)の申し込み最終期限。「ぎりぎりまでフジとライブドア両陣営による株式買い集めが続く」とみた個人投資家らの買い注文が集まった。午前終値は前週末比220円高の6720円。
一方、フジテレビは4日ぶりに下落。TOB成立に必要な発行済み株式数の25%は確保できる見通しながら、先行き不透明感が根強いためだ。トヨタ自動車がTOBに応じない方針を固めたほか、フジサンケイグループ創業者一族の鹿内家がいったんニッポン放株を売却した相手である大和証券SMBCに返還を求めていると伝わったことなども嫌気された。
ライブドア株は前週終値よりわずかに上げる場面があったが、小動き。フジテレビに対する新株予約権の発行差し止めを求めた仮処分申請結果が出るまで「積極的には動きづらい」(国内証券)とする見方が多い。