人生というものは
気付いた者勝ちである。

様々な事にいち早く気付いた人間が、
より有利に人生を送れる。
そして様々な物を得るのである。

例えば、いち早く勉強の仕方に
気付いた子は成績が上がり、
効率的な仕事のやり方に
気付いた者は出世する。

どうすれば周りの人と上手くやれるのか、
どうすればモテるのか、
どうすれば美しくなれるのか、
どうすればお金持ちになれるのか、

どうすれば、
癌を克服できるのか。

まずは気付くという事の大切さに
気付かなければいけない。

若気の至りというのも
気付いていないからこそ
起こるのである。



では、どうすれば気付けるのか。

まずは、よく観察すること。
大切な何かを見落としては
何も気付けない。

できる人を観察していれば、
自分とは違う何かが
見つかるかもしれない。

自分にはできない、
才能が無いと思っていたら
いつまで経ってもできないのである。

そして思考を巡らせる。

お金は使えば無くなるし、
物も使い続ければ壊れるけど、
頭は使えば使う程良くなる。

知識や知恵は
誰にも奪われない財産だ。

経験も然り。

様々な事を経験して感じた事、
考えさせられた事、
ひとつひとつが
自分の未来を変えて行く。

だが、自分ひとりで経験できる事には
限りがある。

人の話をよく聞こう。
人生では、様々な人が
自分の経験から導き出された
色々なアドバイスをくれるものである。

人の話を聞かない人間は、
人が躓いたところで
同じように躓くのである。

私達がいくら
がん検診の大切さを訴えたところで、
聞く耳を持たない人には効果がない。

そして仮に、
アドバイスが貰えなくても、
他人の立場に立って考えれば
得るものも多いのではないか。

人の気持ちに寄り添う事で
得るものもたくさんあるのだ。

自分が完璧だと思っている人間は
それ以上、成長しない。

常に学ぶ姿勢でいること。
まだまだ自分にはわからない世界も
たくさんあるのだ。

人と同じ世界が見えていると思ったら
大間違いだ。

同じものを見ていても、
人それぞれ見えている景色が違う。

何気なく見ている景色も、
より観察する人間、
より感受性の強い人間、
より思考を巡らせる人間にとっては
別のものに見えているのだ。



闘病のブログを拝読させて頂く
機会が多い私だが、
ハッとさせられる事が多々ある。

命を張って導き出された結論には
相当な重みがあるのだ。

癌になった事もひとつの経験。
そして、今まで見えていなかったものが
たくさん見えてくる。

人生というものは
気付いた者勝ちである。

癌を経験したのに
何も気付こうとしないのは、
ただの『癌になり損』だ。

視野を広く、思考を柔軟に。

何を得て、自分の人生を
どう輝かせるのか。

死ぬ事ばかりを
考えてはいけない。

明るい未来には、自分自身が
必死に手を伸ばすしかないのだ。



きっと私のブログを読んで下さる方も
癌を経験されている方が
多いと思います。

これを読んでくださった方の
人生がより一層輝くことを
願っています。