在宅透析装置 ネクスト ステージについて  | 東京ネクスト内科・透析クリニック 院長ブログ

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週3回4時間の透析が透析不足であることが多くの論文で示されております。透析濾過療法(HDF、オンラインHDF)や無酢酸透析など、いろいろな治療がありますが、最近の透析膜と比較した臨床研究においては多くが有意差を認めません。




ここ数年、長時間または頻回透析に注目が集まっております。今年だけでも、腎臓領域で最も評価が高い雑誌JASNでも4本立て続けに発表されております。




各国の事情により、それぞれできる透析方法に違いがありますが、本邦では月14回までしか施設での透析は認められておりません。患者様側においても、時間制限が今以上に厳しくなる可能性もあります。しかし現状を打破しそれを可能にするのは在宅透析しかありまません。在宅透析では時間、回数の制限がありません。時間も自由に選べます。さらに体調がよくなることがわかっております。




しかしまだ本邦では300人しか在宅透析患者様がいない。その理由としてまずは保険点数が少ないため、施設の売上が下がるのが最大の原因と考えます。そのほかに医療側のリスクや教育の負担、患者様、介護者様の負担、自己穿刺、金銭負担などがあります。しかしそれでも患者様が大幅に生命予後が変わることを考えるとそれを必要としている患者様たちを普及させる必要があると思っております。




実は現在日本にある装置で患者様二人に在宅透析患者にトレーニングをして頂いている最中です。
やはり覚える手技は山ほどあり、訓練期間は2~6か月ほどかかることがわかります。患者様も大変な思いで頑張ってもらっております。




アメリカではnext stage(画像、ネット上にあったのを拾いました。ご了承ください)という機械の普及が2005年に開始され、それに伴い、在宅透析患者様が2004年時には1500人前後だったのが、今や6000人以上にまで増加しております。




普及した原因に、この機械は操作が非常に簡単です。


・回路の組立がセットになっており、はめるだけです。非常に簡単。従来は30以上の手技マスターが必要。


・機械がコンパクト旅行可能


・自宅の配管工事がいらない(補液バッグのみでの透析)、コスト大幅に削減


・基本は週6回2時間




以上のような装置の普及がアメリカで増加しております。その最新論文Survival in Daily Home Hemodialysis and Matched Thrice-Weekly In-Center Hemodialysis Patients(J Am Soc Nephrol 23: ccc–ccc, 2012. doi: 10.1681/ASN.2011080761)では1873人のネクストステージ使用の在宅透析患者と9365人の週3回4時間患者との4年間の生命予後を比較しておりますが、死亡するリスクが0.82倍下がることが示されてました。




この装置は現在日本では未販売で、一部の業者が使用できるよう申請をしているところです。ぜひとも早くこの器械を患者に導入したいと思っております。まずは都内からといいうことができるように頑張りたいと考えております。




医療関係者から患者、患者友人含め、これからもよろしくお願いします。