焼け落ちる街の中 再会をした貴女
私の放った炎のから 一人の男を助けようとしていた
「何故邪魔をする?
まさかこのような奴を愛しているのか?」
貴女は答えなかった
あの日私は 地下牢で絶望だけを握りしめ
嘆きと憎しみの中に身を置くことを選んだ
そして今 その嘆き憎しみさえ虚無になってゆく
ならば ただ虚無感に任せて すべてをこの刃で滅するのみ
男を貫いた刃
それはもう一人 貴女を
鮮血が飛び散る
私はこの日を最後に人間界を去った
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