

ブログネタ:
怖い話教えて
参加中
本文はここから
ちょっとこわい話?っていうか、あんまりこわくないかな?(はじめの方だけこわいかも?)
怖さからすると2/5くらいの、ややマイルドなのを一つ。
えっと、二人の子ども(姉と弟)が、田舎のおばあちゃんを訪ねるために、着ていた。
中1のユカと小5のダイキ。で、変なバスに乗ってしまったお話。
すでに夕方になっていた。駅前のロータリー、少し広くなっている円形の道路。
「おばあちゃんのうちまで行くんだけど、バスにのって、ちょっとかかる。40分くらいかな?」
「うん。でももう夕方だよ。はやくバス来ないかな?」
しばらくして、バスが来た。二人は、乗り込み、後ろのほうの席についた。
二人以外は誰も乗っていないが、バスは発車した。しばらくすると、周囲の景色が、いつものと少しちがうことに姉が気がついた。
「あ、なんか、まちがったバスに乗っちゃったかな?」
「え~。」
バスのアナウンスが聞こえた。
「つぎは、むくろ川です。お降りの方はブザーでお知らせください。」
……
「むくろ川?そんなバス停ないよ。やはり間違っちゃったみたい。すぐに降りないと。」
姉のユカは、地図を出して、なぞって確認していた。普段はスルーするけど「そぞろ橋」を抜けるはずなのである。
しかも、しばらくすると、突然、「ザンっ」という音がして前に貼られている運賃表示の数字がメチャクチャになった。コ、とか、E、みたいな記号がたくさん出て、変だった。
「ねえ、お姉ちゃん、あそこ見てよ。メチャクチャだよ。まだ半分もきていないのに運賃表示がめちゃくちゃになるなんて、バスとしては失格だよね。」
「そうだね、っていうか運転手も気がつかないのかな?」
バスのアナウンスがあった。
「つぎは、みまかり峠です。次の停留所にはとまりません。」
電気がチカチカとしてバチバチと音がしていた。
「ねぇ、このバス変だよ。降りようよ。」
「そうね。ちょっと運転手のところ行ってみよう。」
「すみません、乗るバスまちがっちゃったみたいなので降ります。とめてください。」
先にダイキが走っていき、その後に姉のユカが歩いて前にきた。
運転手を見て仰天した。なんと、木でできた人形だった。体だけ見ると子どものように4頭身くらいなのだけど、手と足がかなり長い。手はハンドルを握り、運転しているというより、小刻みに左右に揺れているのだった。
姉のユカは、驚いて声も出ないようだったが弟が半分からだをのりだして、文句をつけていた。
「とめてください、おかねを払うので、おろしてください。おい、運転手!聞いてるのか!とめろ~、おろせ~、とめてくれ~!」
すると、運転手の首が左を向いた。体を傾けず、顔だけがじろっと見てきた。
「とめりょ~、おろしぇ~、とめてくりぇ~。」
そいつは、ばかにしたような口調、やや高い子どものような声で繰り返すと、再び、前を向いて運転を続けていた。
二人は、後ろの席についた。
「そうだ、ブザーを押そう。」
ユカ(姉)がブザーのほうに手を伸ばすと、そのブザーから赤い液体のようなものが出てきた。
「きゃ~。」
「ねぇ、お姉ちゃん……窓から降りちゃおうか?」
「そうだね。ちょっと危ないけど仕方ない。窓をあけよう。」
窓のほうに行くと、窓に女の人の顔のようなものがうつった。最初真っ白だったが、少しずつ赤くなってきて怒ったような顔になり、口が開いた。
「だ~~めっ、降りられないって言ってるでしょ~~。」
二人は、仕方なく、別の側の席についた。
しばらくすると、トンネルのようなものが見えてきた。その真っ暗なトンネルにバスは入っていった。
バスの電気のため、少しだけ明るいが、薄暗い。しばらくすると、バスは速度をさげ、そのままとまった。トンネルの中なのに停留所があるのだろうか?
バスの扉が開いて、なんか深緑色のローブのようなものを着たのが3名くらい乗ってきた。とくに喋ることもなく、別々の席についた。
また、走りだし、しばらくすると、停留所でもないのに運転手がバスをとめた。そして、真ん中の通路をゆっくりと歩いてきたのだった。
「こっちにくるよ。」
姉は、小さい声でささやいた。
運転手は、さっきは子どものような声だったけど、今回は大人のようなゆったりとした声で話しかけてきた。
「左と右、どっちに行く?」
「どっちに行ったら出られるのですか?」
「左、出られる、右、墓場。」
「左に行ってください。」
「わかった。」
……
「何が、わかった、だよ。運転手がどっちに行くか?なんて聞くのアリか?しかも他の客はどうなんだろ?」
ダイキは、運転手が運転席に戻ってからつぶやいた。
バスは、トンネルを出て、まっすぐな道のところを走っていた。さっきまで夕方だったが、すでに辺りは暗くなっていた。たぶん、1時間くらいはたったと思う。
かかしが立っている田んぼのようなところ、まっすぐな道でバスはとまった。それで、さきほどのローブをきたものが、3名くらい降りた。
「こんな家も少ないところに停留所があるんだね、どこに行くのかな?あの人たち。」
「さぁ。そんなことより、おばあちゃんの家行けるの?知らないところいくより、別の逆に行くバスのって帰ろうよ。」
だが、運よく、次のバス停が、二人の知っているおばあちゃんの家のすぐ近くで、降りるバス停だと分かった。そこまで20分くらいかかったけど、無事に到着した。
「つぎは、おはなまち。お降りの方はブザーでお知らせください。」
ようやくアナウンスも普通に戻った。運転手は、ドアを開けると、運賃を入れるところを指差した。それは、細い木の枝だった。姉がおかねを入れて、確認して、二人は外に出た。
「ふぅ、よ、よかった。」
「なんだか分からないけど、着いたね。」
その晩、おばあちゃんの家につき、二人はくつろぐことができた。
「お~、よく着たねぇ。大変だったでしょう。」
「うん。でも大丈夫だった。」
「ごはん、できているよ。食べて、ゆっくりおやすみ。」
ごはんと、精進揚げ、それと味噌汁をいただいて、その日はすぐに休むことになった。
次の日は、昼頃出て、そのまま駅に向かった。駅にいる人に変なバスにのった話をしようと思った。年配のおじさんだった。
「ああ、そういう噂はあったよね、なんか、変なところに連れて行っちゃうバスとか。運転手が木の人形とか、運がわるいと3人組みたいなのがどっかにつれてっちゃうとか……でも、所詮は都市伝説にすぎないよ。いや、ここは都会じゃないから、田舎伝説というべきかな?で、その話、誰に聞いたの?」