一昨日、昨日と奥さんのバンド「MOCCA」のミュージックビデオ撮影だったのでした。一昨日、奥さんは朝の5時に起きて撮影へ出掛けていきました。

 

僕は別の用事があったので一昨日の撮影には同行できなかったのですが、その分昨日の撮影はお手伝いの為に同行することにしました。

朝8時起きで出発する予定だったのですが、何を血迷ったか僕が間違えて昨日も朝5時にアラームをかけてしまった挙句、そのアラームで起きたのは奥さんだけで、僕はそんなの気付くわけもなくぐっすり眠っていたことを朝っぱらから平謝りした加藤ひろあきです。

すいませんでした!!!

*撮影で一緒だっためちゃくそかっこいいインドネシアのロックバンド「The Sigit」のボーカルRektiくんと一枚。幼少期を広島で育ったRektiくんとの会話は日本語とインドネシア語のチャンプル(混ぜこぜ)(笑)

 

さて、新型コロナウイルスによる影響で現在、インドネシアでは大衆を動員するようなイベントの開催は禁止されています。

イベントを開催する為に必要な許可が政府から降りない状況が続いていて、いわゆるイベンターと呼ばれるイベントを制作するスペシャリスト達は頭を抱えています。

 

実際、イベントに音響の貸し出しを行っていた僕の友人は生活が立ち往かない為、音響機材の大部分を売りに出し、「八百屋」になりました。

いや、そこでいきなり「八百屋」になれるのも凄いんだけど、働いてくれている人たちの生活を守る為にはそれしかなかったと。

 

そもそも彼らはフリーランスの集まりのような形で仕事をしていたので、会社に対して出されているわずかな補償も給付金も受けられない現在のインドネシアの状況では仕方がない判断なのかもしれません。

 

イベントがなくて苦しんでいるのはもちろんイベンターだけではなく僕ら演者もそうで、業界全体が苦しい運営を余儀なくされています。

オンラインイベントを企画し運営できるところもありますが、それが経営に余裕がある、もしくはこの新型コロナウイルスの影響で需要が伸びている会社だけで、しかも、そこに出演するのは本当にトップの超有名なタレントやミュージシャンだけなので、僕を含めた中堅クラスはとても厳しい状況に置かれています。

 

色々なミュージシャン仲間に話を聞いても、「今は耐える時」と話す人が多いですね。蓄えていた分を少しずつ崩し、切り詰めながらやっている、と。

ただ、何もしないで手をこまねいて見ているだけではタレントやミュージシャンとして「死んでしまう」ので、知恵を絞りだして何とか発信を止めないように踏ん張っているという状態。僕ももちろんその一人です。

 

ちなみに「MOCCA」はシンガポールの電子商取引プラットフォーム・オンラインショッピングの「Shopee」と組んでミュージックビデオを発表したりしています。

これがまたいい曲なんですよね。白い壁を使った映像との組み合わせも面白いですし、是非聞いてみてください。

 

そして、最近インドネシアでは二件の「イベント関係」のニュースがありました。

 

一つは中部ジャワの「Tegal」という街で行われた「Dangdut」(伝統的な大衆音楽)のイベント。

このイベントを主催したのはまさかのTegal地方議会副議長。

1000人以上がイベントに参加していたことが確認されており、Tegalの知事が大統領から直々にお叱りを受けています。

*普通にイベントしとるやんけ!!

ソースURL(Kumparan.com):

https://kumparan.com/panturapost/ribuan-warga-hadiri-acara-dangdut-yang-digelar-wakil-ketua-dprd-kota-tegal-1uG0npOrHmA?shareID=U8lD2wsQFv3H&utm_campaign=share&utm_source=kumApp

 

 

そしてもう一つは、ジャカルタの隣に位置する街「Bekasi」のカフェで行われた、「PSBB(大規模社会的制限)」なんてガン無視したパーティーで人々が踊り狂っていましたというニュース。

 

 

このパーティーは通報を受けた警察が駆けつけ、解散。

Bekasiの知事が謝罪に追い込まれました。

面白いのはこのカフェのオーナーが「我々は健康プロトコルを順守していました」と一貫して主張している点ですね(爆笑)

いや、だれもマスクしてないし、ソーシャルディスタンスなんてこの狭い店内で無理やろ!!(笑)

「いや〜、店に入ってくる時はみんなマスクしてたんですけどね〜。若いもんが集まってるイベントでしたので、盛り上がって、わーっとマスク取っちゃったんでしょうね〜。」

って、オーナーのPramonoさん、自分で言いながらちょっと笑ってもーてるやん!

 

まあ、笑い事ではないのですが笑ってしまいますし、いくら「PSBB(大規模社会的制限)」を設けたところで最早、人々は我慢できない段階まできているんじゃないかというのが正直なところです。

 

が、インドネシアが大っぴらにイベントを開催できるようになるのはまだまだ先だと思いますので、僕自身は「PSBB(大規模社会的制限)」を順守しながら何とかかんとか活動を続けていきたいと思います。

 

今日も「#VersiHIRO」第二弾の撮影をしてきます。

最低限の撮影スタッフと、健康プロトコル守っての撮影、頑張ってきます!

 

それでは、皆さんにとって今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。

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インドネシアの90年代、2000年代のポップスを中心に日本語バージョンを制作する企画「"VersiHIRO」。第一弾の「Januari(1月)」是非、聴いてみてください。