かつてはCMで「開いててよかった」と言われたコンビニエンスストアですが、現在全国に6万店弱もあり、日常生活にすっかり根付いています。その1号店がいつ、どこで開店したかは諸説ありますが、いくつかの大手チェーンの沿革をひもとくと、1970 年代前半に事業を開始したところが多く、半世紀近くが経ったことになります。

 

公式には売場面積30~250㎡、1日14時間以上営業の飲食料品を扱うセルフ販売店と定義されていますが、取り扱う商品とサービス、設置機器は多岐にわたっています。弁当、おにぎり、おでん、新聞・雑誌、文具、雑貨に始まり、酒・たばこ、切手・はがき、医薬品、コピーFAX複合機、宅配便の取り次ぎ、ATM、公共料金等の収納、チケットや住民票等の発行、さらには挽き立てのコーヒーと、飽くことなく間口を広げています。顧客の利便性をとことん追求し、短期間に目覚ましい進化を遂げた業態といえます。

 

24時間営業の店が多く便利なことこの上ありませんが、常に煌々と灯り続ける看板と照明に環境への影響を危惧する人もいれば、いつでも街頭の危険を避け駆け込める安心感を防犯への貢献と捉える人もいます。一方では深夜の少人数運営はコンビニ強盗を誘発するという指摘もあり、単純ではありません。

 

その登場とほぼ同時期に施行された旧大店法は大型店の出店を厳しく制限するものでした。しかし小型のコンビニはその適用を受けなかったため、急速な多店舗展開が可能だったのです。最初の事業モデルはアメリカからの「輸入」でしたが、現在は日本の業界最大手が本家アメリカの事業者を傘下に収めたり、消費拡大著しいアジア諸国にどんどん進出したりしています。
 

今でこそいつでも「開いてて当たり前」ですが、アメリカでコンビニが始まった当初は、午前7時から午後11時までという営業時間ですら画期的とされました。最大手チェーンの名称もこの7と11に由来することを、第77号にあたり連想しました。