前回からの続きになります。
今回は二次クラッチのお話です。
一次クラッチはエンジンパワーに限界がありある程度のボアアップ等をすると持たなくなります。
そこでハイパワーに耐えられる二次クラッチにすると言う手段が有ります。
見ため重視で二次クラッチにされる方も多くいますが(笑)
二次クラッチは中華にも国産にも有ります。
純正で言うとCD90のエンジンが二次クラッチの4枚タイプです。
他には国産社外品の武川、キタコ、デイトナ、ネクトから二次クラッチのキットが販売されています。
武川製
デイトナ製
各メーカーとも構造的には少しの違いでほぼ同じ感じです。
大きな違いは武川以外はノーマルミッションが使えず自社もしくは他社の5速等を使う必要が有ります。
細かく言うとキタコは自社の5速、デイトナは他社の5速に対応ネクトは自社もしくは武川の5速に対応しています。
武川は自社の5もしくは6速(廃盤の様です)と純正4速用が有ります。
詳しくは各メーカーのカタログや取説を見てください。
(間違えもあるかもなで自己責任で・・・)
二次クラッチの利点は一次クラッチの3枚より多いクラッチ板の物が有ります。
一次クラッチはスペース的なものも有り3枚ですが二次クラッチは独自のクラッチカバーなのでスペースも自由で通常は5枚、武川の最新型は6枚クラッチです。
国産純正のCD90は4枚タイプで社外品との大きな違いはクランクシャフトに遠心オイルフィルターと言う物が付いています。
上記二枚目の画像と比較すると良く分かります。
社外品はクラッチカバーにフィルターが付いていますがCD90系はカバーでは無くクランク右側に遠心オイルフィルターが取り付けて有ります。
フィルターだけでは無くクランクの左右バランスを取るためと低速トルクが細くならない様に重いフィルターが取り付けて有ります。
社外の場合重いフィルターが無いので低速トルクが細くなりますがクランクに重い物が付いていないのでチューニングエンジン的にはレスポンスが良くなる利点が有ります。
次回は二次クラッチのメリット、デメリット等を・・・