旧・琵琶湖ホテルの見学を終えた後、有志16名は車4台に分乗して三井寺へ。三井寺は天台寺門宗の総本山で、正式名称は園城寺だそうです。さすがは総本山で、緑豊かな広大な敷地に多くの国宝・重要文化財・名園など貴重な寺宝が点在しています。我々が三井寺に着いたのは15時40分頃でしたが、短時間でくまなく回るのはとても無理です。

それでも川島先生の建築に関する解説をお聞きしながら、有名どころを中心に巡りました。まずは仁王門(1452年建立 1601年移築 重要文化財)です。古色蒼然とした佇まいが素晴らしいです。釈迦堂(室町初期 重要文化財)の唐破風を旧・琵琶湖ホテルの玄関部と比較するのもとても興味深いです。どちらも凄いのですが、やはりこちらには時代を経てきた歴史の重みが感じられます。

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金堂(本堂・国宝)です。金堂は桃山時代を代表する名建築とのこと。

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檜皮葺の屋根は反りのダイナミックで優美な曲線に驚嘆!

ここは内部を拝観させて頂きました(内部の写真は撮っていません)。数多くの仏様の木彫り彫刻が見事だったのですが、建築的にも素晴らしかったです。日本建築についての知識が乏しいのでうまく説明できないのですが、大屋根を支える木組みの複雑さ、緻密さ。しかし、そこには造形美という単純な言葉では言い表せない優美さと力強さが同居しています。

堂内の凛とした空気も素晴らしく、木が持つ迫力などを実感すると共に、本物が持つ凄みをまざまざと感じました。建築でも美術品でも工芸品でも、やはり本物を自分の目で見ないとダメですね。また、空気を感じることも重要だと再認識しました。

その他では、一切経蔵・観月舞台などが印象に残りました。また、境内は桜と新緑の取り合わせが美しく、光と影の対比も素晴らしかったです。観月舞台では折からの風で桜の花吹雪に包まれてとても風情がありました。

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旧・琵琶湖ホテルのコンクリートによる桃山風の和風意匠と三井寺の純木造の和風。この対比も実に面白く、今回の講座はとても印象深いものになりました。

私は洋風建築が好きですが、和風も決して興味がない訳ではなく、和風であれ洋風であれ良いものは良い、素晴らしいものは素晴らしいと思っています。一枚ものの廊下の床板、床の間・付け書院、ふすま・障子(ふすま絵や障壁画を含む)、欄間などの細部装飾、釘隠しの小さな可愛いデザイン、様々なタイプの天井など日本建築ならではの魅力もいっぱいですしね。また、黒光りする堅い梁や柱なども大好きです。

ちょっとテイストが異なりますが、数年前には信州の茅葺き民家の”茅葺き”ならぬ”茅はがし・茅おろし”に参加させて頂いたり、白川郷の茅葺きサミットに参加したりもしましたしね。ただ、建築的な知識などは洋風の方が多少詳しいとは言えます。

最後に:和風・洋風に関わらず、これからもホンモノを見に行きたいと思います。