少し前に見たこのニュース
この手のニュースを見るたびに、胸がギュッとなります。続報では色々と
ワイドショー的なことも書かれているようですがそこは置いておくとして。
まずこのお父様の「長女の障害を受け入れられず」の言葉ですが…
我が子の場合は出産時の出来事の影響が原因なので、先天的なものに
近い部類でしょう。なので、初めから気持ちの整理がついたというか、
無理やりつけた面はあると思いますし、急すぎて悩んでいるどころでは
なかったという事もあります。
しかし4歳の頃に病気で後天的にとなると、「どうして我が子が…我が家が…」が
常に頭にあり続け、それが受け入れられないという言葉になったのでしょう。
これを打ち消すことは不可能だと思いますし、結果として破裂してしまった。
そこからの衝動的な行動は理解できてしまいますし、自分自身恐怖の一つです。
一方で、「長女がいなくなれば、妻の負担が軽くなると考え」の部分…
このお父様は「自分がいなくなる」が前提としてあるので、こういう言葉が
出てきたのだと思います。確かに障害児を育てるには様々な負担が
あります。介護に介助、通学、通院などやらなくてはならないことだらけ。
それを一人でやることは相当厳しいものになり、それを強いることになるのは
非常に忍びない。それを思っての行動とこの言葉なのだということはわかります。
しかし私自身はその気持ちを理解できません。確かにお母様の肉体的な負担は
減るかもしれませんが、この言葉によって「子どもを失う理由が自分(お母様)である。」
ことが突き付けられます。これは余りにも酷だし、お父様の問題からわざと離して
いるのではないかとも思ってしまいます。
色々書いてきましたが、このお父様は本当にぎりぎりで子育てとお仕事を両立
されていたのでしょう。それがある拍子ではじけ飛んだ。だからといって擁護できる
ことではありませんが、自分を保てる場所や、悩みを吐き出せたり頼り切れる
第三者はいなかったのでしょうか。
毎回この手のニュースを見るとギュッとなります。