その方は、右半身に軽度の麻痺があり、いつもはスプーンやフォークを使って、食事をなさっています。

困らないかとか、食べにくくはないかお聞きすると、「別に」と言われていました。

その方は、パチンコに行って、勝った時には決まった中華料理屋に寄って帰るそうです。

ただ、そこでラーメンを食べたいんだけど、フォークじゃみっともなくて、注文できないと話されました。

 

この話を聞いたのは、リハビリに関わらせていただいて、しばらく経ってからでした。

日頃は困らないし、気にしてないけど、そういう希望があるのだと知りました。

 

箸は、挟んで持ち上げるようにして使うものと考えていましたが、

ところがどっこい、

実は、つまむ、すくう、運ぶ、押さえる、すくう、より分ける、乗せる、引っかける、割く、裂く、つつくなど、いろいろな動きと働きをするものでした。

ですので、挟んだり、つまんだりすることを練習するというよりも、

箸先で、いろんなものをつついたり、引っかいたり、なでたり、ひっかけたりすることを行います。

私が多くを学んでいる「環境適応講習会」では、タオルを用いて、上記のような感覚体験を存分に味わってもらうことで、箸操作の獲得を図ります。

 

この方とも、一緒にタオルをなでたり、引っかけたり、たたんだり、運んだりしました。

「何やってんだか」という顔をされますが、

次第に夢中になってしまうものでした。

 

何度かの練習の後、

「ラーメン旨かったなあ」とご報告が入りました!(^^)!

 

でも、日常はフォークが主体なのは、変わりませんでしたが( ;∀;)

 

さて、今週も良い一週間です(^^♪

 

ちなみに、リハビリセンターRebornにいらっしゃる方には、ご許可をいただいて、

ブログを書かせていただいております。

確認が取れない、施設入居の方に関しましては、施設長の許可を得ております。

いずれも、個人が特定されないよう配慮しております。

 

では、また来週お会い致しましょう。

 

リハビリセンターReborn    https://www.reborn-iwaki.com/