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ルリにゃんは自分のガンプラを、腰に付けてある専用ケースから出した。
「ユリアに私の実力を見せておかないとね。あなた達がやったシュミレーションのレベルより3段階上で戦うわ。私はいつも通りにダメージレベルAで」
「そ、そんな!!((゚m゚;) いくらルリちゃんでも無理だよー!!レベルAだと、完全に破損てことになっちゃうかも」
リエしゃんは慌てて、ルリにゃんがバトルスタートしようとするのを止める。
「心配してくれてありがとうございます。でも緊張感の無いバトルに、私は何の興味もないから」
「ルリにゃん頑張るにゃー!!壊れたらセイに直してもらえばいいにゃ~」
ユリアはルリにゃんと仲良しこよし出来てるのが嬉しくて、ワクワクしながら始まるのを見ていた。
「セイ?セイってもしかして、イオリ・セイ君??」
ルリにゃんはユリアの言葉に動揺しながら、かなり近くに寄ってユリアの胸ぐらをつかむ。
「ルリにゃん苦しいにゃ~。今日一緒に来てるにゃよ~」
丁度いいタイミングで、セイとレイジがバトルルームに入って来た。
「全くヒデェ目に合ったよな~。あんなとこに野郎がいるとは思っても見なかったぜ」
「被害に合ったのは僕だけだよ。レイジはただ立ってただけじゃないか」
セイは珍しく機嫌を悪くしながら、眉毛にシワを寄せながら怒ってる。よっぽどギレン先輩とジーク・ジオンするのが嫌だったのだろう~。
セイとレイジの姿を見て、ルリにゃんはとっさにリエしゃんの後ろに隠れた。
「おお!!ユリア、真面目に練習してるか? てかなんか腹減ったよな~」
「ユリアもお腹空いたにゃ~。あ、そうにゃそうにゃ、ユリアここの研究生になったにゃ~。一つ先輩のリエしゃんと同級生のルリにゃん」
ユリアはリエしゃんの後ろに隠れてるルリにゃんを気にせずに紹介した。
「ちょ、ちょっと!!あんた何考えてんの!!こういう時はちゃんとした紹介の仕方があるでしょ!!」
ルリにゃんは焦りながら、リエしゃんの後ろで汗ばんだ顔を拭きながら小声で言った。
?がいっぱいになりそうになったユリアは、困った末にルリにゃんの腕を掴んでセイとレイジの前につき出した。
いきなりの事に慌てたルリにゃんは、顔を真赤にしながら勢い余ってレイジの胸元に飛び込んだ。レイジは「おっと!!」と言いながら軽やかに受け止めると、「大丈夫か?」と言いながらルリにゃんを見た。ルリにゃんは涙目になって、ポロポロと泣き出してしまった。
「お、お、お、おい、おい!!どっか痛かったか!?ここは医者とかいないのか!?」
いきなり胸元で女の子に泣かれた事など経験の無いレイジは、かなりというか相当慌てた(アタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタ)
「ど、どこも痛くなんか無いんだから!!好きとかそういうんじゃないから!!」
大急ぎでルリにゃんはリエしゃんの後ろに隠れると、真っ赤な顔しながら俯いてしまった。
「わ、私がカミシロ・リエで、この子がタチバナ・ルリです。同じ聖鳳学園だから、これからよろしくね!」
リエしゃんはなんとなくルリにゃんの事を理解したのか、背中でギューッと抱きついてくるルリにゃんを見てから言った。
「お、おお!!こっちこそよろしくな!!リエとルリだな。ん、覚えた」
「カミシロ先輩とタチバナさんじゃないですか!!2人共、ここの研究生だったんですね(^∇^)こちらこそよろしくです!!」
セイは偶然、学校で2人の事を知っていた。2人共何かと、男子の話題に上がっている。
毅然とした顔になったルリはバトルシステムに戻ると、GPベースにライトニングガンダムをセットした。
「もうー!!好きとかそういうんじゃない、好きとかそういうんじゃない!!」
ライトニングバックウエポンシステムと合体したライトニングガンダムは、敵陣に向け突入する。
変形を解除すると、すかさず幾つもの敵をロックオンし、ビームライフルで撃破していく。
更に増えていく敵に対し、両肩にビームキャノンをセットし、一気に多数の敵を撃ち落とした。
接近した敵にはビームサーベルで撃破し、移動と攻撃を見事にこなし続けた。
「あれだけの敵に対して一人で・・・ 彼女、かなり戦えるね」
「まぁ、あんだけ読める動きをしてる敵相手だからなぁ~。本気で強い奴と戦ったらどうかな」
レイジは相変わらずズバッと言うトコがある。ルリにゃんが対人戦をやったことが無いなど、思ってもいなかったという事もあったが。
最後の一体を倒すと、ルリにゃんは逃げるようにメンテナンスルームに走っていった。
「レイジはどうしていつもいつも 彼女に謝って来なよ」
セイはそう言ったが、レイジは行こうとしなかった。
「一人じゃダメだけど、ユリアとリエがいるなら大丈夫だと思うぜ。ユリア、俺達はもう帰るけど、後でスピカさんと一緒に帰って来いよ」
そう言うとレイジは、バトルルームを出て行った。こうなるとレイジはセイの言う事を聞かない。
「待ってよレイジ!!ス、スミマセン。なんか変な雰囲気にさせちゃって・・・ でもレイジが言うことも分かる気がします。頑張ってくださいね」
セイは、ユリアとリエしゃんに向けてペコリとお辞儀すると、レイジの後を追いかけて行った。
つづくー!!
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