我家の郵便受函の下の隙間に地植えしていた「西洋十二単」(セイヨウジュウニヒトエ)の花茎に、青紫色の小さな穂状花が咲き始めました。(下写真)

 

別名として「西洋金瘡草」(セイヨウキランソウ)とか「Ajuga reptans」で呼ばれることもあるようですが、此処では「西洋十二単」と呼ぶことにします。

 

我家の地植えの「西洋十二単」 撮影:2022年4月18日


「西洋十二単」(セイヨウジュウニヒトエ)の花名の由来は、階層状に重なって咲く花の姿から、平安時代の宮中女官が着ていた「十二単」(ジュウニヒトエ)に見立てられたらしいのですが・・・ 

 

野暮天の僕の目には、どうみても宮中女官が重ね着している「十二単」のようには見えません。

 

とは言っても、花茎に幾重も輪生する小さな唇型の青紫色の穂状花序が醸す高尚な花姿は、僕の好みの花の一つであることは確かです。

 

我家の「西洋十二単」 撮影:2022年4月18日

 

去年の今頃、我家の南向きの場所に地植えした後になって知ったのですが・・・ 耐陰生の強い「西洋十二単」を地植えする適地は、半日陰で乾燥しすぎない場所を選ぶべきだったようですね。

 
 

それを知ってから、日陰や半日陰の場所に簡単に持ち運びできるように、地植えから鉢植えに変更することも考えたのですが・・・

 

ついつい面倒になってしまい、地植えのままにして置いたところ・・・(下写真)

 

我家の「西洋十二単」 撮影:昨年の今頃
 

上掲写真は、昨年の今頃の状態なのですが・・・僕が期待していたグランドカバー状態とは程遠いレベルで終り、いつしか姿を消してしまったのです。

 

日陰を好む性質を無視した僕の所為だと思って諦めていたのですが・・・

 

なんと、今年になってから再生した花茎がスクスクと伸び、遂には穂状花序を付けてくれたのですから喜びも一入でありました。

 

参考:西洋十二単の植物分類名
科:Lamiaceae シソ科
亜科:キランソウ亜科 Ajugoideae 
属:Ajuga キランソウ属
学名:Ajuga L. (Ajuga reptans)
和名:キランソウ属(金瘡小草属)
英名:Bugle