昨日の拙ブログで投稿した薄紫色の蕾を付けていた花を、その昔に北米東部地区で見掛けたことのある「Garden phlox」に似ていると思ったのですが・・・本格的開花前だったのでよく分りませんでした。

 

10日後の本日、そろそろ開花しているだろうと期待して、再び現場に出向いてみたところ・・・見事に咲きそろっていました!(下写真)

 

 

特徴のある蕾、そして円錐状の咲き方からして、現役の頃に北米東部地区で観たことのある「Garden phlox」にそっくりだと思いました。(上下写真)

 

上写真:本日撮影

およそ10日前に同じ現場で撮影した蕾の状態

 

直径3cm程度の合弁花が密な円錐花序を作って開花する様子は、見るからに艶やかです。(下写真)

 

 

頭の隅に記憶として残っていた英語名の「Garden phlox」から日本名を検索すると・・・

 

日本では、「フロックス・パニキュラータ」(学名:Phlox paniculata)、または「宿根フロックス」の園芸名で呼ばれていることが分ったのですが・・・

 

 

和名を知りたくて検索を進めると・・・「草夾竹桃」(クサキョウチクトウ)と「花魁草」(オイランソウ)の花名が出て来ました。

 

「草夾竹桃」の由来は、葉の姿形や花が「夾竹桃」(キョウチクトウ)に似ているとして明治時代に名付けられたようですが・・・植物学上の分類を確認すると、両者は全く別科の植物でした。

 

大正時代以降は、艶やかな花姿が花魁の艶やかさに似ていること、そして香りが花魁の白粉の匂いを想わせることから、「花魁草」(オイランソウ)と呼ばれていた時期もあったそうです。

 

個人的には、花姿のイメージから「花魁草」(オイランソウ)の花名がお似合いだと思ったのですが・・・

 

法律違反の売春・買春を想起させるとして、今は使用されなくなったそうです。

 

参考:草夾竹桃の植物分類名

科;Polemoniaceae ハナシノブ科

属:Phlox フロックス属

種:P.paniculata クサキョウチクトウ

学名:Phlox paniculata

英名:Garden phlox、Falll phlox

和名:草夾竹桃、花魁草

園芸名:宿根フロックス

別名;フロックス・パニキュラータ

原産地:USA北東部