視界不良の小雨模様が数日間続くと、熱があるわけでもないのに、なんとなく体調不良になって覇気が落ちてしまうのは、歳の所為なのでしょうか?今朝もそんな感じがする陰鬱な気分です。
毎朝の日課になっている着信E-Maleを読むために、重い気分を拭うようにしてPCを開くと、タイ・バンコクに住む友人からの短いメールが入っていました。
「ペブリ県の洞窟寺院・タムカオルアン ถ้ําเขาหลวงの涅槃仏の写真を送ってください」
岩の割れ目から光が射し込む洞窟寺院(タムカオルアン)
洞窟寺院のタムカオルアンは、マレー半島の付け根辺りのペッチャブリー県にあり、岩の割れ目から光が差し込む神秘的な洞窟寺院として知られています。
洞窟寺院の最深部で御眠りになる涅槃仏
その昔、メールを送って来た彼に誘われて、鍾乳洞の奥まった暗闇の中で静かに横たわられている釈迦牟尼仏の近くで、二人だけの瞑想会をしたことを思いだしました。
洞窟寺院で御眠りになる釈迦牟尼の尊顔
僕はタイ国内の多くの涅槃仏を訪ねて幾度となく旅をしましたが、その中でもペブリ県の王室の洞窟寺院で横になられる釈迦牟尼の表情が大好きでした。不真面目な葬式仏教徒の僕をも虜にするような尊顔でした。
王室の洞窟寺院内で瞑想される釈迦牟尼の坐像
タイ西部には、タイの歴代の王様が避暑地としてこよなく愛した鍾乳洞の洞窟寺院が幾つかありますが、その中でも、ペブリ県の王室の洞窟寺院(タムカオルアン)で鎮座まします釈迦牟尼の様々な仏像は、僕にとっては、どれもこれも格別な存在です。
鍾乳洞の寺院の静寂さをことのほか好まれたラーマ四世王(在位1851年-1868年)は、瞑想のために訪れる都度、様々な印相を結ぶ釈迦牟尼の仏像を寄贈されたそうです。
王室の洞窟寺院内で降魔印を結ぶ釈迦牟尼の坐像
最近は、洞窟寺院のタムカオルアンを訪れる西洋人の観光客が増えているそうですが・・・日本人観光客の多くは、此の洞窟寺院に立ち寄ることなく通過して、南へ車両移動で1時間ばかりの王室御用達の避暑地があるビーチリゾートのホアヒンへ直行されるようですね。
洞窟寺院の岩の割れ目から射し込む斜光
カオルアン洞窟の割れ目から陽光が射し込む時間帯に訪れると、線香の煙と香りが一体となった麗しくも感動的な斜光を全身に浴びることが出来ます。
今朝は、体調不良の陰鬱な気分でしたが、その昔に訪れた王室の洞窟寺院の写真を観ていると、少しばかり英気が蘇って来たような感じがします。今日も一日頑張りましょう!





