日曜日の午後一時過ぎですが、友達から呼出しがあって、高架電車のプロ厶ポン駅に通じているエ厶ポリアム内のレストランで珈琲を味わいながら、スマホを弄りつつ時間潰しをしています。

プロムポン駅はよく利用する駅の一つですが、僕がデパートのエムポリアムに足を踏み入れることなんて滅多にない事です。時間潰しをしているレストランの名前は、全く眼中に入っていないのですが、鉢植えされた胡蝶蘭が滅多矢鱈に目立つ店でした。

花を観賞するのが大好きな僕ではありますが、交配があまりにも進み過ぎている感のある蘭の花は、どちらかと言えば、苦手の分野に属する花になります。



でも、写真には写っていませんが、革質の長楕円の互生緑葉、湿った断崖にでも執拗に着床することが可能であろう逞しい気根を見れば、誰が見ても蘭の花の類種であることは分かります。

そして、約40㎝のだらりと下垂した花軸の上に、白蝶に似た白花を円錐花序につける姿形を見れば、これがファレノプシス属の常緑多年草の洋蘭として名高い胡蝶蘭であることもなんとなく想像できます。但し、蘭の花の情報に疎い僕は、この花の原産地は、中國南部だろうと軽く思い込んでいたのですが、どうもそうではないらしく、意外にもフィリピンのようですね。




そうこうする内に、ほんの少しばかり離れた高名なブランド店前にセットしてあるハスの葉のオブジェの近くに、待ち合わせの約束をしていた友人が到着したようです。



実は、今から昼食を一緒にする友人は、若い頃からそうだったのですが、喫煙をこよなく愛する女性なのであります。 約20年前迄は一日60本もの喫煙していた僕ですが、声帯ポリープの除去手術後は、現在に至るまで完全禁煙を守っています。



今では、副流煙を吸い込むだけでも喉が極端に不調になるほどの虚弱喉体質の老爺になってしまった僕としては、できることならば、ご遠慮したいところなのですが......久方ぶりのお誘いの電話とあれば、あまり無下にうちゆるべ見放ちたるも良からぬことと思ったのですが......はてさてどの様なご用事なのでしょうか。昔も今も、蠱惑(こわく)的な眼差しを持つ女性でしたが......それでは行ってまいります。

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