⑨カンチャナブリ・タイ最長の木橋 | タイに魅せられてロングステイ
2009年04月04日(土) 08時23分22秒

⑨カンチャナブリ・タイ最長の木橋

テーマ:タイ西部地区
家内が “ カーオ・レーム貯水湖に架かる木造橋を見たいわ ” と言うので、ミャンマー国境線上にある三仏塔峠に向う予定を先延ばしにして、カーオ・レーム貯水湖畔へと下る道を辿りました。

下写真の橋は、観光客からは “ モーン族の木造橋 ” と呼ばれていますが、正式のタイ語名は、สะพานไม้อุตตมานุสรณ์ と書いてあります。固有名詞部分の正確な読みが難しいのですが、敢えて片仮名読みをすれば “ ウッタマーヌット木造橋 ” となるのでしょうか? 


タイに魅せられてロングステイ
カーオ・レーム貯水湖に架かる “ モーン族の木造橋 ”สะพานไม้อุตตมานุสรณ์

これは、僕の勝手な想像ですが、この木造橋の正式名は、この辺りの住人であるモーン族は当然として、タイ国民からも尊敬されている “ ルアン・ポー・ウッタマ ” หลวงพ่ออุตตมะ と呼ばれるモーン族の高僧に因んで名付けられた名前だと思うのですが・・・

前回BLOGで掲載したワン・ウィ・ウエーカーラーム寺院 วัดวังก์วิเวการาม のインド・プッタガヤの仏塔を模造した金色仏塔 พระเจดีย์พุทธคยาจำลอง の建立もウッタマ師 หลวงพ่ออุตตมะ の尽力によると聞きましたので、恐らく、この木造橋の建設にも関与されているのではないでしょうか? 地元の住人に確認しなかったことが今更のように悔やまれます。


タイに魅せられてロングステイ
木造橋を渡った先はモーン族の村

モーン族の木造橋 ”は、サンクラブリ郡 อ.สังขละบุรี のシンボルとして知られていますが、この木造橋は、単なる観光用の呼び物としてばかりではなく、カーオ・レーム貯水湖の建設で湖底に沈んだ村と村を繋ぐ生活道路橋としての重要な役割も併せ持っています。

タイに魅せられてロングステイ
木造橋の対岸にあるモーン族の村

モーン族の木造橋の長さは約850m、湖面からの高さは約10m、数値にはタイらしくが付随していますが、木造橋としては間違いなくタイ国内最長なのだとか。

世界一の長さを誇る木造歩道橋 ” はどこにあるのかをネットで検索すると、なんと!日本の静岡県島田市の大井川に架る“ 蓬莱橋 ” でした。説明によると、全長897.422m、全幅2.7m とありますので、モーン族の木造橋よりも約47mも長いことになります。


タイに魅せられてロングステイ
見れば見るほど手造り感の強い橋梁ですが・・・強度は大丈夫?

日本の蓬莱橋にイチャモンを付ける訳ではありませんが、(付けていますが)、蓬莱橋の橋脚は度重なる水害被害により、現在はコンクリート製に改修されているのだそうです。島田市民の御機嫌を損ねるかも知れませんが、これって、真の木造橋とは言えないのでは? 

タイに魅せられてロングステイ
チョット凸凹が多くて歩き難そうな木造橋の歩道面

タイの人に成り代わって強調すれば、(それほど向きになることもないのですが)、このモーン族の橋は、一目瞭然、完璧な木造橋です。日本のように橋桁にコンクリートなんか使用していません・・・などと言いながら、タイの木造橋を向きになって持ち上げていますが・・・正直に言って、木造橋としての技術的完成度は、島田市の“ 蓬莱橋 ” の足下にも及ばないことは重々分かっています。

乾季に入って水量が減ると、カーオ・レーム貯水湖に沈んだモーン族の村々が水の中に見えると言います。特に、湖底に沈んだ旧ワン・ウィ・ウエーカーラーム寺院 วัดวังก์วิเวการาม の建物は、湖面の水位が少しばかり低くなるだけで、今でも湖面上にその姿を露出すると言うのですが、僕が訪ねた折には、その姿を見せてくれませんでした。

旧日本陸軍の通訳として、ビルマ・インド侵攻作戦に参加された永瀬隆氏が詠まれた歌があります。第二次大戦中にこの地で犠牲となった兵士の墓が、1984年のカーオ・レーム貯水湖の完成によって、湖底に沈んでしまったことに思いを馳せて詠まれた歌だと思います。

雨季の夜の 雨降りしぶく カオレムの朝 湖底の兵ら 思うは何か

タイのカンチャナブリ県は、第二次大戦の折に、旧日本軍がビルマ・インド侵攻作戦のために建設した泰緬鉄道(415km)の舞台でもあります。突貫工事貫徹のために、人跡未踏のジャングルに投入された人力は、連合軍捕虜(7万人弱)と徴用労務者(20万人)を合わせて27万人。悪性の流行病が蔓延するジャングル地帯での重労働と酷使によって、5万~10万人に上る犠牲者を出す大惨事を引き起こした現場でもあります。

永瀬隆氏の詠まれた歌の中の “ 湖底の兵 ” に、日本兵だけではなく、犠牲となった連合軍捕虜や徴用労務者の御霊も含まれていることを、心から願いたいと思います。

そして、現在、タイとミャンマーの国境沿いに住むモーン族やカレン族、そして、ビルマ族主体のミャンマー軍事政府との間で、それぞれの自治権拡大を求める闘争が続いていますが・・・今までのような何の益も導き出せない殺し合いの戦闘ではなく、人間の英知を結集して、平和裏に解決する道を模索して欲しいものです。

モ-ン族の木造橋を後にして、タイとミャンマーの国境ゲートがある三仏塔峠に向けて出発します。

次回に続きます。

hiro-1さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス