新しい『盗聴探偵物語』の方向性について。 | 物語をカタチに。

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ウェルツアニメーションスタジオ代表 平沼正樹
信頼できる仲間に仕事、そして家族に囲まれた幸せな毎日に感謝。


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現在、弊社のコンテンツである『盗聴探偵物語』の新作の企画を進めています。

個人的な視点となりますが、我々が長年かけて育ててきた『盗聴探偵物語』をどのように進化させていくべきかを、以下に纏めておきたいと思います。

 

 

〜新しい『盗聴探偵物語』の方向性について〜

 

・『盗聴探偵物語』とは?

 2009〜2014年に、ウェルツミュージックレーベルから発売された全10話のオーディオドラマ作品。3000枚でヒットと言われるドラマCDのマーケットで累計4万本を売り上げた。2010年にはインターネットラジオ局「音泉」でラジオ番組化もされている。

 

・前作の反省点

 全10話の累計で4万本近く販売しているにも関わらず結果的には赤字のプロジェクトとなってしまった。そのため、最終話にあたる9話と10話はAmazonの子会社であるオーディブル社の支援を受けて制作が実現したという経緯がある。

 赤字の原因としては、CDよりもダウンロード販売に注力したために価格を大幅に下げてしまったことが挙げられる。料率が極端に低かったことも要因の一つではある。

 また、オーディオとしての物語に固執しすぎて明確なビジュアルを敢えて提示しなかったため、魅力的な内容の商品にも関わらず作品全体に地味な印象を作ってしまい横展開が思うようにできなかった。特にビジュアルにおけるキャラクターを提示しなかったために、ファンの二次創作的な意欲を掻き立てることが全くできなかったことは、時代に反した手法だったと深く反省すべき点である。

 

・今回のプロジェクトを行う上でのウェルツの強み

 しかしながら『盗聴探偵物語』は、iTunesオーディオブックストアでは『キリノセカイ』と並ぶベストセラー作品となっており、未だ購入が継続している作品である。しかも両作品共フィクション部門ではベスト10上位に入っており、現在でもTwitterでファンから呟かれることもあるため、『盗聴探偵物語』には潜在的なファンが多くいると考えられる。

 また、ウェルツミュージックレーベルにはこれまで多くのオーディオ作品を製作・販売してきた実績があるため、その信用がクラウドファンディングで評価される可能性は少なくはないはずである。

 

・新作の方向性

 新しい『盗聴探偵物語』は上記の反省点を踏まえて、商品全体のコンセプトから見直しを検討していく必要がある。

 具体的には、明確なビジュアルの提示は必須となるだろう。例えば、インパクトあるキービジュアル、キャラクター設定画、ハイライトシーンを描いたイラストなど。要するに商品全体のデザインを、ラノベに近づけていくということになる。絵を補間する手法が文章ではなくオーディオになっただけと考えればわかりやすいだろう。

 当然のことではあるが、我々は作品を一人でも多くの人に届けるために作っている。そのためには内容だけでなく、時代に適したスタイルで商品全体をデザインしなければならない。勿論これまでのファンの期待も裏切ってはならないが、『盗聴探偵物語』を息の長いコンテンツに育てるためにはファンの世代交代が必要不可欠となる。

 長々と書いてしまったが今回の企画の意図、それは我々が長い年月をかけて育ててきた『盗聴探偵物語』を息の長いコンテンツに昇華させるための企画だということである。それを実現させるには今作で『盗聴探偵物語』をブレイクスルーさせる必要があり、そのためには先ず我々が意識改革をしなければならない。

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