私は41歳のときに受けた人間ドックの肺のレントゲン検査で、要再検査になりました。

 

人間ドックは35歳から毎年受けていますが、肺のレントゲン検査で引っかかったのは、初めてでした。

 

・右肺尖:胸膜癒着

・右上肺野:結節性陰影

 

診断名の「結節性陰影」は、いわゆる「肺に疑わしい影があります」ということです。

 

(癒着は一度炎症などを起こした形跡はあるものの、すでに治っているので問題はないとのこと)

 

今回、人間ドックの診断書によると「3か月後に再検査」とあったので、3か月後に病院で再検査を受けてきました。

 

肺のレントゲン再検査で実際に何科を受診したのか、医師に教えてもらった肺のレントゲンで影が映ってしまう理由と、再検査の費用や時間をまとめました。

 

 

 

 

 

肺のレントゲンに影が映ったら何科を受診すればいい?

肺のレントゲンを撮って再検査になった場合、どうすればいいのかをまとめました。

 

 

肺のレントゲン再検査を受ける病院

 

・呼吸器内科

 CT設備がある病院

 

呼吸器内科をかかげていて、かつCT設備がある病院で、肺のレントゲン再検査を受けましょう。

 

肺のレントゲン再検査では、まずCTに入ることになるので、受診しようと考えている病院にCT設備があるかどうか確認してください。

 

CT設備がない場合、紹介された別の病院でCTを受けてから後日診断になることもあるので、できれば受診する病院にCT設備があると便利ですね。

 

自宅や職場近くの呼吸器内科を探す方法は、

 

GoogleやYahooで「○○(駅名や地域名を入れる) 呼吸器内科」

 

と検索すると出てきます。

 

 

肺のレントゲン再検査の診察内容

私が受診した個人病院の呼吸器内科では、まず最初に簡単な問診があり、その後すぐCTに入ることになりました。

 

上の絵にあるような「マルチスライスCT」という設備で、脳・胸・腹部の撮影が断面図でできるものです。

 

今回の撮影は肺のみ。

 

丸い筒状の大型機械の中にベッドがあり、そこへ人が寝転がるだけで撮影は終わります。

 

レントゲンと同じで、撮影中も痛みなどはまったくありません(寝転がってるだけ)

 

呼吸を止めたり吐いたりするタイミングは音声が流れるので、その通りにすれば問題ありません。

 

CT終了後に撮影画像を見ながらの問診があり、会計をして終了です。

 

※病院によってCTは予約制のところがあり、受診当日にCTを受けられないこともあります

 

 

 

肺のレントゲン検査で影が映ってしまう理由は?

 

  肺のレントゲン検査で影が映り、再検査になってしまう理由

 

・明らかにがんや腫瘍と思われる影がある

 

・レントゲンでは肺の中の血管や心臓・鎖骨・肋骨などもすべて映ってしまうため、それらが重なり白い影になってしまうから

 

レントゲンで明らかに腫瘍と判断された場合は、すぐに再検査となります。

 

しかし、レントゲン撮影で映った影だけでは診断ができない場合、念のため数か月後に再検査という結果となります。

 

 

 

 

 

  CT撮影で肺の再検査を行う理由

 

・CTではレントゲンに映らない淡い影でもよく映り、死角がない

 

・CTなら1ミリの早期がん細胞でも見つけることができる

 

・レントゲンでは結節性陰影として映ってしまう血管や鎖骨も、断面図撮影のCTでは問題がない

 

CTならレントゲンでは見つけられなかった病巣を見つけることができるだけではなく、逆に結節性陰影のような影が、本当に病巣なのかどうかをすぐに診断することができます。

 

医師曰く、肺のレントゲンで再検査になった人の中で、肺がんなどの病気が見つかるのは20人に1人という統計があるとのこと。

 

20人の内19人については、まったく異常がないそうです。

 

これは決してレントゲンの誤診ではなく、「疑わしきは再検査を受けてもらう」という方針のため仕方ないとのこと。

 

こういった問題があるので、本来なら健康診断でもCTを受けることが望ましいのですが、費用負担の問題を考えると、まだしばらくはレントゲンが使われるだろうと医師は言っていました。

 

肺のレントゲンで再検査になっても、実際は20人に1人しか問題がないものなので、慌てずに、まずは呼吸器内科を探してみましょう。

 

 

 

肺のレントゲン再検査にかかる費用と時間

一般的な病院で受ける肺のレントゲン検査で、かかる費用と時間をまとめました。

 

 

呼吸器内科専門の個人病院でかかった費用

 

保険適用で5,300円程度

 

私が実際に受診した病院で支払った費用です。

 

この病院は、保険なしで健康診断を目的としてCT検査を受けると15,000円と設定されています。

 

費用面で不安があるなら、受診前に電話で問い合わせしてください。

 

私は他にも、慢性副鼻腔炎で顔だけCT検査を何度か受けたことがありますが、個人病院・総合病院どちらも会計は5,000円前後だったので、このあたりの金額が部分CT検査の相場のようです。

 

 

 

 

肺の再検査で持っていくといいもの

 

・CT検査で便利なのは、無地のTシャツ

・健康診断の結果表

 

CT検査を受ける前には、着替えをすることになります。

 

女性の場合、ワイヤー入りの下着やアクセサリーを外すよう言われます。

 

病院にも着替えが用意されていますが、無地のTシャツなら脱がずに着たままでも大丈夫なのでおすすめ。

 

健康診断を受けて送られてきた結果表を持参すると、医師にどこが再検査になっているのか説明しやすいですよ。

 

 

 

 

肺の再検査にかかる時間

 

・CT検査:着替えも含めて10分程度

 

・問診:CT検査前後に、問題がなければ合わせて10分程度

 

私が受診したのは個人病院で空いていたこともあり、病院で受付をしてもらってから会計まで40分かかりませんでした。

 

しかし総合病院では数時間かかることもあるので、時間には余裕を持っておきたいですね。

 

 

 

肺のレントゲンで再検査になったときのまとめ

健康でいるために受ける健康診断で、「肺に影がある」なんて診断されてしまうと、誰でも不安になると思います。

 

私も再検査の病院でCTを受けてから医師による画像説明まで、ほんの数分の待ち時間ですら生きた心地がしませんでした……

 

しかし、再検査を受けない限り、自分の体でも本当のことは分からないので、今は勇気を出して受診して良かったと思います。

 

毎日の生活のためにも、不安の芽はなるべく早めに摘み取っておくことをおすすめします。

 

ちなみに、翌年以降の健康診断でのレントゲン撮影ではまったく問題がなく、一度も再検査になっていません。

 

私のように健診で引っかかってしまい、今まさに毎日不安な気持ちでいる方に、私の体験が少しでも参考になれば幸いです。