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平野幸夫のブログ

ギリシャ語を語源とする「クロニクル」という
言葉があります。年代記、編年史とも訳されま
す。2014年からの独自の編年記として綴りま
す。


5年も先の紙幣のデザインまで発
表して、「新元号リセット」ムー
ドをあおる安倍政権。しかし、そ
の本性は隠しようもなく、かばい
続けてきた失言大臣を更迭するし
かなかった。そんな敵失にも存在
感が示せない野党。統一地方選で
もまとまりのなさで、投票したく
なる候補者を各地で擁立できなか
った。心ある有権者への背信であ
るという自覚もうかがえない。こ
のまま野党が結集できる「新しき
旗」を掲げなければ、早くも夏の
参院選での必敗が見える。


統計不正も詰めきれず、「忖度道
路」予算化も追及しきれない。国
会審議の低迷を招いた野党第一党
である立憲民主党の責任は重大だ
。11日、夏の参院選に向けて公約
を討議する「立憲ビジョン201
9」を初めて開いた。衆参両院の
議員から意見を聞くほか、ネット
アンケートやタウンミーティング
で寄せられた声を反映させ、6月
上旬までにまとめるという。参院
選のわずか1カ月前で、あまりに
も遅すぎる。まるで年間活動計画
で動く学校の生徒会や大学の自治
会活動のように映ってしまう。理
念なき結集は「野合」との批判を
招きかねないという「枝野執行部
」の懸念は理解できるが、それだ
けでは幅広い勢力の結集はできな
い。個別の政策について、少し中
身が違っても「安倍政権打倒」と
いう目的が同じであれば、小異を
捨て一致できることは多いはずだ


では掲げる新しき旗は何か。「反
増税」「公正な政治」「原発NO
」。この三つだけで良いのではな
いか。党派にこだわず統一候補と
しての支援を約束、若い変革の志
のある人物を擁立できれば、必ず
勝機は見えてくる。


新たな候補として、思い浮かぶの
は4年前、安保法案反対の市民運
動で注目されたSEALDs(自
由と民主主義のための学生緊急行
動)参加メンバーである。その時
、先頭に立っていたリーダーら多
くの大学生は既に社会に出て、様
々な分野で活動している。彼らは
今の政治にきっと怒りを募らせて
いることだろう。野党がこのまま
自党の党利党略にこだわり続け、
手あかのついた候補ばかりを並べ
れば、無党派層の支持は得られな
い。このままなら、分厚い選挙地
盤を持つ与党候補に負けて、さら
なる低迷を続けるのは必至である


世界的な景気低迷で、どの国も格
差社会が進行し、1国至上主義が
高まる中、公正な社会実現を願う
若い世代の不満は膨らみ続ける。
そんな現状の打破を訴える草の根
候補が現れば、一挙に大きなムー
ブメントを起こしうるのではない
か。


立憲民主党の議員がSNSを通し
て旧民進党議員の再結集を呼びか
け国民民主党に解党要求を突きつ
けた。菅直人立憲最高顧問もブロ
グで解党論をつづって、国民民主
の玉木雄一郎代表から「またお遍
路を回ったら」と抗議された。ど
ちらも、うんざりしてしまう。い
ずれも、有権者を失望させた真摯
な反省がみられず、政権奪取の展
望も示せない。


古今東西、大きな変革は異なる価
値観を持つ勢力による大同団結に
よって実現してきた。既得権益を
汲々と守ろうとする厚い岩盤のよ
うな相手を考えれば、けんか別れ
した者同士の抗争などしている場
合でない。己の保身に走らず「身
を捨ててこそ浮かぶ瀬もある」の
精神で、今は新たな旗を掲げる時
である。


           【2019・4・13】


総事業費2000億円以上にのぼ
る道路整備が政権中枢におもねる
思惑から進んでいた。安倍晋三首
相や麻生太郎財務相の意向を「忖
度」したと発言した塚田一郎副国
土交通相が引責辞任し「事実と間
違った発言をした」と釈明したが
、どう誤ったのか、その理由は語
らない。国有地を不当に払い下げ
たり、獣医学部開設を特別扱いし
た「モリカケ」事件をこのブログ
ではずっと「疑獄」と表現してき
たが、今回露呈したこの下関北九
州道路整備予算化の深奥はもっと
巨額で罪深い。「国家の私物化」
の害毒が想像以上に進んでいたこ
とを改めて見せつけ、慄然とする


最も注目しなければならないのは
、この予算化決定が昨年末、吉田
博美自民党参院幹事長が国交副大
臣室を訪ね「総理と副総理の地元
事業なんだよ」と言われた後だっ
たことである。吉田幹事長も会っ
たことは認めている一方で、安倍
首相は当初「本人説明が重要」と
かばって辞任を否定した。その責
任は重大である。いったん利益誘
導の判断をした詳細な場面が分か
ってしまい、隠しきれなくなった
と見るのが事実ではないか。



不正を摘発すべき検察を人事で抑
え、「モリカケ疑獄」をかわしき
ったかに見えた安倍政権はやはり
その本性を隠せなくなった。森友
関連文書改ざんの財務省幹部への
「不起訴」判断も検察審査会で「
不起訴不当」とみなされ、再捜査
は必至だ。今後、民事でも国家賠
償訴訟に発展する可能性が高まっ
ている。そんな時期での今回の副
大臣辞任だったのである。



自民党の吉田幹事長が安倍首相や
麻生財務相のため塚田前国交相の
肩を押して予算化をした疑惑の構
図が判明し、野党やメディアが究
明しなければならない点は数多あ
る。陳情書のトップに名を連ねた
安倍首相自身の関与、もし事前に
説明を受けていたとするなら、そ
の時点でアウトである。まさに直
接政権崩壊につながりかねない大
スキャンダルなのだ。



「疑獄」の意味を改めて調べると
、「はっきりした証拠がつかめな
いので有罪か無罪が疑わしい事件
。金品の提供によって利権を獲得
する贈収賄事件が多い」(ブリタ
ニカ国際大百科事典)とある。構
想から30年以上も国の調査費が見
送られてきたこの「下関北九州道
路」がなぜ急に今年度、国の直轄
事業に引き上げられ調査費4千万
円がついたのか、予算査定の経緯
をさらにつまびらかにしなければ
ならない。吉田幹事長と塚田副大
臣室での面会には国交省の道路局
長が同席していたといい、関係者
の国会での証人喚問も必要だ。「
金品」にかわる人事権の行使と分
与も背景にありそうだ。国家予算か

らの「2000億円の収奪」は「モリカ

」の比ではない位大きい。


政権による「国家の私物化」によ
る損害の被害者は国民一人一人で
あることを改めて思い起こしたい
。戦後初めて100兆円を超えた
この国の予算で突出しているのは
防衛予算の伸びで、半面、実質賃
金は下げ続け、国民の生活水準は
他の先進国に比べ、下落の一途で
ある。それを示す衝撃的な数字が
3日の毎日新聞夕刊で紹介された
。橋本健二早大教授を中心にした
研究グループによれば、日本には
平均個人年収186万円以下の「
アンダークラス」が928万人存
在、貧困化が進行し格差が深刻に
なっているという。アンダークラ
スの人の未婚率は34・1%と高い
。橋本教授は「とりわけ59歳以下
の男性と単身女性の貧困率が深刻
でした」と述べ、放置すれば社会
崩壊につながると指摘する。



政治家が目を向けなければならな
いのは、光が当たらず社会の底辺
で生活する人々である。たった2
キロの道路に2000億円もの巨
額の税金を投入する余裕はこの国
にないはずだ。また噴出した政権
のウミの根元をどう摘出するかが
問われている。



             【2019・4・8】






新元号をめぐる過熱報道がおさま
る気配がない。内閣支持率は9・
5ポイントもアップした。それに
乗じるかのように、安保関連法に
基づき、初めて自衛官2人をエジ
プト・シナイ半島の多国籍軍司令
部に派遣する。国連承認のない海
外派遣が拡大しているのに、メデ
ィアの多くは無関心だ。ほくそ笑
む安倍晋三首相の姿が目に浮かぶ
。そんな時、米国政府の嘘を暴い
た映画「記者たち・衝撃と畏怖の
真実」をみて、気概とこの国の報
道の堕落ぶりを比べ、あまりの落
差に、激しく落ち込んだ。


どのテレビ情報番組も「令和」の
典拠は万葉集と伝え、発表当日は
安倍首相が各局の番組を乗っ取る
ようににリレー出演、「いかに時
代が移ろうとも、日本には決して
色あせない価値がある」と国書の
「万葉集」が典拠であるとアピー
ルした。政府のプロパガンダに屈
した屈辱の日になった。なぜ候補
が6案になり、どう選考されたか
不明なのに、共同通信調査で「好
感」が73%もあるのか、さっぱり
分からない。むしろ「令」には、
指図や命令の意味が強く、統制を
イメージしてしまう。


メディアの役割は政府と距離をお
き、政策や発表を様々な角度から
検証し報道に値する事実かどうか
検証することである。新元号報道
には、政府の国威発揚の一翼を担
わせられてるという自覚もない。
発表前、皇室に候補案を伝えたの
も国事行為に関与させた憲法違反
の疑いさえある。


そもそも、典拠が国書であるとい
う政府発表に疑問がある。万葉集
の「初春令月、気淑風和」の文言
について、中国の古典に詳しい学
者の多くが詩文集「文選」にある
「仲春令月、時和気清」の句の影
響を指摘する。現代なら引用を明
らかにしなければ著作権法に触れ
るぐらいの酷似ぶりである。中国
の古典を元にして万葉集の文がで
きているという通説さえ無視した
国書典拠の政府発表ではないか。
中国を源流に滔々と流れてきた文
化の流れに、無理やり線引きし、
日本の古典だけを持ち上げるのは
、暗愚としか言いようがなく、そ
れを受け入れてしまう人々の無思
考ぶりにも言葉を失う。


そんな日本のメディアの劣化を叱
咤しているように思わせたのが、
映画「記者たち」であった。20
01年の米国同時多発テロ事件後
、正当な理由もなくイラクへの軍
事介入をしたブッシュ政権の暴走
ぶりと政府の嘘を暴く記者の姿は
、民主主義と報道のあるべき関係
を教えてくれる。リベラルであっ
たはずのニューヨークタイムスや
ワシントンポストという有力紙で
さえ、政府の発表を鵜呑みにして
軍事侵攻を支持した。これに対し
て米国の31地方紙に記事を配信す
る「ナイト・リッダー」の記者は
イラクが大量破壊兵器を保有して
いるという政府の発表に疑問を抱
き、地道な調査報道で対峙する。
一人の若い黒人青年が虚偽の報道
を信じて兵役に就き、派遣先で銃
撃を受け重傷を負って帰国する場
面を重ね、胸が打たれる。


一つ一つの記事や報道だ誰に向け
て発するのかを根本的に問いかけ
る。不都合な事実を覆い隠す政府
に目を凝らし続けなければ、市井
の人々が破たんの淵に追いやられ
る怖さもひしひしと伝わってきた
。あの名作「大統領の陰謀」に通
じる実話を基にした骨太の映画で
ある。


「千万人といえども、吾往かん」
と強靭な精神を讃えた孟子の言葉
は「ナイト・リッダー」の記者に
ふさわしい。ひるがえって、日本
の安全に直接関係がないシナイ半
島への自衛官派遣を警告する心あ
る記事の何と希薄なことか。


  【2019・4・3】


(写真は映画「記者たち」のポスター)


公の立場をわきまえない言動が後
を絶たない。韓国・ソウルの空港
で「韓国は嫌いだ」と言って暴れ
た厚生労働省の賃金課長。日本年
金機構の世田谷年金事務所所長は
韓国人について「属国根性のひき
ょうな民族」とネット投稿した。
理性に欠けた差別発言が世界に拡
散され、この国の劣化ぶりに改め
て目を覆いたくなる。こんなヘイ
ト行動を増長させているのは、大
甘処分だろう。本来なら、懲戒か
諭旨免職に相当するが、いずれも
「官房付」や「人事部付」だけの
緩い処分に抑えた。そこからは偏
狭なナショナリズムを高揚し続け
る政権がはびこらせた政治風土が
見えてくる。


ソウルの空港で空港職員に殴りか
かったり、足蹴にした厚労省前賃
金課長は入国直後にもトラブルを
起こし、飛行機への搭乗も拒否さ
れていたといい、けっして一過性
のヘイト行動でなかったことが分
かった。この前課長は海外渡航届
も出しておらず、綱紀の乱れが想
像以上に広がっていることをうか
がわせる。


「統計不正」の究明が焦点になっ
ている今国会は野党の緩い追及に
よって依然、官邸中枢による賃金
偽装工作の全容が未解明だ。賃金
が上がらず、国民の生活水準が年
々ダウンしているのにそれを隠す
アベノミクスの偽装に一番痛打に
なるのが、実質賃金の公表だ。偽
装を見破られる失態を覆い隠すた
め厚労省は拒否し続けている。前
賃金課長はその統計作業の重要な
役割を担っていたはずだ。そんな
キーマンが私用とは言いながら、
渡航先で暴れ回ったことに、言葉
を失う。もしかしたら、野党の要
求をかわすために、海外に逃がし
たのかと、邪推したくもなる。


前年金事務所長の差別投稿は同じ
くらい深刻だ。韓国人に対し他に
も「在日一掃 新規入国拒否」な
どと投稿。精神科医の香山リカさ
んを「さすが金梨花さん」と無関
係な名前をあげて非難していたと
いい、野党議員を「いるだけで金
をもらえるタカリ集団」と罵倒し
ていた。こんな議会制民主主義の
意味も理解していない言葉遣いは
、昨年の国会で「モリカケ疑獄」
の追及が始まった頃、安倍首相を
支持するネット投稿と酷似する。
香山さんが「自分が診断した障害
者年金の申請者に不利益な扱いを
していないか心配」と述べたのも
、よく理解できる。


国会はいつの間にか、統計不正の
追及が止み、メディアは新元号や
統一地方選と参院選の動向ばかり
を伝える。野党も浮足立ち、正す
べき課題に上の空にみえる。連日
1面記事になる元号報道は各方面
で行き詰まった安倍政権の政策を
覆い隠すには格好のテーマだ。4
月1日の新元号決定から5月の10
連休までの狂騒ぶりが今から容易
に想像できる。それにほくそ笑む
安倍晋三首相の顔が頭に浮かぶほ
どだ。


過度な元号報道は政権の思惑に沿
うことになる。有識者会議と称す
るメンバーは相変わらず、御用学
者やメディア経営者らが中心だ。
危険なのは皇国史観が国民の政治
意識に刷り込まれることである。


「この国だけが特別優れているわ
けでない」と言うだけで「反日」
とされる不幸な時代である。皇国
史観に染まり、自国の「内なる矛
盾」に目が向かない役人らのヘイ
ト行動をもっと厳しく指弾し、そ
の背景に目を凝らすべきだろう。


     【2019・3・28】

 


有権者の関心があまり高いように
見えない統一地方選の火ぶたが切
られた。第一弾の焦点はダブル選
の大阪だろう。知事、市長選共に
「維新対反維新」の構図だが、改
憲を目指す安倍政権の補完勢力で
ある維新の存在感を考えれば、事
実上今回の審判は「安倍政権の改
憲イエスかノーか」を問うことで
ある。維新が既に4年前の住民投
票で否決された「都構想」ばかり
をアピールするのは、有権者の目
を改憲や「カジノ万博」批判に向
かわせないためでもあろう。


あまり争点になっていないが、維
新の知事候補である吉村洋文候補
の市長時代の実績を検証すること
が大事である。本人は万博誘致や
地下鉄民営化などを誇るが、いず
れも負の遺産になりかねず「利権
政治」を復活させたともいえる。
IR(統合型リゾート)名目で、
事実上「カジノ万博」を開催する
のは、有力進出候補の米国ラスベ
ガスのカジノ経営者はトランプ大
統領の友人であり実現すると、彼
らにばく大な利益をもたらすこと
になる。


地下鉄民営化は駅建設やトンネル
工事に巨額の税金が投じられ市民
の財産である事業が、民間鉄道会
社に切り売りされる一方で、高齢
者のバス路線利用に負担増を強い
た。維新政治を支持する企業経営
者が潤う。いわば「利権政治」が
形を変えただけある。


さらに吉村市政の失政として見逃
せないのが、「フェイクと憎悪」
の拡散である。象徴的なのが60年
も続いた友好を続けた姉妹都市、
サンフランシスコ市との一方的な
関係解消宣言だろう。市の中心街
で従軍慰安婦像が設置されたこと
に抗議する措置だったが、現地報
道の多くは吉村市長の過剰反応は
逆効果と批判している。全米で既
に10体が設置され、ドイツ、オー
ストラリアなどにも置かれている
ことをみれば、あえて韓国と市当
局を敵視するのは偏狭なナショナ
リズムをかり立てた人物像を世界
に拡散して、大阪の評価をおとし
めてしまった。日本からサンフラ
ンシスコ当局に、個人の抗議メー
ルが多く寄せられたが、同市は相
手にしていない。カリフォルニア
州の別の像撤去の訴えも却下され
ている。


そもそも吉村市長個人の思想に基
づいた独断で、市議会や有権者へ
の十分な説明もなかった。釈明の
記者会見をする吉村市長のどこか
取りつかれたような目が薄気味悪
かった。敵をつくって憎悪をかり
立てる政治手法は、今回市長候補
になる松井一郎候補と並んで、安
倍晋三首相や菅義偉官房長官はよ
く似ている。


松井、吉村両氏とはラジオの報道
番組で討論したことがある。松井
氏らが強調していたのが、安倍政
権との距離の近さである。松井氏
にギャンブル依存症激増の危険性
について質問した時、菅官房長官
の名前を出し、国が対策を講じて
くれると釈明した。自ら依存症解
消にどう取り組むのか具体策は聞
かれなかった。


今回二人は「二重行政解消」を訴
え続ける。二人がトップにいなが
ら他の党を説得できず、逆に「維
新包囲網」をつくらせた。その失
態の原因を真摯に反省せず再び掲
げるのは、無責任の極みではない
か。


今回の統一地方選は各地で約10
00の選挙があり、地域の政治課
題に対する公約の実現性が問われ
るが、改めて忘れてならないのは
、国政選挙の前哨戦であることだ
。自ら選ぶ候補者が、安倍政権と
どんな距離にあるのか、それを知
ったうえでの賢明な投票行動に期
待したい。

   【2019・3・24】







痛々しくてもう見ておれない。歌
舞伎界の御曹司、中村勘九郎が

主演しているNHK大河ドラマ「い
だてん」の先週の視聴率が8・7
%になり6週連続で10%台を切っ
た。勘九郎本人は極限まで減量し
、五輪に初参加した金栗四三を熱
演しているが、宮藤官九郎の脚本
は、勘九郎の持ち味を生かしきれ
ず何が見せたいのか分からない。
歌舞伎役者起用の必然性もない。
他にに古今亭志ん生を演じるビー
トたけしの滑舌も悪い。気の毒だ
が、もはや手の入れようがないよ
うに見える。


鳴り物入りで大河主演に抜擢され
た勘九郎に実は期待をしていたの
だが、近代の五輪参加選手という
設定に嫌な予感がしていた。とい
うのも、宮藤官九郎こと「クドカ
ン」の脚本には、多くの歌舞伎フ
ァンが幻滅させられたトラウマが
あったからだ。


それは10年前の2009年12月。
建て替えられる歌舞伎座のさよな
ら公演「大江戸りびんぐでっど」
で、亡くなった中村勘三郎の熱心
な要請に応えたクドカンの初作品
だった。くさや汁から生まれたゾ
ンビが人間に入れ替わり、その死
体が暴れ回るといった荒唐無稽さ
で、途中何度席を立ちたくなった
。勘三郎や当時勘太郎だった勘九
郎らも楽しそうに演技していたが
ひどく酷評された。勘三郎自身は
「歌舞伎は常にチャレンジしなけ
ればならない。俺は良かったと思
うよ」と振り返ったが、あまりの
不評をずっと引きずっていたよう
に見えた。「コクーン歌舞伎」「
平成中村座」など数々、新たな歌
舞伎の魅力を発信してくれただけ
に、周囲はあまり苦言を口にでき
なくなっていう。


その時の失敗を生かしたら、「い
だてん」の大コケはなかった。独
善的なクドカンの脚本も幅広い層
が見るテレビ視聴者にもう少し心
配りできた筋書きになっていたは
ずだ。


一番の失敗はビートたけし扮する
古今亭志ん生が案内役を務める設
定だろう。自分の学生時代、よく
志ん生や文楽、円生、小さんらの
落語を聞く機会があった。特に破
天荒な人生を歩み、型破りな噺ぶ
りに味わいがあった志ん生が物語
の案内役を務めるという役柄に無
理がある。何を言っているのか分
からないたけしのナレーションは
ドラマの進行を台無しにさせてい
る。若い時の志ん生を演じる森山
未来の方がずっと役にはまり込ん
でいた。主役でない登場人物をダ
ブルキャストにして時代を行った
り来たりさせるのも見る人を混乱
させる。


そもそも、五輪を大河ドラマの舞
台にしたことに、不純なNHKの
政治的意図がくみ取れる。大河は
NHk制作局の中で「政治案件」
とされる。時の政権のトップにお
土産をもたらすように、ヒーロー
が選ばれる。特に明治維新ものは
要注意だ。国威発揚、戦前賛美色
が強い。今回も五輪を通してのナ
ショナリズム高揚に狙いが背景に
あることを、視聴者は心しておく
べきだろう。


新聞社の金沢在勤時、NHK金沢
放送局幹部が、当時の森喜朗首相
のため選挙区である石川を大河の
ドラマの舞台にした内情を打ち明
けてくれた。加賀百万石の時代を
描いた2002年の「利家とまつ
」が決まった時、その幹部がニヤ
ッとして話してくれたことを鮮明
に思い出す。



「いだてん」の勘九郎に何の罪も
ない。歌舞伎役者としての重厚さ
を増しながら、その都度役に打ち
込む姿に、むしろ頭が下がるほど
だ。父勘三郎が重用したクドカン
の起用にも応えたいだろう。その
心情を推測できる。しかし、脚本
の不出来と起用を誤った脇役陣は
てこ入れ出来そうもない。NHK
幹部が五輪による国威発揚を目論
む安倍政権に媚びたような不出来
な大河ドラマは、できることなら
打ち切ってもらいたい。


   【2019・3・20】


(写真はNHK「ファミリーヒストリー」

から)




かすかに残る良心が国ぐるみの隠
蔽工作を指弾した。森友学園開園
をめぐる財務省の文書不開示に、
大阪地裁の松永栄治裁判長は「不
開示とした国の決定には何の合理
的根拠もなく、違法」として国に
賠償を命じた。故意の隠蔽を否定
、「漫然と不開示にした」という
判断には大きな疑問が残るが、そ
れでも公僕としての、最低限の良
心をにじませた今回の司法判断で
ある。これに比べて、際立つのが
、同じ「法の番人」でありながら
、政権に媚びる下僕のような言動
を繰り返す横畠祐介内閣法制局長
官である。保身をもたらす綱紀の
乱れ。「国家の私物化」を隠し続
ける政権の醜悪ぶりが一段と浮き
立つ。


財務省は、情報公開請求にあたっ
て「経営上のノウハウが含まれて
いるから」という判断を非開示の
理由にしていたが、判決は「独自
性はなく、誤った判断」と断じた
。その過失認定はうなずけるが、
故意の隠蔽の証拠性を否定したの
は納得し難い。財務省本省の指示
まで踏み込まなければ非常識な非
開示になった経過は明らかになる
はずがない。その点では、中途半
端な判決でもあるが、安倍政権の
なりふりかまわぬ最近の司法介入
をみれば、限度だったのかもしれ
ない。



まだ豊中市議による国有地売却額
の公開を求めた損害賠償訴訟は審
理中だ。今回の判決の事実認定が
真相解明に向けた突破口につなが
ることを期待したい。



官邸中枢と霞ケ関ぐるみで安倍首
相による「権力の私物化」に手を
貸した森友・加計疑獄は検察が政
権に屈してしまい、決着していな
い。それでも、「不起訴不当」と
して申し立てた検察審査会の審理
と民事訴訟の最終司法判断が出て
いない。これから何が飛び出すか
も分からない。


一方で、公僕の立場を忘れまるで
下僕のように主人に媚びた横畠長
官の6日の国会答弁を思い出し、
改めて腹立ちさが募る。ちょうど
、国会中継の小西洋之議員の質問
を聞いていた。国会議員の内閣監
視機能を聞かれた横畠長官がにや
にやしながら「このような場で声
を荒げて発言するようなことまで
とは考えてない」と答弁した時は
、腰を抜かすほど驚いた。「ここ
まで堕ちてしまったか」とあ然と
した。長く国会審議をみてきたが
、これほど国会議員が官僚に愚弄
される姿は見たことがない。当の
小西議員ら野党議員が反発しなが
らも、審議を続けた体たらくに大
いに落胆した。


議会制民主主義の根幹にふれる越
権行為で本来なら即辞任にあたる
。野党議員は決然と席を立って、
本人が辞任するまで休会にして有
権者に事の深刻さをアピールすべ
きだった。小西議員は14日の参院
外交防衛委員会で横畠長官に辞任
を迫ったが、「職責をしっかり果
たしたい」と15回も同じ回答を繰
り返された。長官の辞任をどこま
で腰が座っていないから、甘くみ
られる。国会再生につながる審議
拒否なら、どれだけ長くなっても
動じなくてよい。今心ある有権者
が求めているのは、不正をただし
、公正な社会を築くための覚悟で
ある。野党議員の一斉辞職による
総選挙になっても一定の支持はあ
るはずだ。そのくらいの事態にな
らないほど、この国は根腐れして
いる。


新たな再生の芽は腐敗しきった土
壌からは根付かない。求められて
いるのは、新たな土壌である。そ
のために選挙をおそれてはならな
い。安倍首相が今夏の衆参ダブル
選を目論んでいるという観測記事
がしきりに流されている。延命目
的のため虎視眈々とタイミングを
見ていることは間違いないのでは
ないか。野党は早急に統一候補選
びを急ぐ時である。


    【2019・3・15】


気が遠くなる数字がまた明らかに
された。あす11日で8年を迎える
福島第一原発事故について、民間
シンクタンク「日本経済研究セン
ター」の試算で最大81兆円もの対
応費用がかかることを朝日新聞が
報じた。事故当初、国は数兆円の
数字を示していたが、その数十倍
に達し、国と東京電力の負担割合
も明確でない。原子炉格納容器内
の熔融燃料(デブリ)が手付かず
という惨状はそのままだ。そんな
足元の状況にもかかわらず、政府
はまだ再稼働を推進、総崩れにな
ったのに「原発輸出」の旗も降ろ
そうとしない。時代に逆行する原
発政策を変えられるのは、有権者
の現状認識と選挙での厳しい審判
しかない。


今、原発内で人にしか頼れない廃
炉作業の限界時間は、一人わずか
30分。膨大な日時を想像させ、81
兆円にふくれ上がった数字に納得
させられる。賠償金額も10兆円以
上のぼるといい、経産省が3年前
に試算した全体の対応金額約22兆
円の4倍近い。これから一体誰が
こんな巨額を負担するのか、その
割合も明確でない。また国、東京
電力がずるずると電力の消費者に
つけ回す恐れも強い。


原発事故発生時、自分が出演して
いたラジオ番組で、当時の政府か
ら約5兆円という試算が聞こえて
いた。しかし、原子力の専門家は
確実に10兆円以上になると予想、
廃炉も今世紀中に達成できるか分
からないと指摘していた。今思え
ば、一部当たっていたとも言える
が、現状の廃炉作業ははるかに困
難さを増し、先を見通しにくくさ
せている。


原発敷地内にたまり続ける汚染水
のタンクは限界の1000基に近
づき、希釈して海洋放出を検討し
ているといい、漁業関係者の強い
反対の声が伝わってくる。科学的
根拠のない放出は、改めて国の内
外から非難を呼び起こすだろう。
というのも昨年、東電が「除去可
能」と言っていたトリチウム以外
の放射性物質が処理水に残ってい
たからだ。こんな経過を見せられ
ては、国や東電の対応に不信感を
増幅させるのは当然だ。


事故当初、一時最大約47万人の周
辺住民が避難、原発の半径約20キ
ロ圏を立ち入り禁止の「警戒区域
」や「避難指示区域」に指定、そ
の圏外も「計画的避難区域」「緊
急時避難区域」を設定していた。
これも線引きがあいまいで、「計
画的避難区域」でも放射線量が高
かった個所も多かった。事故から
半年後、福島市でレンタカーを借
り、伊達市、飯舘村、南相馬市を
走った時の光景が忘れ難い。飯館
村には人一人見つかず、稲田は草
が繁り、放たれた牛の群れが見ら
れるだけの荒涼たる光景に目頭が
熱くなった。


まだ線量が基準値より高かった南
相馬市内の「計画的避難計画」の
民家では、どこにも行けない家族
が肩を寄せ合うように生活してい
た。年配の主婦が「私たちの世代
は放射線量が強く受けても、長く
生きないので仕方ない」とあきら
めたような表情を見せ、胸が締め
付けられた。


その後、被ばく線量に応じて居住
制限区域が再編され、避難指示を
解除し、順次居住が可能とする範
囲が拡大されたが、除染の効果は
明確になっておらず、生活支援金
の打ち切りばかりがせんこうした
。住民の厳しい現状を伝える現地
からの報道を見るたび「棄民」と
いう言葉が頭から離れない。


この週末、津波被害を受けた岩手
を訪問した安倍晋三首相からは原
発事故被害からどう復興するか、
語られることはなく、ラグビーW
杯会場のスタジアムを訪れ、「心
のケアにしっかり取り組む」とあ
りきたりの台詞を口にするだけだ
った。「復興五輪」という言葉が
一段と空しく響く。


   【2019・3・10】


新天皇即位が近づき、元号制定を
めぐる過剰報道に拍車がかかって
いる。統計不正など政府にとって
不都合な国会審議もそっちのけで
新聞各紙や放送はその動向を伝え
る。新元号の意見を聞く有識者懇
談会には政府寄りのメディア幹部
や学者らの起用が目立つ。民主主
義国家でどれだけ必要なのか、ま
ったく議論抜きの「元号狂騒」に
映る。それは無意識に皇国史観を
植え付ける効果をもたらす。それ
こそ右傾化が顕著な政権の狙いで
はないか。より警戒心を高めたい


安倍晋三首相の支持母体で戦前の
皇室中心国家を賛美する日本会議
は最近まで新天皇即位後の新元号
発表に固執していた。発表時期は
4月1日でようやく折り合いがつ
いたが、メンバーの一部はまだ不
満を述べている。そんな中、政府
の新元号の原案に対する意見を聞
く「有識者懇談会」のメンバーに
ノーベル賞受賞者の山中伸弥京都
大教授、作家の林真理子氏、宮崎
緑千葉商科大教授が内定した。既
にマスコミ界から読売新聞会長、
NHK会長、日本テレビ社長が加
わる予定という。いずれも政府寄
りの顔ぶればかりで、著しくバラ
ンスを欠く。


山中、林両氏が元号についてどれ
だけ見識があるのか疑問だ。政府
案を追認するだけでは、お飾りと
いう批判は免れない。社会や組織
の矛盾や病理について格別の意見
を述べたことを聞いたことがない
。優れた業績を残し今も活躍する
山中教授の活動には敬意を払うが
、「カジノ万博」と呼ばれる大阪
万博誘致の特使を務めるなど、政
治的思惑のある舞台に登場し過ぎ
である。自身が「人寄せパンダ」
的な役割を担わされいることにど
れだけ自覚があるのか、自戒を促
したい。自ら自身の業績を汚して
いるように見えて仕方ない。


マスコミ界のメンバーは安倍政権
の「メディア支配」の構図がくっ
きり表れている。朝日、毎日、共
同など批判的な論調を展開するメ
ディアからは一切起用しない。そ
れを見ると、有識者懇がおのずと
政府原案の追認機関であることが
鮮明になってくる。


こうした流れを作ったうえで、安
倍首相は新元号について中国の古
典からではなく日本の国書からも
検討するよう注文を出したとされ
る。「嫌中ムード」を自ら煽るよ
うでもある。日本賛美だけの誤っ
た歴史認識がさらに醸成される恐
れもありそうだ。


1979年に当時の社会、共産両
党の反対を受けながら元号制定法
が可決されて以降、日常生活での
元号使用は大幅に減少し、新元号
制定がなくても、今はほとんど何
の支障もないほど西暦使用が市民
生活に浸透している。惰性で続い
ている元号に無意識に政治的意味
を持たせようとしているのが、現
政権の目論見である。天皇中心の
統治国家思想は安倍首相の改憲志
向を軌を一にする新元号制定には
、ゆめゆめ注意を怠ってはならな
い。


新天皇即位まで二カ月を切り、こ
れから改元報道に限らず、皇室の
行事や政府の催しが過剰に報道さ
れる恐れがある。そして新元号原
案作成作業に安倍首相や菅義偉官
房長官らがどれだけ関与するのか
。何が伝えられないか、あるいは
抑制されるか目を凝らしておかな
いと、政権の「私物化」と暴走に
拍車がかかる危険性がまた強まる
だろう。


          【2019・3・5】


まるでお祭りのように、テレビの情

報番組は、ベトナム・ハノイでの米
朝首脳会談のニュース一色だ。キ
ー局の情報番組だけでなくローカ
ル番組のキャスターらもこぞって
現地レポートをする。しかし、そ
の中身は金正恩北朝鮮労働党委員
長やトランプ大統領の動向を追う
だけの通り一辺の報道で、現地取
材の必然性を感じさせない。一方
、政治・外交上、大きな意味を持
つ沖縄・辺野古への基地移設計画
の県民投票についての報道は、質
量共に格段に劣った。民意を無視
し既成事実だけを積み上げるだけ
の政府への批判は抑えられ、公権
力の暴走を防ぐという報道の役割
を放棄しているとしか言いようが
ない。改めて、メディアの覚醒な
しに、踏みにじられた民主主義の
再生は望めないという思いを強く
する。


深い取材に基づき、相手国の現状
を独自分析、将来を展望すれば、
それなりの現地レポートはそれな
りの意味はある。しかし、テレビ
画面ではどの局も「金委員長が今
、ガードマンに囲まれて玄関を出
ました」などと動向を追うだけの
音声が流れるばかりだ。中には夕
食会のメニューをスタジオで再現
し、キャスターが悦に入っていた
局もあった。発表される米朝首脳
会談の中身も事前予想を超える

内容は期待できない。外見的成果

だけを誇るトランプ米国大統領。し
たたかに、核開発断念を小出しの
カードにする金委員長。もう見飽
きた外交セレモニーだ。現地レポ
ートには米国に隷属し、隣国と友
好関係を築けない日本外交の弱

点への言及が欠落していた。



本来であれば、辺野古移設をめぐ
る県民投票で、反対が7割を超え
て民意が示された翌朝、何事もな
かったかのよう沖合でクレーン車
による土砂投入が行われている様
子を現地から大きく伝えるのが、
ジャーナリズムの使命ではないの
か。その朝、安倍晋三首相が「結
果を真摯に受け止め、基地負担軽
減に向けて全力で取り組んでいく
」とコメントしたのは、言いたい
ことだけを聞く「ぶら下り」であ
り、質疑のある記者会見ではなか
った。記者会見であれば「投票結
果も無視し翌朝、工事を続けるの
が『真摯』なのか」と問いただす
こともできるが、この政権は一貫
して批判的な質問を封じるため、
記者会見の場を少なくしている。
メディアは今こそ辺野古の現地取
材を強化し、埋め立てられる美し
い海の惨状を広く知らす時ではな
いか。


今はもう首相の顔がニュース画面
に出るたびに、政府のプロパガン
ダ放送に映る。それを許し続ける
官邸記者クラブは戦前、戦争を賛
美し続けた「翼賛メディア」と同
じだ。「にらまれたくない」と保
身に走ることが政権の狙い通りで
ある。真正面から批判できる政治
部記者はもういないと見るべきだ
ろう。記者会見の意義を問われた
菅義偉官房長官は「あなたに答え
る必要はない」と居直る始末であ
る。


「政府広報」同然に成り下がった
NHKは投票当日の夜、県民投票
をトップで扱わず、3番手でわず
かに触れる程度だった。トップは
天皇在位記念式典で、延々10分近
くその画面が流れていた。5月の
新天皇即位に向け、画面から皇室
を賛美する報道や番組が大きな洪
水のように溢れだしたようにみえ
る。皇室賛美報道は現代史を批判
的に見る視点を失わす。


県民投票前日の朝、NHKから驚
かされる画面が流された。「ボッ
っとしてんじゃねえよ」の台詞で
人気のチコちゃんが登場する番組
に上田良一会長がスタジオ見物す
る様子が映し出された。くったく
なく破顔する様子を見て、「落ち
るところまで堕ちた」と実感した


「モリカケ報道」で大スクープを
放った記者を左遷、政治討論番組
で「サンゴ移植した」などどフェ
イク発言を連発した安倍首相に何
の質問もしない政治部畑の司会者
ら、目に余る政権隷属ぶりがエス
カレートしているだけに、「よく
顔を出せるな」とその厚顔ぶりに
大いに驚いた。


その時、頭に浮かんだのは「愚民
化」という言葉だった。視聴者に
物事の実相を深く考えさせない習
癖を付けさせる役割を見事に果た
している。政権中枢の思惑と一致
する。民放の凋落ぶりと合わせて
政府の「メディア支配」は完成形
に近づきつつある。


   【2019・2・28】