「国会軽視」なぜ報道しない | 平野幸夫のブログ

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ギリシャ語を語源とする「クロニクル」という
言葉があります。年代記、編年史とも訳されま
す。2014年からの独自の編年記として綴りま
す。


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また安倍政権支援の候補が惨敗し
た。約8万票の大差で勝った玉城
デニー知事が推す那覇市長選候補
の現職、城間幹子氏が今回も3万
7千票差をつけた。菅義偉官房長
官が全面支援した候補の相次ぐ大
敗や君津、川西市長選挙での与党
候補の落選は、安倍晋三首相の下
での来年の統一地方選と参院選に
向け、有権者の大きな潮流の変化
を感じさせる。そんな形勢不利の
状況をみてか、安倍首相は臨時国
会審議の出席を極力回避する戦術
を画策している。新聞・テレビは
ほとんどそれを報じない。国会審
議の形骸化は進行する専制政治の
表れである。


新聞各紙の1面トップやテレビの
情報番組は連日、サウジアラビア
記者殺害疑惑を大きく報じている
。大上段に「ジャーナリズムの受
難」と大見出しを掲げ、他国の専
制政治を欧米メディアと一緒にな
って批判していることに強い違和
感を覚える。本来の政権監視機能
を果たせていない日本のメディア
はこれまで、特定秘密保護法、共
謀罪法案など自国の政権による言
論封圧を明確に批判できなかった
。そんなことを忘れたかのように
国内メディアが中東の専制国家の
言論弾圧を指弾する資格などある
のか。


もっと目を向けるべきは国内政治
ではないか。与党候補の惨敗続き
にもかかわらず、辺野古沖埋め立
て認可の取り消しについて、政府
は本来、個人が行使すべき行政不
服審査を国交省に申し立てた。国
が国に訴えるという、理解し難い
申し立てで、露骨な沖縄の民意無
視である。国交省がお手盛り判断
を下すのは、初めから見えている
。「辺野古移設」強行のための姑
息な手段としか言いようがない。


当然、野党が国会で追及すべきで
ある。他にも、まったく説明も出
来ず逃げ回っている片山さつき地
方創生相の「口利き謝礼」受け取
りなど、問いたださなければなら
ないテーマが山積している。


それなのに、与党は首相の国会員
会審議出席を極力減らす提案を押
し切ろうとしている。来月は事実
上、移民解禁につながる出入国管
理法改正案の審議があるが、首相
の外交日程を理由に拒否する姿勢
だ。都合が悪くなると、不必要な
外遊を繰り返すのが、常道になっ
ている。これまで、約70カ国を回
り、法外な援助金をばらまいてき
たが外交成果は見えない。国会の
審議も経ず、まるで自分の財布か
ら出すかのように、ばらまいた総
額は5兆円にものぼるとされる。


約6年間、一度も隣国の中国、韓
国も訪問できていない。日中国交
回復以後、そんな政権はなく結局
、中韓包囲網の構築は失敗に終わ
っている。またプーチン露大統領
と22回も首脳会談を行いながら、
北方領土領土返還交渉の成果はゼ
ロである。野党は外交を理由にし
た首相の委員会審議欠席を見逃し
てはならない。


メディアの政治テーマ回避の画一
報道が、大きな政権支援になって
いることを、心ある読者や視聴者
は見抜いている。議会制民主主義
で成り立っているこの国で、国会
審議の成り行きやその詳細を報じ
ることのできないのなら、戦前の
「翼賛報道」に戻ったと同じであ
る。


    【2018・10・23】

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