公会堂の歴史的価値についての所見 | 平野剛 オフィシャルブログ

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長崎市議会議員 政務調査活動 平野剛


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公会堂の廃止→解体の議論の中で、『公会堂が持つ歴史的価値』を訴える意見があります。
その価値について、市と市議会はよく理解してないのではないかとの声も聞こえてくるので、私の所見を記します。

被爆によって焼け野原になり、長崎市も自前の予算が十分に持たない戦後、
『長崎国際文化センター構想』が持ち上がり、長崎市民がスポーツ・文化・芸術活動を享受できるよう、6つの施設を建設しました。

水族館、図書館、プール、体育館、美術館、公会堂です。

この建設に当たり、国、県、民間企業、個人より寄付が集まりました。
この個人の中には心ある外国の方々も含まれていました。

この事を指して、
『公会堂は世界中の方々の思いある寄付によって建設された、原爆復興のシンボルである。』
との表現がされています。

上記6つの施設の建設総事業費は、約9億1600万円でした。
このうち外国からの寄付金は約250万円。

250万円を6つの施設に当てたので、1施設については約41万円が寄付金により賄われている事になっています。
ちなみに公会堂の建設費は約2億5500万円でした。

6つの施設はその後、
水族館は建て替えられ、現在、ペンギン水族館へ。
プールも建て替えられ、リニューアル。
体育館は商業跡地に、かぶとがにアリーナへ。
美術館も建て替えられ、現在、県立美術館になっています。
図書館は残念ながら大村へ移転してしまい、近々取り壊され、郷土資料館となります。

各々が老朽化する中、時代に合った市民ニーズに応えていく為、取り壊され新築されていきました。
そのおかげで現在も、広く市民の皆さんに利用される施設になっています。

唯一残っているのが公会堂。
この施設もまた、老朽化と耐震性を保っていないばかりか、機能面においても様々な課題がある事から、
今後の時代のニーズに対応できる施設へと新築する事となりました。

どの施設においても、『原爆復興のシンボル』といった認識はなかった事かと思います。
公会堂だけを抜き出し、そのような歴史的価値を訴えられても、私にはレッテル貼りの印象しか持てませんでしたし、
そのような価値観を見いだす事は出来ませんでした。

『世界中の方々の寄付により建てられた』
との意見も、寄付自体は大変有り難かった事と受けとめています。
しかしながら、財源の内訳は上記の通りです。
反論しづらい感情になりますが、誇張表現すぎる印象を受けます。

上記のような理由により、公会堂については、訴えられる歴史的価値よりも、
今後求められる機能面、中身についてを重視した次第です。

以上が、公会堂の歴史的価値についての所見です。

追記
今議会で『公会堂解体に反対する住民投票請求』がありました。
私は反対致しましたが、反対理由の中に、上記理由は入れてません。

公会堂解体に反対か賛成かの個人的意見を、住民投票請求に反映させてない為です。

何故なら、
公会堂解体に賛成→住民投票に反対。
公会堂解体に反対→住民投票に賛成。
との構図が思い浮かぶ事と思います。

これを議会がやったらどうなるか?

議会の決定に住民投票請求は通用しない事になります。

住民投票請求は住民に与えられた権利。
公会堂解体についての私見は置いといて、住民投票の是非について検討した次第です。

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