MICEについて | 平野剛 オフィシャルブログ

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記事は10/19長崎新聞より。

MICEについて、ごもっともな記事が掲載されていたのでご参考までに。

一つに、誘致競争の事が書かれています。
コンベンションの8割が全国持ち回りが決まっており、残り2割が獲得合戦であります。
MICE施設を作ったからといって学会が増えるものでもなく、熾烈な誘致合戦により獲得できるものです。

記事中の福岡市は、この誘致獲得の為、いわゆるロビー活動部隊として、
『福岡国際観光コンベンションビューロー』へ20~30人の職員体制を作り、この人件費だけで3億円程度は使われていると思われます。
これに、活動費+出張費+広報費、そして大きいと言われているのが誘致活動費用です。

長崎市はこのことについて、一切説明しておりません。
恐らくMICE建設に係わる費用ではないので、わざと入れずに説明しているのでしょう。

私が以前指摘した、
『フルコストで計算すると、一体年間いくらかかるのか?』
という質問に、
『年間平均3億4千万円の赤字です。』
という所まで回答したものの、この中には当然含まれておりません。

役所は会計も縦割りで、施設別又は事業別でフルコストの把握が非常に難しくなっております。
それが故にコスト意識も希薄になるのでしょうが、誘致費用に関しては恐らくMICE施設ができたあかつきには、
『長崎国際観光コンベンション協会』へ多額の補助金とともに、職員の派遣または新規採用が行われ従来以上の予算が投下される事が予想されますが、MICE建設予算としては全く表には出ず、私達にさえ説明されていません。

建設に約250億円。
ブリックホールの年間の維持費2億円を考えると、MICEは同等かそれ以上。
そして、多額の誘致費用。

250億円の借金の支払いとともに、今後50年間でどれ程のお金がかかるのか?

近々市内各地で説明会が開催されるそうです。
バラ色の話がされ、
『そんな話だったらあった方がいいじゃないか』
との展開を目論んでいるのでしょうが、あくまでもお金がかからなかったらの話です。

しっかりとかかるコストを示された上で、説明して頂きたいと思います。

私は記事の最後にあるように、大都市が持つMICEのようなものでなく、同じ金額を掛けれるならどれだけ長崎の魅力を磨ける事か。
長崎ならではのものを磨く事で、長い将来に渡り長崎へ来られる方を増やしていきたいと考えます。



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