MICE施設建設に向けた行政の説明に対し、重大な欠陥・過ちがあるとの指摘を、会計制度の違いから指摘しました。
当初MICE建設は民設民営を目指しました。
しかしながら、巨額の赤字になるとの事で受ける民間業者がなく、公設民営での検討と現在なぅております。
長崎市は現在、議会向け、市民向けの説明でMICE事業は2700万円の黒字と説明しています。
気づきますか?
民設民営→赤字。
公設民営→2700万円の黒字。
片や赤字、片や黒字。
どちらが本当なんでしょう?
どちらも本当なんです。
会計制度の違いです。
長崎市の説明は公設民営の、公設部分は全て本庁の決算に組み入れ、民営部分のみを脱ぎ出し2700万円の黒字と説明しているのです。
この収支の費用には、土地取得費・施設建設費・借入金の金利・人件費、又はまだ出ていない土壌汚染除去費・液状化対策費等々含まれておりません。
運営部分における4.2億円の収入から施設管理費の3.9億円を差し引き、約2700万円の黒字と説明しています。
また、利用者は59万人にのぼり、
その経済波及効果は140億円。
そこからくる市税収入が1.4億円と試算し、合わせて説明を続けております。
この市民を騙すかのような説明の仕方に憤りを感じ、会計制度からの角度で指摘をしました。
一体民間の会計制度(複式簿記)にて、フルコストで計算した場合、年間いくらの収支ななるのかと?
回答は、
単年度で3億4000万円の赤字。
になるという事でした。
領収書を抜いて黒字にしたり、簿外で処理したりすると民間では粉飾決算と言います。
ここまで言うと、あくまでも会計制度が違う故に起こる事ですので言いすぎかもしれませんが、あくまで市民・議会への説明では、きちんと説明すべきであり、それを認識しつつも、都合のいいところだけ説明していたのは確信犯と言わざるを得ないでしょう。
今回の3億4000万円という数字にも、まだまだ疑念があり、私が主張するフルコストにおいては、もっと大きな数字になるはずであります。
ここについては今後、更に精査し、指摘をしていきたいと思います。
いずれにしても、正直にどれ程費用がかかり、それに対する効果はいか程です。
といった情報を示した上で、説明をして頂かないと不信感だけが募り、正確な審議が行えない事を強く担当部局には指摘しておきたいと思います。
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