議会終わりました。~市民病院名称の件 | 平野剛 オフィシャルブログ

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報道等でご存じな方も多いかと思いますが、新聞等でも大きく取り上げられていましたので、経緯を説明したいと思います。

市民病院のネーミング変更については、6月議会で議案が上程され否決致しました。
以前このブログにも書いております。

当時の否決の理由は、
長い+カタカナ+馴染みがない+愛着が持てない+等々  →覚えられない。(特にご年配の方)
上記に関連して、利用する患者さんはほとんどがご年配の方である。
そもそも何故名称を変えるのか?
市民病院でいいじゃないか。
公募しておきながら、その意見は全く反映していない。
等々。
でありました。

賛否両論ありましたが、大方よくやったとの声が多かったように記憶しておりますし、またそのような声を反映したつもりでもいました。

しかしながら数ヶ月後、今議会に再び上程したいとの旨報告があり、驚くとともに感情的にもなりました。

その後前回の反省を鑑み、何故名称変更が必要で、『長崎みなとメディカルセンター』という名称でなければ駄目なのか、何度となく市当局から説明を受けました。

理解が深まった事は以下です。
市民病院は今、決して建て替えをやっているのではなく新しい病院を建設している。
その病院は地域医療を代表し、中核的な病院となり、市民の最後の砦となるべく生まれ変わる。
そこでスタッフの意識も変革したい。
医師の確保においても市民病院というイメージでは厳しい。
といったような事でした。

そこで今議会ではまず、病院機構から兼松理事長の出席を求め、
名称変更の意義、そして名称に込めた思い。
そしてそれが今後の病院の将来にどう影響するのか、
という点をお聞き致しました。

前回、市民目線の観点で判断しましたが、それは単純に名称のみの好き嫌いで判断したに過ぎませんでした。

兼松理事長の思いと、今後の病院の在り方において、どうしても必要とのお話を聞き理解も深まりました。

またそれ以前に、周りの医者に今回の件に関する意見も頂戴してました。
全国的な医者の間で、市民病院というイメージは、患者を受けても受けなくても給料は変わらない公務員病院。
そんな病院に若くて優秀な医者は集まらんだろう。
又は、長崎の二次的、三次的な中核医療を行う病院へと変貌していく中、名称も市民病院というままでは全くイメージが変わらない。メディカルセンターにすべきだ。
とのお話も胸に落ちてました。

『医師の確保』、『スタッフの意識変革』、『今後目指す病院』という観点で、【長崎みなとメディカルセンター 市民病院  】という名称が必要だとの考えもようやく理解しました。

そこで新たに問題が浮き上がったのが、市当局と病院機構の連携です。
今年は市民病院の建設工事において、地元業者に発注する約束がなされてなかった事も、わかっておきながら報告が上がって来ず、大問題となったばかりです。
昨年、独立行政法人となって以降、病院機構の状況を把握できず、市当局が理解し、議会に十分な説明が出来ない姿が浮き彫りとなりました。

今回その点の改善策を副市長に説明を求め、今後の連携強化を図る事を付帯決議を付して、可決した次第であります。

本来であれば、前回の議会にて、そこまで理解を深めて議決しなければならなかった所、
片や説明不足。片や理解不足。
といった中、混乱を招きました事においてはお詫び申し上げます。

年明け2月に市民病院は、【長崎みなとメディカルセンター 市民病院】として第一期の開院となります。
市民を守る心強い病院として、更に発展していく事を心から祈念致します。





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