鹿児島には、全28資産のうち以下3資産があります。
旧集成館。
旧集成館機械工場。
旧鹿児島紡績所技師館。
鎖国時代において(当時太平洋航路はない)、常に南の海からやってくる外国人の恐怖にさらされていたのが、薩摩であります。
海外からの植民地化を現実的に最も感じていた事も、明治維新の歴史を紐解くと明らかです。
西欧諸国の工業技術を教わる事なく、見よう見まねで、独自の在来技術を融合させ、製鉄・造包・造船・化学・ガラス・紡績・印刷・医薬・写真等、多岐にわたる工場群を「集成館」に築き、技術立国・工業大国につながる基礎を作った場所です。
結果的に、この技術のおかげで、アジア・アフリカ諸国の中で日本だけが植民地化を免れた大きな要因となったようです。
薩英戦争で消失はしましたが、その後、釜石や北九州にその技術が継承され今日の日本の基礎を築く礎となったようです。
鹿児島と聞いて、工業県というイメージは持ち合わせていませんでしたが、過去そのような歴史が明治維新前後にあった事を知らされました。